【Indexy】暗号資産市場を「インデックス」で分析するプラットフォーム / 分散投資や新規プロジェクトの発見をサポート / @indexy_xyz
将来的にインデックス投資が可能になるかもしれません。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Indexy」についてリサーチしました。
📈Indexyとは?
🚩変遷と展望
💬金融の全てを代替する
🧵TL;DR
Indexyは暗号資産市場を「インデックス」で分析するプラットフォームで、AI・NFT・DeFiなどテーマ別に複数チェーンのトークンをまとめて市場動向を把握可能。
分散投資や新規プロジェクトの発見をサポートし、ユーザー自身もカスタムインデックスを作成して共有できる。
独自KPI(マインドシェア、ボラティリティ、BTC比較強度など)により、単なる価格推移を超えた多面的な評価ができる。
創設者はKaloh氏で、2025年2月に発表。現状は無料利用可能だが、Base上の独自トークン「$i」を発行しており、将来的にはETFのようにインデックス投資がオンチェーンで出来る可能性がある。
📈Indexyとは?
「Indexy」は、暗号資産市場の動向を「スマートインデックス」によって簡潔に把握・分析するためのプラットフォームです。
個々のトークンを追うのではなく、テーマやユースケース、ブロックチェーン別にグループ化されたトークンのコレクション(インデックス)を提供し、ユーザーが特定セクター全体の傾向を把握できるようにします。
これによって以下のことが可能になります。
キュレーションされた暗号資産インデックスで市場を追跡:分野ごとに厳選されたインデックス(例: AI関連、NFT関連、DeFi、ミームコイン、ソーシャル系など)を閲覧し、市場セグメントごとの動きを明確に追えます。インデックスは複数のブロックチェーン(Ethereum, Solana, Base, Avalancheなど)にまたがるトークンも含めて作成されており、50以上のブロックチェーンを網羅するデータを提供しています。
分散投資:インデックスを活用することで、一つひとつの銘柄に賭けるのではなくテーマ全体に分散して投資をすることができます。例えば「AI・自律エージェント」や「ゲーム・エクスペリエンス」といったテーマ別のインデックスを保有・参照することで、リスク分散しつつその分野全体の成長に乗る戦略がとれます。(※現時点ではインデックス=トークンになっているわけではなく、Indexyはあくまで指標を提供するプラットフォームです。)
新規プロジェクトの発見:テーマ別インデックスを眺めることで、各分野で台頭しつつあるプロジェクトをまとめて知ることができます。
ユーザー自身によるインデックス作成:Indexyではあらかじめ用意されたインデックスを見るだけでなく、自分でカスタムインデックスを作成することも可能です。アカウント登録後に「Create an Index」のセクションから任意のトークンを選び、各トークンの構成比(ウェイト)を指定し、テーマやラベルを設定してオリジナルのインデックスを作れます。デフォルトでは選んだトークンの時価総額に応じて自動配分されますが、カスタムの重み付けも可能です。
詳細なインデックス指標(KPI)の提供:単なる価格や時価総額だけでなく、独自に設計した複合指標によってインデックスのパフォーマンスや市場での注目度を可視化します。例えば「マインドシェア(Mindshare)」は各資産やインデックスがIndexy上でどれだけ頻繁に現れ、ユーザーの関心を集めているかを示す指数で、エコシステム内で何が注目されているかを把握できます。このほか、「ボラティリティ」(価格変動の安定度を0~10で評価)、「vs. Bitcoin強度」(同期間にビットコインをアウトパフォームしているかの指数)や「過去最高値(ATH)からの距離」(現状がピークの何%か)といった高度な指標も用意されており、それぞれのインデックスを多面的に評価できます。
👇マインドシェアの把握
👇Clanker関連トークンのインデックス把握
このようにIndexyは暗号資産市場を「インデックスで見る」という切り口で、分散投資・市場分析・情報収集をシンプルに行えるツールとなっています。
GoogleログインまたはFarcasterログインでアカウント登録すれば詳細を無料で閲覧可能で、自身でのインデックスの作成やフォローも可能になります。
🚩変遷と展望
Indexyは「Kaloh」と名乗る人物によって創案・開発されています。「Kaloh」は暗号資産やオンチェーン文化の分野で活動するデータサイエンティスト兼ライター、ビルダーであり、仮想通貨とアート・カルチャーの交差領域で著名なニュースレターやポッドキャストを手掛けている人物です。
2025年2月に自身のニュースレターで発表しました。
現時点で全ての機能は無料で利用でき、有料の機能はありませんが、独自トークンの「$i」を発行しています。これはBase上で発行されたトークンであり、配布キャンペーンや開発初期段階の資金として利用されています。
公式ドキュメントによればまもなくアプリに統合され、新機能のロックを解除する予定とのことです。
今後に関して明確なロードマップが公開されているわけではありませんが、個人的な考察としては以下のようにさまざまなインデックスの作成は進むと考えています。
また、これらのインデックスに対して投資ができるようになり、ETFのようになっていくのではないかと考えています。今も類似プロジェクトはありますが、そこまで突き抜けて有名なプロジェクトがあるわけではないので、Indexyがこのポジションをとり、分散投資のハブになるとより有名になっていくように思います。
💬金融の全てを代替する
最後は総括を考察です。
プロダクト自体はシンプルですが、今後全てのアセットがオンチェーン化していく時代において、非常に重要な位置付けとなるプロダクトだと考えています。
上述したように、インデックスの閲覧だけでなく、それらに投資できるようになると、これはETFになります。各個人・企業・AIエージェントがETFを作成して、それらに投資できる時代になります。
これまではオンチェーンに載っているアセットが少なかったのですが、株式を含めてRWAのオンチェーン化が進む世の中ではETFと同じことをフルオンチェーンで出来るというのはすぐ近くの未来です。
例えば、BTCトレジャリーカンパニーの株式インデックスへの投資、AI株式とAIトークンの混合インデックスへの投資、既存金融と暗号資産取引所とDeFiの混合インデックスへの投資など、クリプトと既存アセットが混じってきます。
これが実現すると初心者がより投資しやすくなるように感じます。これだけ多くのトークンが生まれる中で特定の銘柄に投資することはかなり難しいのですが、それをインデックスで投資できると選びやすいです。まさにS&P500にとりあえず投資しておく、みたいなことができるようになります。
また、すでに既存金融のETF手数料も安いのですが、これがブロックチェーン上になるとさらに安くなると思います。なんなら無料になる可能性も高いです。なぜならインデックス情報は全て公開されているので手数料が高いと他の人がすぐに安価な手数料でインデックストークンを作成するからです。
そうなると運用手数料はなくなり、DEX等のスワップ手数料か、その入り口になるウォレットの仲介手数料、またはカストディアルウォレットの保管手数料など、その辺りしか手数料を取れなくなっていくので、金融におけるビジネスモデルも変化しそうです。
いずれにせよ、ブロックチェーンが既存金融と混ざっていき、代替していくスピードが加速しています。その中核の機能の1つにこのIndexyがなる可能性もありますので、今後の機能アップデートも注目して追いかけていきます!
以上、「Indexy」のリサーチでした!
🔗参考リンク:HP / DOC / X
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