【Open Campus】Animocaが主導するブロックチェーンを活用した分散型の教育プロトコル / 教師がコンテンツをNFTで収益化、学習者はSBTのDIDで学習履歴を証明 / 1,000万ドルの基金も設立
🧑🏫すでに900万ユーザーを抱えるプロダクトで採用されています
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Open Campus」についてリサーチしました。
«目次»
1、概要|Open Campus とは?
- 仕組み
- SBTによるID発行
2、概要②|$EDUトークンとガバナンス
3、変遷と展望|Animoca Brandsなどが設立し巨額の資金調達を実施
4、考察|教育とweb3は相性がいい
概要|Open Campus とは?
「Open Campus」はブロックチェーンを活用した分散型の教育プロトコルです。教師(クリエイター)が作成した教育コンテンツをNFTとして販売し、世界中の保護者(購入者)が購入することができます。また、共同出版者という立場で教育コンテンツNFTの共同所有者になることもでき、収益を分配することも可能です。
総じて、プロトコルを通じて教師が収益を上げることができ、誰もが質の高い教育を受けられる社会を目指しています。
ではその仕組みを見ていきます。
◼️仕組み
①教育コンテンツの作成
教師がコンテンツを作成しNFT化する(Publisher NFT)と、Publisher NFTをマーケットプレイスで販売することが可能です。このマーケットプレイスではPublisher NFTを共同出版者が購入することができ、購入者は教師と一緒にカリキュラム化、宣伝して収益化することが可能です。収益はプロトコル手数料を除いて、教師と共同出版者の間で分配されます。尚、教師がPublisher NFTのアップロードするにはKYCが必須となります。
②利用の全体像
上記の教育コンテンツ作成も含めたエコシステムの全体像です。ざっくり言えば、教師(Content Creator)・共同出版者(Co-Publishers)・学習者(Learners)の3名が登場人物です。
後述しますがOpen Campusにはユーティリティトークンである$EDUが存在し、$EDUのよる支払いと報酬設計によりエコシステムが回っています。
その流れはこうです。
Content Creatorが教育コンテンツを生成する
Content Creatorは$EDUトークンを支払い、コンテンツをレビューしてもらう
レビュアーがコンテンツを承認すると、Content Creatorは料金を支払ってコンテンツをPublisher NFTにミント
Content CreatorはマーケットプレイスでPublisher NFTを販売し、マーケットプレイス手数料 (EDU財団のトレジャりーに送金) を差し引いた収益を受け取ることができまる。これらのPublisher NFT は購入者 (Co-Publishers) によって購入されます。
Co-Publishersは、コンテンツの宣伝に責任を負う
Learnersはプラットフォームにサインアップし、コースを購入し、コースを完了すると認定資格を取得できる
Co-Publishers、Content Creator、教育プラットフォーム、およびEDU財団のトレジャリーは、Publisher NFTからの収益を共有
7で出てきた教育プラットフォームは、Open Campusはあくまでプロトコルなのでこの仕組みを各教育プラットフォームが基盤として採用できるということです。
現在もTinyTapという2012年に設立されたイスラエルのテルアビブに拠点を置く会社が初期パートナーとして利用しています。TinyTap は10万人以上の教育者と900万人以上の学生と家族に、ブロックチェーン上の自主学習とコミュニティ貢献教育の新しいモデルを紹介しています。
◼️SBTによるID発行
ここまでは主に教師側の目線で解説してきましたが、学習者目線でのメリットも見ていきます。世界中のコンテンツにアクセスできる点は前提として、学習者はOpen Campus IDが発行され、学習したコンテンツの履歴が刻まれていきます。このIDはSBTを活用しているのでDIDとしても機能し、自身の学習履歴を証明できると共に、様々な特典にアクセスできるようになります。
概要②|$EDUトークンとガバナンス
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