【purrLabs】Coinbase初の公式IPライセンシーとして「IP Capital Markets」を推進 / Mr. MigglesやPeach & PabloといったIPを支援 / @purrLabs
IP Capital Marketsはできるのか
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「purrLabs」についてリサーチしました。
purrLabsとは?
変遷と展望
IP Capital Marketsはできるのか
TL;DR
purrLabsは2024年設立のシリコンバレー発スタートアップで、Coinbase初の公式IPライセンシーとして「IP Capital Markets(IPのトークン化×コミュニティ所有)」を推進する。
旗艦IPはCoinbase発の猫キャラ「Mr. Miggles」で、コミュニティ起点で$MIGGLES(ホルダー17.5万超)や1万点NFTが拡散し、公式ライセンス化後はスマートトイ/アパレル/イベント連動とクリエイターファンド構想を進める。
支援IPも拡大しており、実在猫IP「Peach & Pablo」ではDistrict.xyz上で$PPを発行・67ETH調達(供給55%を市場配分)し、絵本やアパレル販売などオフチェーン収益とオンチェーンをつなぐフライホイールでエコシステム化を狙う。
purrLabsとは?
「purrLabs」は、2024年設立の米国シリコンバレー発スタートアップでWeb2とweb3を融合した次世代エンターテイメント企業です。
Coinbase社の初の公式IPライセンシーとして誕生し、IP Capital Marketsの実現を掲げ、IPの資本市場化(IPのトークン化とコミュニティ所有モデルの構築)を牽引する存在となっています。
◼️Mr. Miggles
旗艦プロジェクトとして存在するのは「Mr. Miggles」というCoinbase発のキャラクターIPを同社がライセンス受けして展開しているものになります。
Mr. MigglesはCoinbaseの社員が飼う猫をモデルにしたとも言われるキャラクターで、見た目は少し仏頂面だが舌をちょろっと出した猫です。2024年7月にCoinbaseが実施したオンチェーンサマーNFTキャンペーンの動画で初登場し、その気難しげで愛嬌のある風貌で一躍注目を集めました。
当初は単発のマーケティングマスコットでしたが、コミュニティからの支持が予想以上に強く、ファンが自主的に「Mr. Miggles」の名を冠したミームコインを作成する事態に発展しました。このコイン($MIGGLES)は短期間でホルダー数17.5万を超え、ミームとして成長を遂げます。
また、またMr. MigglesのNFTコレクション(全10,000点)も発行され、ファンはPFPとして利用したり、コミュニティ内のアイデンティティとして楽しんでいます。
これを受けCoinbaseは公式にIP展開を認めることを決断し、2024年12月にMr. MigglesのIPをpurrLabs社に公式ライセンスすることになりました。
purrLabsはこのIPを用いてフィジカルプロダクトやリアルイベントと連動したIP展開を構想しており、例えばNFTだけでなくスマートトイやアパレルなど物理的商品とトークン体験を組み合わせる戦略を考えているとのことです。
また、クリエイターファンドも設立し、Base上のクリエイター支援も行っていくとのことです。
◼️Peach & Pablo
Peach & Pabloは実在の2匹の保護猫をモデルとしたキャラクターIPであり、TikTokやInstagramなどの短編動画コンテンツでバイラルな人気を博したことから生まれました。
このIPを拡張する形で、2025年12月に「$PP」(Peach & Pabloトークン)が発行されました。トークン保有者は今後の作品展開に関するイベントやグッズ販売で優待を得たり、コミュニティ内での発言権を持つなどの参加型特典が想定されています。
purrLabsと提携するDistrict.xyzのプラットフォーム上でトークンセールや配布が行われ、67ETH(約20万ドル相当)の資金を調達しつつ全供給の55%(5億5,000万枚)が市場に分配されました。
TGEから間もないですが、すでに公式オンラインストアでは第1作目の絵本『Peach Sets Sail』の予約販売やキャラクターTシャツの販売が開始されています。
絵本はイギリスを拠点に制作されているようで、グッズも現時点ではアパレルが中心ですが、今後はぬいぐるみ等の展開が計画されています。
◼️製品・サービス
上述した通りpurrLabsはIPをトークン化し、単なるミーム以上の存在とするための支援を行う企業です。Mr. Migglesのライセンス委託を受けて設立されましたが、その後は他のIP支援も始め、現在はPeach & Pabloの支援も行っています。
主な製品・サービスと対象ユーザーは次のとおりです。
IPトークン化プラットフォーム:IPをコンプライアンス遵守のもとでブロックチェーン上のデジタル資産(トークンやNFT)として発行し、ファンやコミュニティが所有権やアクセス権を共有できる仕組みを構築します。
コミュニティエンゲージメント施策:単発のNFT発売に終わらない長期的なIPエコシステムの構築を支援します。具体的には、トークン報酬によるファン参加型のイベントやガバナンス、提携グッズ展開、オンボーディング施策、継続的な運営支援など、コミュニティが持続的に盛り上がる仕組みを提供します。
フィジカル×デジタル商品展開:単にデジタル上でのIP展開だけでなく、「スマートトイ」やコレクティブル(フィギュア・ファッション等)といった実物商品とデジタルコンテンツ、トークン報酬を組み合わせた世界観づくりを重視しています。
コンサルティング&エンドツーエンド支援:クリエイターや企業ブランドに対し、ブロックチェーン活用戦略の立案からトークン設計、ブランド戦略、コンテンツ制作、コミュニティ運営、データ分析に至るまで包括的にサポートします。
今後も支援IPを広げると同時にあらゆるIPを1つのエコシステムに集約していくことを掲げています。
変遷と展望
purrLabs, Inc.は、Web2とweb3を橋渡しする次世代エンターテインメント企業としてカリフォルニア州で創業しました。
主要メンバーとしては、創業者兼CEOの冨永 光介(Kousuke Tominaga)氏、共同創業者でグローバルリレーションズ責任者のRachel Brissenden氏、そして共同創業者のTyler Choi氏が挙げられます。
設立のきっかけは、2024年にCoinbaseが実施したMr. Migglesキャンペーンの成功です。このキャンペーンはクリエイターの権利問題をユーモラスに提起し、Mr. Migglesというキャラクターが大きな人気を博しました。
キャンペーン後、Coinbaseコミュニティから自発的に生まれた$MIGGLESトークンの爆発的成長もあり、purrLabsが生まれました。
同社はCoinbaseからMr. MigglesのIPライセンスを正式に取得した初の企業となり、Mr. Migglesをはじめとする様々な人気キャラクターIPをオンチェーンで展開・収益化する新モデルの構築に乗り出しました。
創業当初から掲げられたミッションは、「IP Capital Marketsの先駆者」になることです。具体的には、従来キャラクタービジネスが置かれていたハリウッド型の中央集権的モデルを打ち破り、ファンコミュニティが直接参加・所有できる形でIPの価値を高めていく仕組みづくりを目指しました。
創業期からMr. Migglesの支援を始め、徐々に複数IPの並行開発に踏み出します。
District.xyzとの連携発表(2025年11月)に象徴されるように、自社IPのみならず外部の人気IPや新進キャラクターとも提携し、それらをBaseチェーン上でローンチさせる「IPインキュベーションラボ」としての機能を強めています。
IP Capital Marketsはできるのか
最後は総括と考察です。
現在、Baseはチェーンでもアプリでもクリエイター経済圏に注力しています。Zoraとも連携しながらクリエイターコインの発行を支援しており、オンチェーン上でのクリエイター・IPエコシステムの構築を目指しています。
purrLabsはまさにそのトレンドの真ん中にあるプロジェクトの1つです。Coinbaseから公式でIPライセンスを受けた初の企業であり、当然ながらBase上にトークンもNFTも発行しています。
ただし、単に有名なIPのミームトークンローンチパッドではなく、きちんとIP事業としての収益を上げながら、オンチェーン上のトークンやコミュニティと連動させることを目指しています。
以下はpurrLabsが掲げるクリエイターフライホイールですが、最初の起点はオフチェーンのアテンションと収益になっています。その勢いをオンチェーンに持っていき、トークンの取引手数料などを利用してコンテンツを制作、フライホイールをさらに回していくという形です。
個人的にpurrLabsが掲げるIP Capital Marketの可能性は信じていますし、特に日本という巨大なIPを多く保有する国ではこの市場への参入は有力な選択肢になると考えています。
ただし、IPのトークン化は設計次第で短期間で消費されて終わってしまいます。BaseやZoraのクリエイターコインも有名人がトークンをリリースし、その直後は盛り上がるがすぐに下落するという以前までのSocialFiと同じ構造が多発しています。
なので、しっかりとオフチェーン上でIPとしての収益を得て、それをオンチェーンと連動させていくことが最も重要です。このような懸念はあると思いますが、使い方によっては大きな可能性を秘めていると思いますので、引き続きこの市場はリサーチを続けていきたいと思います。
以上、「purrLabs」のリサーチでした!
参考リンク:HP / X
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