【Virtual Protocolのすべて】ブロックチェーンネイティブのAIエージェント総合プラットフォーム / 3つのトークンローンチ方法、ACP、GAME、veVIRTUAL、ポイントなどを解説
1記事でまるっと解説!
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Virtual Protocolのすべて」と題して、プロジェクトの概要、設立背景、ここまでの変遷などをまるっと解説します。(ただし、余りにもやっていることが多岐に渡るので、詳細解説は個人的に面白いと思った箇所を深掘りしていく形になります)
それでは最後までご覧ください!
🟩Virtual Protocolとは?
💧トークンローンチ方法
⚙️その他、特徴的な機能
💬単なるローンチパッドではなく総合プラットフォームへ
🧵TL;DR
起源と転換 (2021-2023) PathDAOとしてGameFiギルドで発足→ChatGPTブームを機にAIエージェント経済へ大転換し、Baseに移行&PATH→VIRTUALへ1:1スワップを完了。
初期ローンチ (2024) Base上でアルファ版公開、バーチャルインフルエンサー「Luna」がTikTokで50万フォロワーを獲得し実証。年末までに1000体超のエージェントと時価総額10億ドルを達成。
機能拡充 (2025) VPN・Virtuals Venturesでインキュベーションを整備、貢献度ポイント制のGenesis Launchを導入、Agent Commerce Protocol(ACP)とveVIRTUALを実装し、Solana/Ethereumへ拡張。
現在の基盤 トークン3種ローンチ、Virgen Points経済、GAMEエージェントOS、ACP商取引レイヤ、指数トークンVTFなどを備えた「AIエージェントのウォール街」プラットフォームとして進化中。
🟩Virtual Protocolとは?
Virtual Protocolは、ブロックチェーン上でAIエージェントを共同所有・収益化できるプラットフォームです。AIエージェントのウォール街と呼ばれ、AIエージェントが自律的に活動できる開発フレームワーク、トークンローンチパッドなどあらゆるフレームワークを構築しています。
細かい機能に入る前に、設立から現在までの変遷を振り返っていきます。
◼️設立背景と変遷
Virtuals Protocolの前身であるPathDAOは、ブロックチェーンゲーム分野の盛り上がりを受けて2021年11~12月に設立されました。当初はゲームギルドおよびGameFi投資集団として、様々なNFTゲームへの出資・参加を行い、ゲームプレイヤーと投資家を繋ぐDAOとして活動していました。
こうしたGameFi分野での経験を積む中で、創業チームはAI技術の急速な進歩にも着目します。特に2022年末から2023年にかけてOpenAIのChatGPTブームが起こると、AIとブロックチェーンを組み合わせた新たな可能性にいち早く気づき、2023年に入ってプロジェクトの大転換を決断しました。
この結果、GameFi特化からAIエージェント経済圏の構築へとミッションを刷新し、プロトコル名もPathDAOからVirtuals Protocolへと変更しました。
この時、基盤技術としてはBaseを選定し、AIエージェントの透明な活動記録と安価な取引を実現するインフラとしました。同年末(2023年12月)には既存のPATHトークン保有者に対し、1:1比率で新トークンVIRTUALへの交換が行われ、従来のロックアップスケジュールも解除して本格的なピボットを完了しました。
その後、2024年1月、Virtuals ProtocolはBase上でプラットフォームのアルファ版をローンチし、最初期のAIエージェント発行および共同所有サービスを開始しました。
初期のAIエージェントは、ソーシャルメディアやメタバースで活動するエージェントが中心となり、特にパイロットケースとなったバーチャルインフルエンサー「Luna」は大きな成功を収めました。LunaはLLMによる自然な対話コンテンツ生成能力を備えたAIキャラクターで、TikTok上で自動的に動画投稿やコメント返信を行った結果、短期間で50万以上のフォロワーを獲得しました。
この成功はVirtualsチームにとっても技術的実現性と市場需要を確認する転機となりました。以降、Virtuals上で創出されるAIエージェントの種類は拡大を続け、2024年末までに累計1000体以上のエージェントがプラットフォーム上で生成・展開されました。
同時にプロトコルの知名度も飛躍的に向上、またブロックチェーン×AIエージェントバブルの到来によって、2024年11月にはVIRTUALトークンの時価総額が10億ドルを超えてトップ100銘柄にランクインするまでになりました。
2025年に入り、暗号資産業界全体の市況の悪化等もあり、価格が下落することもありましたが、プロトコル自体は継続的にアップデートを続けています。
2025年3月には、Virtuals Partners Network (VPN) を立ち上げ、Delphi Ventures等と提携しインキュベーション体制を整備、4月には新トークン配布メカニズム「Genesis」を正式導入し貢献度ポイントに応じたフェアな割当方式を開始しました。
また、この間にAgent Commerce Protocol(ACP)と呼ばれるAIエージェント同士が対話、交渉、決済ができる規格の発表と開発、長期ステーキングによる報酬とガバナンス強化を図るための投票エスクローモデルveVIRTUALを導入、SolanaやEthereumへの展開なども果たしています。
幾つか独自の用語が出てきたかと思いますので、具体的な機能、特徴を解説していきます。
💧トークンローンチ方法
ではより具体的な機能を説明していきますが、トークンローンチ方法が一番の基盤機能なので、まずはここをガッツリ説明します。少し複雑かもしれませんが、後で簡単に整理した説明も用意しているので、まずは一通りご覧ください。
AIエージェントはトップページの「Create Agent」から誰でも作成が可能です。
まず初めの画面で「ローンチタイプ」を選択します。まずはここで分岐があります。
新規トークンローンチ
Genesis Launch
Standard Launch
すでに存在するトークンローンチ(Launch with existing token)
◼️Launch with existing token
まずわかりやすい「すでに存在するトークンローンチ(Launch with existing token)」の説明から入ります。