おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
毎週土曜日は1週間の振り返り記事です。まだ読んでいない記事があればぜひ土日のお時間ある際にご覧ください!
今週のリサーチ記事
«ニュース解説»

【12/15(金)~17(日)のweb3ニュース10選】SOLのDEXの24時間出来高が初めてETH超え一位に / Ledger Connectに脆弱性 / BONKが1,200%急騰 etc...
どれも面白い内容となっていますのでぜひご覧ください。
ピックアップニュース3選
Ledger Connectに脆弱性、複数のDappsが攻撃に利用される。現在は修正済み
暗号資産ハードウェアウォレット開発企業レジャー(Ledger)提供のソフトウェアライブラリの脆弱性が悪用された
「レジャー」の発表によると今回の悪用は、同社の元従業員がフィッシング攻撃を受けたことに起因したものだ。攻撃者が悪意のあるファイルをライブラリのファイルとしてアップロードしたことにより発生した
この悪用により、「レジャーコネクトキット」を採用したDAppsが攻撃に利用され、多くのユーザーの資産がエクスプロイトを受けた
ソラナの犬コインBONKが月間1200%上昇、エアドロ期待でSagaスマホ完売
ソラナエコシステムのミームコイン「BONK」が注目を集めている
犬をテーマにしたこの仮想通貨は、Binanceと米Coinbaseのような大手暗号資産取引所にリストされたことにより、過去30日で1200%以上上昇し、時価総額は約3000億円、市場41位にランクしている
ソラナのスマートフォン「Saga」の売上が急増している
Sagaの購入者は、BONKエアドロップとして無料で3,000万BONKを受け取ることができる。現在の価格では、このエアドロップは877ドル(約12万円)の価値があり、Saga携帯電話の599ドルの価格よりも278ドル高い
アルゼンチンの新政府はビットコインに早期に同意し、仮想通貨は契約に使用できると述べた
仮想通貨に友好的なハビエル・ミレイ大統領の選出を受けて、アルゼンチンはビットコインを公式契約の通貨として使用できることを「批准」し「確認」した
南米第2位の経済大国がより頻繁にビットコインを使用し始めれば、世界中で暗号通貨の使用が促進される可能性がある
「アルゼンチン人はまもなくビットコインとステーブルコインを合法的に取引できるようになるだろう」と述べた
モジュラー化が進むブロックチェーン
最後は最近考えていることを書いてみます。
最近よく聞く言葉だと思いますが、モジュラーブロックチェーンが流行ってきています。モジュラーブロックチェーンはレゴのように色々な構成要素を詰め合わせて1つのブロックチェーンを作ることで、その反対派モノシリックブロックチェーンと呼びます。この波を牽引するのがCelestiaです。今週のピックアップニュースでも紹介しましたし、Manta Networkのリサーチ内でも紹介しました。
モジュラーブロックチェーン自体の深掘りやCelestia以外のプロジェクトリサーチはまた別の機会に行うとして、こういう形でのブロックチェーンが流行っていくんだろうなと感じています。
以下、思わずポストしちゃいましたが、こんなやつです。
ETHのサイドチェーンであるPolygon CDKを活用し、DA層はCelestiaを活用して、RaaSを組み合わせて独自チェーンを作ってます。少し前にPolygon CDKやOP Stackを活用したL2ブームが起こりましたが、もう次のトレンドに移行しています。早い!
これが続くと、今後は領域特化のモジュラーL2チェーン、自社のアプリチェーンが乱立してくると思います。ただ、チェーンが乱立化してもマルチチェーンやオムニチェーン対応ソリューションも進むので、特にチェーン固有の煩雑さをユーザーが意識することなく進みます。むしろ自社トークンの利用用途が増加し、ガバナンスの仕組みが進みやすくなります。もちろん一長一短でそこまでやりたくないプロダクトもあると思うので、自社トークン発行からの分散での統治はやらないかもしれません。
とはいえ、AWSを活用して自社アプリケーションに最適な環境を構築するように、自社アプリケーションの基盤ブロックチェーンをモジュラー型で構築する時代へ突入する予感がします。
その上で、一気に話を飛躍させると、僕はモジュラーブロックチェーンが普及した世界では「ブランド」こそが一番大切になると考えています。ブランドとは思想の塊で、一貫した思想に基づくPR、商品展開がなされており、ユーザーのエンゲージメントも高いです。
ブランドがあれば、そこに紐づくトークンが生まれ、独自チェーンが生まれ、自社アプリケーションが生まれ、NFTが生まれ、DAOが生まれていきます。ここはイメージが難しいかもしれませんが、僕は生成AIが生まれ、web3で経済圏が作れるようになるこれからは”ブランド”の時代だと思っています。ここはまだイメージしづらいと思うので自分でも検証していきます。そのためにresearchトークンを発行しました。
少し話が飛躍しましたが、モジュラーブロックチェーンの時代になってきていること、これが加速すると自社固有チェーンが簡単に作れるようになり、それはユーザーが意識しない時代になります。そうなるとブランドの時代になるのではないかという仮説を書きました。今後も調査しつつ、仮説を立てつつ、実践しつつ、リサーチャーとして研究していきます!
それでは今週もありがとうございました。また明日からもどうぞ宜しくお願い致します。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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