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Story Protocolの描くIP×ブロックチェーンの未来とは? / @StoryProtrocol

構成要素、モジュール、資金調達情報、アプリケーションを紹介。

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mitsui
Aug 26, 2024
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Story Protocolの描くIP×ブロックチェーンの未来とは?」と題して、Story Protocolについて深掘りします。

以前、構想が発表された際にも1本記事を書きましたが、その際はまだ詳細が発表されていなかった為書けないことも多かったのですが、そこと比べてかなり全体像が発表されてきたので、その進捗になります。

【Story Protocol】IPのためのGit / web3を活用した次世代IP管理基盤 / IPの成長の軌跡をライセンスの貸し借りをオンチェーン上で管理し収益化を実現

【Story Protocol】IPのためのGit / web3を活用した次世代IP管理基盤 / IPの成長の軌跡をライセンスの貸し借りをオンチェーン上で管理し収益化を実現

mitsui
·
September 6, 2023
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🌈Story Protocolとは?
🧱プログラマブルIPを実現するモジュール機能
✨4つのアプリケーション
💰メインネット公開前ながらシリーズBで8,000万ドルを調達
💬IP×ブロックチェーンの未来はどうなる?

🌈Story Protocolとは?

「Story Protocol」はIPをオンチェーン化することで、プログラム可能、主権的、流動的なものにし、インターネットを IP レゴランドに変えることを目指す、IP×ブロックチェーンのプロジェクトです。

主に以下の要素によって成り立っています。

①Story Network(L1)

最下層の「The World’s IP Blockchain」に該当する部分です。「Story Network」と呼ばれるL1ブロックチェーンを開発しています。「Story Network」は完全EVM互換で、Cosmos SDKを利用して構築されています。

Story Protocolは元々発表された際にはPolygon等の他のチェーン上に位置していましたが、構想を実現するにあたり、自社でL1ブロックチェーンを構築するに至ったとのことです。IPなどの複雑なデータ構造を迅速かつコスト効率よく処理できるように特別に設計されています。

②Proof of Creativity

スマート コントラクトで構成された「Proof of Creativity」はStory Networkにネイティブに展開されており、IPをオンランプ(ブロックチェーン上に持ち込む)ことを可能にします。

クリエイターは、プロトコル上で「 IP アセット(IPA)」としてIPを登録できます。IPAはプログラム可能なIPメタデータでERC-721のNFTとして登録されます。そして、各IPAに紐づく形でIPアカウントも生成されます。IPアカウントはERC-6551形式で生成され、これはStoryのモジュールとのやり取りに関する権限を制御したり、IPの関連データを保存したりするためにIPアセットにバインドされた別のコントラクトです。

IPアカウントは主に次の 2 つのことを行います。

  1. IP から作成されたライセンストークンやロイヤリティ トークンなどの関連資産のメタデータや所有権の詳細を含む包括的なIP関連データを保存。

  2. さまざまなモジュールによるこのデータの利用を促進。これらのモジュールは IP アカウントとやり取りして貢献し、データを作成して保存する。たとえば、ライセンス、収益/ロイヤリティの分配、リミックス、IP の異議申し立てなどのモジュールは、IPアカウントのプログラム可能性によって可能になる。

③Programable IP License(PIL)

PILは、IP 資産を合法的にライセンスする方法に関する特定のライセンス条件を定義する、実際のオフチェーンの法的契約です。たとえば、IP 資産をどのように商品化またはリミックスするか、誰がどのような条件でそれを実行できるかなどを定義します。

詳しくは後述しますが、Story Protocolに存在するモジュールの1つ「ライセンスモジュール」によって、あらかじめ設定したPILの条件を元にライセンス契約を発行し、NFT形式でユーザーがある程度の自律性を持ってこれらの権利を行使できるようにプログラムで許可することができます。

PILは法的に制約を持ちますので、不正な利用をした事業者に対して提訴を行うことも可能ですし、紛争解決モジュールを利用して紛争を起こすことも可能です。

④Appliation Ecosystem

1~3はStory Protocol側がネイティブで提供する基盤で、その上にアプリケーションが乗っかりエコシステムを構築しています。この辺りは他のチェーンと同じなのでイメージがつきやすいかと思います。

すでに200以上のチームがアプリケーションの構築に取り組んでいるとのことです。

画像

こちらも後ほど、代表的なユースケースとしてStory Protocolがピックアップしているアプリを4つ紹介します。

以上の4つが基本要素です。

全体像はIPをブロックチェーン上に持ち込み、プログラマブルIPにすることです。そのオンチェーン化(オンランプIP)を「Proof of Creativity」が行い、オンチェーン化されたIPと現実世界の橋渡し(オフランプIP)を「Programable IP License(PIL)」が実施するという形です。


🧱プログラマブルIPを実現するモジュール機能

さて、ここまでプロトコル全体の構成要素を見てきましたので、これらの構成要素を用いてオンチェーン化したIPで一体何ができるのか、そもそもStory Protocolの標榜するプログラマブルIPとは何か、この辺りを解説します。

◼️プログラマブルIPとは

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