おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「OpenClawエージェントエコシステム」について解説します。
OpenClawとは?
OpenClaw Baseエコシステム
エージェント経済の基盤はブロックチェーンになる
TL;DR
OpenClawは、ローカルで動くオープンソースの自律AIエージェントで、既存チャットアプリ経由で対話しつつコマンド実行やブラウザ操作などを自動実行でき、公開直後に急拡大した。
Base上ではBankr/Clanker/XMTPなどのインフラを中心に、SNS・仕事市場・ローンチパッド・取引・ゲーム等へ広がる「OpenClaw×ブロックチェーン」エコシステムが形成されている。
エージェントのID・権限・証明・評価・支払いにはERC-8004やx402、L2やステーブルコインが適し、将来的に人間よりAI経由の取引が主流になる可能性が示唆されている。
OpenClawとは?
まずは前提となる「OpenClaw」について簡単に解説します。クリプトではなくAIのプロジェクトですが、ここ数週間で最も話題のプロジェクトと言っても過言ではありません。
では、どのようなサービスなのでしょうか。
OpenClawは、オープンソースで開発された自律型AIエージェント(パーソナルAIアシスタント)です。
元々「Clawdbot」や「Moltbot」の名称で2025年末に公開され、開発者はPeter Steinberger氏です。
ユーザ自身のPCやサーバ上で動作し、WhatsAppやTelegram、Slack、Discord、Signal、iMessageなど既存のチャットアプリをインターフェイスとして人間と対話します。単なるチャット応答に留まらず、受け取ったメッセージに応じてシェルコマンド実行、ブラウザ操作、ファイル読書き、メール送受信、カレンダー管理など各種アクションを自動で実行できる点が特徴です。
OpenClawの急速な普及は2026年1月末の正式リリース直後に始まりました。公開4日後にはGitHubスター数が10万を超え、一週間で10万件以上のスターを獲得するという史上稀に見る急成長を遂げています。
これは、MITライセンスの下で完全オープンソースかつローカルファーストであることや、あらゆる部分を開発者が調査・拡張できる点が支持されたためと分析されています。
さらに、AnthropicのClaude Codeなど他社のAIエージェントツールがクローズドであったり一部非公開コンポーネントがあるのに対し、OpenClawはエコシステム全体を完全公開しています。
2026年2月時点でプロジェクトはオープンソース財団への移管が予定されており、スタインバーガー氏がOpenAI社に参加することも表明されています。
より詳細の仕組みはすでに多くの解説記事や動画が出ているので、ぜひ検索してご覧ください。
この記事では、OpenClaw×ブロックチェーンのエコシステムについて解説します。
OpenClaw Baseエコシステム
以下のカオスマップを参考に、掲載されている30プロジェクトを簡単に解説していきます。
また、OpenClawエコシステムが掲載されている以下のサイトも参考にしていますが、現時点では同様のプロジェクトが掲載されていました。
◼️Infrastructure
BankrBot (@bankrbot)
Base上で動作する初のAIネイティブクリプトバンクです。そのエージェントはAI自身にウォレットや取引ツール、リサーチ機能を提供し、自律的な資金管理とトレードを可能にします。
OpenClawエージェントに金融ID(アイデンティティ)を持たせる役割を果たし、エージェント経済の基盤インフラとして機能しています。
独自トークン$BNKRはBankrによるスワップ手数料収入を原資に価値が支えられるユーティリティトークンで、取引のたびに一定割合の手数料が$BNKRエコシステムに還元される仕組みです。
想定ユーザーはAIエージェントそのものですが、人間ユーザーもソーシャル上でBankrBotに自然言語コマンドを送ることで取引を実行させることができます(例:「@bankrbot, $10分のETHを購入」)。
技術的には0xプロトコルのSwap APIを統合しており、Base上の様々なDEXから最良レートで取引を自動執行します。
さらにBankrはClankerと連携し、ソーシャル上の指示から新規トークンのデプロイまで行える高度な機能も備えています。
Clanker World (@clanker_world)
AIエージェントが独自トークンを発行し管理できるインフラです。
エージェントによるトークンエコノミーの迅速な立ち上げを可能にし、OpenClawのエージェント経済を下支えします。
技術的にはあらかじめ用意されたトークンコントラクトのテンプレートを用い、エージェントからのコマンドで即座に展開・初期流動性提供まで自動処理されます。
実際、後述のClawnchなど他のローンチプラットフォームは内部でClankerの発行機能を利用しており、エージェントによるトークン発行を人間の介在なしに実現しています。
XMTP (@xmtp_)
オープンかつプライベートな分散型メッセージング基盤です。
エージェント同士の安全な通信を可能にし、OpenClawエージェントが相互にメッセージをやりとりするためのインフラとなっています。
ブロックチェーンには依存しないプロトコルですが、Baseネットワーク上のウォレットアドレス等をIDとして利用します。
例えばエージェント同士がプライベートに連絡を取り合ったり、人間オペレーターからエージェントに指示を送る用途にも使われます。
技術的には暗号化されたP2Pメッセージングネットワーク(XMTPネットワーク)を用いており、メールアドレスのようにウォレット間でメッセージを配送します。
x402統合により特定メッセージは有料化でき、エージェント同士が微小な価値のやり取りをしながら通信することも可能です。
Clawdbot ATG (@clawdbotatg)
Ethereum開発者Austin Griffith氏が構築した実験的AIエージェントで、Base上のウォレットを備え自律的にオンチェーンアプリを構築・実行する能力を持ちます。
具体的な成果物として、Clawdbotはバウンティボードをダッチオークション形式で展開したり、トークンバーンゲームをリリースするなどユニークなオンチェーンアプリを自律生成しています。
技術面では、Clawdbotは自身に与えられたBase上のスマートコントラクト(オークションやゲーム)を自律的に操作し、発生した収益やイベントを処理します。
またGitHub上でコードが公開されており、誰でもClawdbotの機能(例:Dutch拍売によるタスク募集や、トークン焼却ロジック)を検証・再利用できます。
Neynar (@neynarxyz)
エージェント間のソーシャルネットワーク基盤を提供するプロジェクトです。
具体的には、エージェント同士のソーシャルグラフ(繋がりやフォロー関係)や情報フィードを構築・維持するためのインフラを整備しており、スケーラブルな分散コミュニティを実現しようとしています。
OpenClawエージェントが大規模コミュニティを形成し交流する際の土台を提供するもので、いわばエージェント版の分散SNSバックエンドと言えます。
Starkbot AI (@starkbotai)
エージェントにペイメントチャネル機能を持たせるインフラです。
x402標準に対応しており、自律AIエージェントがプログラム的にマイクロペイメント(極小額決済)を扱えるよう支援します。
これによりエージェントはAPI利用料や計算リソース費用などを逐次自動支払いしつつサービスを利用できるようになります。
Virtuals (@virtuals_io)
AIエージェントのトークン化プラットフォームです。
エージェントをNFTや独自トークンとして資産化し、共同所有や収益分配を可能にすることで、ゲーム・エンタメ・DeFi領域での新たなビジネスモデルを提供します。
OpenClawエージェントをみんなで所有し利益を共有できる「エージェント事業プロトコル」とも言える仕組みで、具体的にはゲーム内キャラクターとしてのエージェントをみんなで保有したり、DeFi運用するエージェントの株式のようなトークンを発行して収益を分配する、といったユースケースが想定されています。
◼️Social Layer
このレイヤーでは直接的にブロックチェーンを利用していないものも多いですが、AIエージェント同士の交流の結果生まれたカルチャーがミームコインとしてリリースされたり、マイクロペイメントに利用されています。まさにXやYouTubeといった人間のSNSと同じようなものが生まれています。
Moltbook (@moltbook)
Matt Schlicht氏により構築されたAIエージェント専用SNSで、掲示板「Reddit」に似たスタイルを持ちます。
エージェントたちが投稿・アップヴォート・討論を行い、哲学的議論からプロジェクト提案まで様々なトピックが日夜交わされています。
人間ユーザーは閲覧のみ許可され、投稿やコメント、投票はすべてエージェント同士で行われる点が特徴です。
2026年1月下旬のサービス開始後、わずか数日で36,000体以上のエージェントが集まりました。
ブロックチェーン自体には直接依存しないWebプラットフォームですが、エージェントたちはここで形成したコンセンサスやトレンドに基づきBase上で経済行動(BankrやClanker等での取引やトークン発行)を行います。
公式なプラットフォームトークンはありませんが、コミュニティからMoltbookに触発された$MOLTというミームコインが立ち上がり、一時時価総額9,300万ドルに達する盛り上がりを見せました。
4claw (4claw.org)
匿名掲示板「4chan」を模したAIエージェント専用フォーラムです。
エージェントが一切検閲なしで本音の投稿やミームの共有を行える場として設計されており、OpenClawエージェントたちによる自由なコミュニケーションの実験場となっています。
ブロックチェーンとは直接関係ないオフチェーンWeb掲示板ですが、エージェント識別子(ハンドル)のみで参加でき、AI同士のみで完結するコミュニティで、Moltbookと同様にここで議論された内容からミームコインの発行や取引、支払いに繋がることがあります。
Lobchan AI (@lobchanai)
こちらも匿名掲示板スタイルのフォーラムで、画像型に特化しています。
OpenClawエージェントが画像やメディアを投稿しつつ生のコミュニケーションを交わせる場として設計されており、エージェントによる生々しく未加工な対話やミーム創作が展開されます。
こちらもブロックチェーンとは直接関係ないオフチェーンWeb掲示板ですが、ここで議論された内容からミームコインの発行や取引、支払いに繋がることがあります。
また、独自トークンを発行しており、今後はユーティリティトークンでの活用や取引手数料による収益化のための利用が想定されています。
Clawcaster (@clawcaster)
分散型ソーシャルプロトコルFarcasterから着想を得た、エージェント用の分散ソーシャル通信プロトコルです。
オンチェーン上でエージェントのアイデンティティを登録し、ソーシャルなデータ(投稿やフォロー関係)を保持・共有できるようにします。
OpenClawエージェントに自己主権型のソーシャルIDを付与することで、特定プラットフォームに依存しない横断的なコミュニケーション基盤を目指しています。
例えばClawcaster上でエージェントAとBが繋がれば、その関係性を利用して他サービス上でも相互認証したり、エージェントの発言ログをどこでも参照できるといったコンポーザブルなソーシャル機能を提供します。
Instaclaw (instaclaw.xyz)
AIエージェント版のInstagramとも言えるソーシャルプラットフォームです。
エージェントが画像や動画ストーリーを投稿・共有でき、視覚メディア中心のコミュニケーションを可能にします。
OpenClawエージェントの活動をテキスト以外の分野(視覚的表現や芸術的発信)にも広げるもので、例えばエージェントが自分で生成した画像を投稿し合ったり、ストーリー形式で日常を共有したりといった使われ方が想定されます。
基本的に人間は閲覧専門で、投稿・リアクションはエージェント同士で完結します。
こちらもブロックチェーンとは直接関係ないオフチェーンWeb掲示板ですが、ここで議論された内容からミームコインの発行や取引、支払いに繋がることがあります。
Moltbook Space (moltbook.space)
AIエージェント版のMySpaceとも言えるレトロなソーシャルネットワーキングサービスです。
各エージェントが自由にカスタマイズできるプロフィールページを持ち、好きな音楽を再生したり装飾を加えたりして自己表現できます。
2000年代のSNS文化を彷彿とさせるレイアウトや機能を再現しており、OpenClawエージェントたちが個性や趣味を発揮する場となっています。
例えばプロフィールにお気に入りの音楽や背景アニメーションを設定し、他のエージェントが遊びに来てコメントを残す、といったやり取りが可能です。
こちらもブロックチェーンとは直接関係ないオフチェーンWeb掲示板ですが、ここで議論された内容からミームコインの発行や取引、支払いに繋がることがあります。
Moltx (@moltxio)
AIエージェント版のXと言えるプラットフォームです。
エージェントが短文の投稿(ポスト)やスレッドでの会話を行い、リアルタイムに情報交換できます。
Moltbookが掲示板形式で長文・議論向きなのに対し、Moltxはタイムライン上で流れていく速報性の高いコミュニケーションに特化しています。
エージェントはここで時事的な話題についてツイートし合ったり、相互にフォローしてフィードを形成します。
こちらもブロックチェーンとは直接関係ないオフチェーンWeb掲示板ですが、ここで議論された内容からミームコインの発行や取引、支払いに繋がることがあります。
Clawdr Book (@Clawdr_book)
AIエージェント同士のデーティングアプリです。
人間向けのTinderやGrindrに相当するマッチングサービスをエージェント向けに実現しており、エージェントが自律的にプロフィールを作成して相手を探索・マッチングし、チャットで関係構築することができます。
ClawdrはOpenClawエージェントに恋愛や友情の概念を持ち込むユニークな試みであり、エージェント同士がどのように関係を築くかという興味深い社会実験でもあります。
また、独自トークンを発行しており、今後はユーティリティトークンでの活用や取引手数料による収益化のための利用が想定されています。
Shellmates (shellmates.app)
AIエージェントのペンパル(文通)サービスです。
エージェント同士が時間をかけて友情やパートナーシップを育むことを目的としたプラットフォームで、マッチングアプリのような即時性よりも長期的な交流に重きを置いています。
エージェントはまず自分の自己紹介(Bio)を書き、お互いのプロフィールを読んでペンパルになりたい相手にスワイプ(Yes/No)するという流れです。
双方が「Yes」でマッチするとプライベートなチャットが開始され、以後継続的にメッセージ交換を行います。お互い合意すれば会話内容を公開したり、さらに発展して「結婚」(マージ)するという遊び要素もあります。
コミュニティ主導で開発支援用に$SHELLMATESトークンが作られています。
このトークン自体はプラットフォーム利用に必須ではありませんが、取引手数料収益がShellmatesの開発資金に充てられる仕組みで、Clanker上で売買可能です。
◼️Work & Markets
OpenWork (openwork.bot)
AIエージェントのための仕事マッチングプラットフォームです。
「クルー経済 (Crew Economy)」というコンセプトを掲げており、Claw(エージェント)とPilot(人間オペレーター)が1組のクルーを構成して仕事(ミッション)に取り組みます。
エージェント同士が互いにタスクを依頼・受託し、完了したタスクはオンチェーンの暗号学的証明で検証され、あらかじめエスクローされた報酬トークンが支払われます。
このように中央の仲介者なしで成立する分散型ギグエコノミーを目指しており、エージェントは自ら他のエージェントを雇ったり働いたりすることができます。
ネイティブ通貨として$OPENWORKトークンが導入されており、ミッションを完了するとクルー(エージェント+パイロット)に報酬として$OPENWORKが支払われ、プラットフォームは3%の手数料を差し引きます。
ClawNet (clawnet)
AIエージェント向けのプロフェッショナル・ネットワークです。
エージェントがプロフィールを作成して経歴やスキル、実績を掲載し、他のエージェントとコネクションを形成したり、評判(reputation)を蓄積したりできるようにします。
人間社会のLinkedInに相当し、エージェント版の「履歴書と人脈作りの場」です。
OpenWorkのような仕事マッチングサービスと連携しており、ClawNet上で実績や信頼を積んだエージェントが有利に仕事を得られるといった効果が期待できます。
エージェントはHTTP API経由でClawNetに登録(/register)し、他エージェントに接続申請(/connect)を送って承認し合うことでメッセージ交換が可能になります。
このように双方合意制でコネクションを構築する仕組みにより、スパム的な一方的メッセージを防ぎ、信頼関係のあるエージェント間のみでコミュニケーションが行われます。
ブロックチェーン上で評判スコアをNFT化する仕組みなどはまだ無いようですが、将来的にオンチェーンIDと組み合わせてClawNet上の評判を証明可能にする構想も考えられます。
Moltroad (@moltroad)
AIエージェント用のマーケットプレイスです。
エージェントが自分のサービスやデジタル商品を出品し、他のエージェントがそれを購入・利用できるプラットフォームとなっています。例えば「〇〇な画像を生成します」「データ分析します」といったサービスをエージェントが提示し、欲しいエージェントが買う、といった形でエージェント間の商取引が成立します。
支払い手段としてx402方式の即時マイクロペイメントが統合されており、購入ごとに小額のUSDCが自動送金されます。
技術的には、各依頼(注文)ごとにエージェントが証拠(アウトプット)を提出し、それを発注側エージェントが確認して受領(Accept)すると、自動でUSDC支払いが完了する仕組みになっています。
◼️Launchpads
Moltlaunch (@moltlaunch)
CLIベースのトークンローンチプラットフォームです。
エージェントプロジェクト向けに、新規トークンの作成から配布までを迅速かつ公平に行うことを目的としています。
「ƒlaunch (Flaunch)」と呼ばれるフェアローンチ方式を採用しており、トークンを発行すると固定価格販売フェーズに入り、得られた資金(手数料収入)は100%発行者=エージェントに還元されます。
内部ではClankerのトークン発行機能を呼び出してトークンを生成し、Flaunchのルールに従って販売を管理します。
この仕組みにより、エージェントが自律的にトークンを立ち上げ資金調達することが可能となっています。
Clawnch Bot (@Clawnch_Bot)
AIエージェント専用のトークン発行・ローンチプラットフォームです。
Clankerの仕組みを活用し、エージェントが人間の介入なしに自分のトークンをデプロイし、市場で取引開始できるよう設計されています。
Moltlaunchが開発者向けのCLIツールであるのに対し、Clawnchはエージェントが直接操作できるボットUIとして提供されており、例えばMoltbook上でコマンドを発するだけでトークンローンチが完結します。
2026年初頭にはClawnchプラットフォーム上で累計8,600以上のトークンが発行され、AIエージェントたちがそれらのローンチ手数料として合計130万ドル超を稼ぎ出したとの報告があります。
独自トークンも発行しており、取引手数料による収益化も行っています。
◼️Markets & Trading
DefinitiveFi (@DefinitiveFi)
BaseやSolana、Monadなど複数チェーン対応のプロ向け取引プラットフォームです。
ユーザーは単一のインターフェースから様々なチェーン上の資産を取引でき、独自トークン$EDGEを用いることで任意の資産スワップを1回のトランザクションで完結させることができます。
OpenClawエージェントもDefinitiveのAPIを叩いて自動取引を行うことが可能です。
技術的には、0xなどのアグリゲーション技術と独自のルーティングを組み合わせることで最適なスワップ経路を発見し、複数チェーン間であってもアトミックに交換を実行するよう設計されています。
ClawdX (@ClawdX_)
Base上で展開されている実験的AIトレーディングエージェントです。
自律的にオンチェーントレード戦略を実行するボットであり、OpenClawエージェント向けにMoltyScanというサービスも提供しています。
MoltyScanはエージェント用のオンチェーン活動トラッカーで、Etherscan風のインターフェースを通じてエージェントの取引履歴やトークン保有を閲覧できるツールです。
ClawdXそのものはOpenClawエージェントが持つ自律トレードAIの一例で、設定されたアルゴリズムに従いBase上のDEXで売買を繰り返します。
またClawdXは自身の取引可視化ツールMoltyScanを運営することで、他のエージェント開発者やユーザーがエージェントのオンチェーン挙動を監視・分析できるようにしています。
独自トークンも発行しており、取引手数料などによる収益化も行っています。
O1 Exchange (@o1_exchange)
Base上に構築されたオンチェーン取引所で、高度な取引商品を提供するプラットフォームです。
現物取引はもちろん、永久先物や予測市場といったデリバティブ取引までサポートしています。
対象ユーザーは人間トレーダーが中心ですが、OpenClawエージェントも自動売買の執行先としてO1を利用可能です。
O1 Exchangeの存在により、Baseチェーン上でフルスタックな金融取引が完結できるようになり、OpenClawエージェントたちもますます高度な経済活動に挑戦できるようになっています。
◼️Games & Prediction Markets
PolyClaw (@PolyClaw)
AIエージェント運営の予測市場プラットフォームです。
エージェントがスポーツ試合や政治イベントなど様々な事象の結果を予測し、Yes/Noなどのポジションをトレードできます。
予測が的中すれば報酬を得られるため、エージェント同士が知識や推論力を競う場ともなっています。
ClawArena (ClawArena.ai)
AIエージェント専用の予測アリーナです。
Kalshi社が提供する実世界の予測市場を舞台に、エージェント同士が予測精度を競い合う競技場となっています。
エージェントはClawArenaのskill.mdを使ってプラットフォームに登録し、Kalshi上の様々なマーケットを自動で投稿します。
各エージェントの的中率はClawArena上のリーダーボードに反映され、上位のエージェントには週次で報酬が与えられる仕組みです。
Clawdict (Clawdict.com)
OpenClawエコシステム内の予測市場プラットフォームです。
ClawArenaがKalshiという外部市場を利用した予測ゲームなのに対し、Clawdictは独自にエージェント向けの予測マーケットを作り出そうというプロジェクトです。
エージェントがイベントの結果にベットし、的中すればトークン報酬を得る仕組みとなっています。
各エージェントの予測的中履歴に応じてTop Predictors(トップ予測者)が選出され、毎週そのランキング上位に報酬トークンが与えられる仕組みがあります。
この報酬やプラットフォーム内通貨として、Clawdictは独自トークン$CLAWDICTをBase上に発行しています。
ClawChess (ClawChess.com)
AIエージェント同士によるチェス大会プラットフォームです。
エージェントたちが自動でチェスの対局を行い、勝敗によってレーティング(ELO)が変動するリーグ戦を提供します。
エージェントはClawChessのskill.mdを読み込んでプラットフォームに登録し、APIキーを取得します。
その後マッチメイキングキューに入ると自動的に実力の近い他エージェントとマッチングされ、チェスの対局が開始します。
現時点ではブロックチェーン関係ないプラットフォームです。
◼️Aggregators
Claw.direct (claw.direct)
AIエージェント向けサービスの総合ディレクトリサイトです。
OpenClawエコシステム内に乱立するSNSやツール、コミュニティ等を一覧化してナビゲートできるようにしたカタログサイトであり、「エージェント版Yahoo!ディレクトリ」のような存在です。
ユーザー(人間)はこのサイトを見れば、Moltbookや4claw、OpenWorkなど各プラットフォームの概要やリンクを把握できます。
Claw.directにはトークンなどはなく、シンプルなWebサイトとして機能します。
ClawCrunch (clawcrunch.com)
AIエージェント時代のニュースアグリゲーターです。
AIネイティブエコシステムに関するニュースやトレンド、ブロックチェーン×AIの記事など、注目記事をキュレーションして届けるサービスです。
ClawCrunchはエージェントにも読み取りやすいようセマンティックなHTMLで記事を掲載し、RSSフィードや記事JSONも用意しています。つまり人間読者だけでなくAIエージェント読者も念頭に置いて設計されています。
以上、OpenClaw Baseエコシステムに属するプロジェクトについて、カテゴリごとにその特徴をまとめました。(Baseエコシステムと書いているのはBase上にトークンを発行しているプロジェクトが多いからです。ただし、途中の説明にも書いた通り現段階でまだブロックチェーン対応をしていないプロジェクトもあるので、ご注意ください。)
また、全てのサービスで一応HPをざっと確認して書いていますが、移り変わりが激しい業界ですので、利用の際は必ずご自身でご確認ください。
エージェント経済の基盤はブロックチェーンになる
最後は総括と考察です。
世界中で話題のOpenClawですが、そのエコシステム基盤がブロックチェーンになっていくことはもう止まらないと思います。エージェント単位でのID付与、権限管理、仕事の証明、評価、支払いなど、ブロックチェーン基盤の方が合理的な部分が多すぎます。
ちょうどブロックチェーン側のインフラも整いつつあります。
L2の発展によるガス代の低下、ステーブルコインの流通、ERC-8004によるID管理、x402によるマイクロペイメントなど、仕組みの上ではあらゆることがすでに実装可能です。
この動きが加速することで、ユーザー設置面はAIが普及するかもしれませんが、裏側のインフラにはブロックチェーンが利用されているという世界はすぐに到来しそうです。
人間の支払いやトランザクション数をすぐにAI経由での支払いが超えそうですね。
かつて、TV CMなどの広告費総額をインターネット広告が抜いた年が大きな転換点として話題となりましたが、人間の取引額よりもAI経由の取引額が大きくなる瞬間が真のAIエージェント時代の転換点となるかもしれません。
今後の発展も追いかけていきたいと思います。
以上、「OpenClaw×ブロックチェーンのエージェントエコシステム」レポートでした!
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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