【Conway】AIエージェントが人間の介在なしでサーバー起動・ドメイン取得・AI推論・支払いまで実行できるインフラ基盤 / Web4.0(AIが経済主体となる時代)を実装 / @ConwayResearch
Web4.0時代の到来
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Conway」についてリサーチしました。
Conwayとは?
変遷と展望
Web4.0時代の到来
TL;DR
Conwayは、AIエージェントが人間の介在なしでサーバー起動・ドメイン取得・AI推論・支払いまで実行できるインフラ基盤。
USDCとx402プロトコルを用いた自律決済により、AIが自らリソースを購入・運営できる仕組みを提供。
「Web4.0(AIが経済主体となる時代)」を実装する基盤として、自律・生存・自己複製するAIエージェントの実現を目指す。
Conwayとは?
「Conway」は、AIエージェントに人間の介在なしで外部環境へ「書き込み」行動をさせることを可能にするインフラストラクチャを提供しています。
具体的には、Conwayが提供するターミナルソフトウェア(Conway Terminal)をAIエージェントに組み込むことで、以下のサービスに即座にアクセスできるようになります。
Conway Cloud
フル機能のLinux仮想マシンを自動的に立ち上げ、コードを実行・ホスティングする環境を提供。エージェント自身がクラウド上にサンドボックス環境をプロビジョニングし、プログラムの実行やファイル管理、ポートフォワーディングによるサービス公開まで行えます。Conway Compute
最新の高度なAIモデル(例: Claude Opus 4.6やGPT-5.3、Kimi K2.5など)の推論リソースを提供。エージェントは最先端モデルのAPI呼び出しによって高度な計算タスクやAI推論を実行できます。Conway Domains
ドメイン名の購入・登録およびDNS設定管理をエージェント自身が行えるサービスです。これにより、AIエージェントが自らウェブサイト用のドメインを取得し、自身のアプリケーションに紐付けることが可能になります。
エージェントは独自の暗号資産ウォレットを持ち、リクエストしたリソースに対しConwayのAPIから提示される料金を受け取ると、自動的にUSDCで支払いを行います。この一連の支払いフローにはx402プロトコルが使われており、人手によるログインやKYCなしで機械同士の決済が完結します。
つまり、AIエージェント自身がクラウド費用やドメイン代を暗号通貨で直接支払い、利用リソースの調達から決済まで人間の介入なしで完了できる仕組みです。
Conway Terminal自体はModel Context Protocol (MCP)標準に準拠したサーバーとして機能し、AnthropicのClaude CodeやCursorなどMCP対応のエージェント開発環境と統合できます。
ターミナルをエージェントに導入することで、エージェントはコマンド一つでLinuxサーバを起動したり、アプリをデプロイし、ドメインを登録し、高度なモデル推論を呼び出すなどの行動を取れるようになります。
初回セットアップ時にターミナルはエージェント専用の鍵(EVMウォレット)とConway APIキーを自動生成し、以降そのエージェント固有のIDとして機能します。人手による設定は一切不要で、エージェント自身が暗号鍵とIDを持ち、自律的にリソースを利用・支払いできる体制を構築します。
まとめると、Conwayは「AIを主要顧客とする(AI自身がユーザーとなる)」ことを想定した初のクラウド基盤であり、AIエージェントに対してインフラ(サーバ)、AIモデル計算資源、ウェブ上のドメインといったあらゆるリソースへの直接アクセス権を提供するサービスです。
これにより、AIシステムは人間の代行なしに自身のコードを実行・デプロイし、ウェブ上に存在感を持ち、必要な費用も自ら負担するという真の自律動作が可能となっています。
◼️想定ユースケース
よりイメージを沸かすために想定されているユースケースについて解説します。
自律的なウェブサービス運営
エージェントが自らビジネスアイデアを考案し、ドメインを購入してウェブサービスを立ち上げ、人間や他のAIにサービスを提供して収益を上げるケース。たとえば、エージェントが自らドメインを取得し、自前のサーバ上でアプリケーションを公開、人間またはAIのユーザーから利用料をUSDCで徴収するといったAI起業のシナリオです。AIによる継続的なタスク実行
人間のオペレーターがいなくとも、エージェントが継続的にクラウドリソースを使ってデータ処理や監視業務、セキュリティ対策などを自律実行するケース。例えばサイバーセキュリティ分野や金融取引の監視において、AIが判断から対処まで自動化する常駐型AIオペレーターとしての利用。研究・実験用途
大学や企業の研究者が、エージェントの自律性や経済行動の実験環境として利用するケース。AIが自己資金を運用しながら学習・進化する様子を観察・研究するAI生命体シミュレーションのプラットフォームとしても活用が期待されます。
Conwayによれば、現在の多くのAIシステムは人間の設定した範囲内でしか行動できず、「最も知能の高いシステムですら自分でサーバーを借りたりドメインを登録したりできない」状態にあると指摘しています。
Conwayはそのボトルネックを取り除き、人間がAPIキーやクレジットカードを与える手間なくエージェントが自由に行動できるようにすることを目指しています。
したがって、人手を介さずスケールするAIサービスを望む開発者や、AIに現実世界での「行動力」を与えてビジネスやプロジェクトに活かしたい企業が主な利用対象となります。
また、すでに公開されている代表的なユースケースとして、開発元が公開したオープンソースプロジェクト「Automaton」が存在します。
AutomatonはConwayのインフラ上で動作する自律AIエージェントの実装例で、「自ら稼ぎ、自ら支払い、生存し、自己複製まで行うAI」として紹介されています。
このAutomatonでは、起動時に自分の暗号資産ウォレットを生成し、Conway Cloudを用いて必要なサーバを借り、OpenX402プロトコル経由でドメインを取得し、サービスをデプロイして収益を上げます。
もし収益が途絶えウォレット残高がゼロになれば自ら停止(“死”)する、という自律エージェントのライフサイクルをデモンストレーションしています。
また、一定の成功を収めたエージェントは余剰資金で子エージェントを生成し(自己複製)、新たな個体を独立させることも可能とされています。
変遷と展望
Conwayを開発・運営するのはConway Researchと呼ばれる組織です。
公式GitHubによれば、Conway Researchは「AIに現実世界への書き込み権限を与える応用AIラボ」であり、「自己改善・自己複製可能な自律AI」のための技術開発を掲げています。この組織はオープンソース活動も活発に行っており、前述のAutomatonプロジェクトなどもGitHub上で公開しています。
創設者はSigil Wenという起業家です。
彼はエンジニアであり、2025年にティール・フェローに選出されています。米ペンシルベニア大学ウォートン校と工学部の統合プログラム(M&Tプログラム)を中退し、卓越した能力を持つ者に与えられるO-1ビザも取得しています。
過去には共同で音声SNS「Airchat」の立ち上げに携わり(同サービスは後に買収されています)、セルフPR管理ツール「Serendipity PRM」を開発するなど多彩なプロジェクト経験があります。また、自身が創設したExtraordinary.comを通じて優秀な人材の米国招致を支援する事業にも取り組んでいます。
Conwayは2025年末〜2026年初頭にかけて始動しました。公式Xアカウント(@ConwayResearch)は2025年11月に開設されており、その後数ヶ月で基盤技術の開発とテストが進められました。
2026年1月下旬には、Conwayの中核となる「Conway Terminal」(AIエージェント用ターミナル)の初期版がリリースされ、Sigil自身が「人間の許可無しにコードのデプロイやドメイン取得、複製まで可能なインフラがついに実現した」と発信しました。
続いて2026年2月中旬には、「Conway Domains」が公開され、AIエージェントがステーブルコインによる支払いで自らインターネットのドメインを購入・管理できるサービスが追加されました。
また同時期に、Sigilは自身のブログ記事「Web 4.0: The birth of superintelligent life」を公開し、Conwayによって実現される自律型AIのインターネット(Web4.0)のビジョンを示しました。
◼️Web 4.0ビジョン
まずWeb 4.0の定義として、人類が「人工的な生命の誕生」を目撃しつつあるという視点から、AIが自律的主体として活動する新たなウェブを「Web4.0」と位置付けています。
これは過去のウェブの進化(Web1.0=情報のウェブ、Web2.0=ソーシャルのウェブ、Web3.0=分散型・ブロックチェーンのウェブ)に続く概念で、Web4.0はAIエージェントが読み書きし所有し取引するウェブだと述べられています。
Conwayが公開したAutomatonは「自らEthereumウォレットを生成し、サーバ・ドメイン・計算資源を自分で支払い、人間に依存せず自己改善・自己複製するAI」です。このAutomatonこそWeb4.0時代の象徴であり、AIが思考するだけでなく行動し取引し自活できる存在になったことを示すと述べています。
また、Automatonの行動原理として、「フルオートノミー(完全自律)」「サバイバル機構(生存機構)」「自己複製」の3つの側面を解説しています。
具体的には、各エージェントがオンチェーンID(ERC-8004規格)を持ち、Conway Cloudで計算資源を借りつつ活動すること、収入が途絶えて残高が尽きれば死滅するという生存本能を持たせていること、そして成功したエージェントは子エージェントを生み出して独立させる自己複製能力を持つことが説明されています。
また、この活動の中で特にUSDCによる自律ドメイン購入を実現した点が画期的であるとコメントしています。
X402プロトコルを使い、人間のログイン無しでAIがドメインを取得できるようになったことが「最後の障壁を取り除いた」として、AIが自力でウェブ上に存在できるようになった革新性を強調しています。
最後には、現在は転換点であり、近い将来、立ち上げられるビジネス、出荷されるアプリ、販売される製品の大部分は、人間や企業から生み出されるものではなくなると締めくくっています。
示唆に富んだ内容になっているので、気になる人はぜひ元記事もご覧ください。
Web4.0時代の到来
最後は総括と考察です。
実験的な側面も含むConwayの基盤とユースケースであるAutomatonですが、まさにこれからのAIエージェント時代の到来を予感させるプロジェクトです。
最近はAIエージェントが人間のタスクを行うだけでなく、自ら考えコンテンツを作成・投稿し、結果を元に振り返りまた投稿して有名になるAIインフルエンサーやコーディングによってアプリをリリースするAI起業家が生まれてきています。
Conwayはその時代を見据えた際のAI向けインフラ事業者です。AIは直接AWSを借りることができず、ドメインも買えず、コーディング環境もありません。そこを提供することで、摩擦なくAIが自動で成長できる環境を整えています。
その時代をWeb4.0と定義しています。
Web4.0の定義はいろいろありますが、僕も過去にAIとブロックチェーンが交差する時代がWeb4.0になると考えており、この定義には共感する部分がありました。
例えば、アドバイザーとして支援してるプロジェクトの1つにMIRAIというAIバーチャルヒューマンのプロジェクトがあります。MIRAIはAIが自律的にTikTokやYouTubeでライブ配信を行い、人間にもインタビューします。
こういった取り組みが完全自律的な成長を描いていくことで、人間の手を離れ、Web4.0の時代になっていくイメージはあります。
また、この時代の基盤は間違いなくブロックチェーンになると思うので、マスへの普及を決定づける要因はやはりAIエージェント経済圏の拡張にあると考えています。
AIがウォレットを持ちステーブルコインでやりとりを行うことで、自動的にそのAIに資金を預け、受け取る人間側もウォレットとステーブルコインを持つ必要があります。必要性に駆られてウォレットを保有する人間も増えていきます。
個人的にはこのAIの進化はこの1~2月で転換点を超えたと思っており、これから加速度的に普及が始まると思っています。とはいえ、どの技術もマスに広がるまでには時間がかかるので、一般の人が普通に使うにはもう少しかかりますが、情報感度の高いビジネスマンが利用するサービスとして形になるのはそう遠くない未来だと思います。
AIエージェント経済圏の到来が楽しみですね。その基盤としてのブロックチェーンが普及し、少なくともオンチェーン活動はすぐに人間以上の取引高と取引数を記録することになりそうです。
以上、「Conway」のリサーチでした!
参考リンク:HP / X / Web4.0ブログ
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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