【9/10(水)のweb3ニュース10選】メタプラネットが国際公開で14億ドルを調達 / BinanceはEthenaのUSDeを統合 / イーサリアム財務省のシャープリンクは15億ドルの自社株買いプログラムを開始 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
サム・アルトマン氏が支援するデジタルIDプロジェクト、ワールドのWLDトークンがEightcoのトレジャリーローンチで80%以上上昇
イーサリアム財務省のシャープリンクは15億ドルの自社株買いプログラムを開始、基準価額を下回る買いは「すぐに利益増加につながる」と述べている
👛NPMの暗号資産サプライチェーン攻撃は「被害者はほとんどいない」で封じ込められたとLedgerのCTOが語る
LedgerのCTO、チャールズ・ギルメット氏によると、月曜日の暗号通貨ユーザーとツールに対するNPM攻撃は、ほとんど失敗に終わったという
これは、フィッシングキャンペーンによって、攻撃者が侵入を検出してシャットダウンする前に、人気のJavaScriptパッケージに悪意のあるアップデートを公開できたため
Arkham のデータによれば、事件中に悪意のある人物によって盗まれた金額は 505 ドル未満だった
🤑KindlyMDの子会社がMetaplanetのビットコインに特化した株式増資に3000万ドルを拠出
KindlyMDの子会社であるDavid Bailey's Nakamotoは、Metaplanetの世界的な株式公開に参加するために最大3,000万ドルを投じたと発表
これは同社にとってこれまでで最大の投資であり、ビットコイン財務戦略を持つアジアの上場企業への初の投資となる
🟧日本のビットコイントレジャリー企業メタプラネットが国際公開で14億ドルを調達
メタプラネット(ティッカーシンボル:MTPLF)は、現在進行中のビットコインスタッキングキャンペーンの資金として、3億8500万株の新株を発行
海外投資家に対し1株当たり553円(約3.75ドル)で株式を公開し、約14億ドルを調達する予定
🖼️ストーリーのネイティブIPトークンは、財務会社ヘリテージ・ディスティリングが戦略を洗練する中で史上最高値を記録
ヘリテージ・ディスティリング(CASK)の株価は、同社が財務戦略に関する新たな詳細を公表したことを受けて、火曜日に約20%上昇
火曜日の発表によると、同社は以前発表した「IP戦略」の実行に向けた「多くのステップの最初のステップ」を開始しようとしている
これには、IP保有、発行済み株式数、純資産評価の可視性と分析を提供する財務ダッシュボードの立ち上げが含まれる
💳コレクタークリプトは、CARDSトークンが急騰する中、ランダムポケモンカード取引で1億5000万ドルを稼ぎ出す
ここ数日、ポケモンカードが話題になっており、コレクタークリプトが注目の中心となっている
ポケモンカードを換金可能なNFTにトークン化し、「ガチャ」と呼ばれるランダムかつゲーム化されたパック購入体験を提供
コレクタークリプトは先週ポケモンカードゲームの取引高が1,000万ドルを超えた
👁️サム・アルトマン氏が支援するデジタルIDプロジェクト、ワールドのWLDトークンがEightcoのトレジャリーローンチで80%以上上昇
ワールドは、2日足らずでトークン価格が80%以上急騰
ナスダック上場のEightco Holdings Inc.は月曜日、2億5000万ドルの私募によりWLDデジタル資産のトレジャリーを立ち上げたと発表
声明によると、 「この取引はMOZAYYXが主導し、World Foundation、Discovery Capital Management、GAMA、FalconX、Kraken、Pantera、GSR、Coinfund、Occam Crest、Diametric、 Brevan Howardを含む一流の機関投資家が参加した」という
🟨Binanceは、利回り担保やBinance Earnなど、プラットフォーム全体でEthenaのUSDeを統合
Binanceはスポット取引ペアやデリバティブ取引業者向けの利回りのある担保資産などとして、Ethena Labs の USDe 合成ドルを自社のプラットフォーム全体に統合
Ethena Labsは、この動きを「これまでで最も重要な統合の一つ」と表現した
この動きは、EthenaがガバナンストークンENAの「手数料スイッチ」の導入を検討している中で行われた
BitMEXの元CEO、アーサー・ヘイズ氏は、Binanceとの統合によってこの手数料スイッチが加速し、「5億ドル規模の自社株買いが可能になる」可能性があると述べた
🟦コインベース、センシブルの創業者を買収し「あらゆるものを交換」のビジョンを推進
Coinbaseは、仮想通貨の利回り獲得プラットフォームであるSensibleの創業者2人を買収し、「Everything Exchange」の構築を目指している
2022年に設立され、Coinbase VenturesとDragonflyの支援を受けているSensibleは、ユーザーがステーキング報酬とDeFiプロトコルを通じて利回りを獲得できる
Coinbaseは、「2人はDeFiを活用した消費者向けアプリケーションの構築において独自の専門知識を持ち、当社のオンチェーン消費者戦略を策定する主要チームを率いてくれるだろう」と述べた
🇺🇸米上院民主党議員ら、暗号資産市場構造法案の支持条件に関する書簡公表
米上院の民主党議員らが、現在審議中の暗号資産市場構造法案に対する支持条件をまとめた書簡を9月9日に公表した
書簡では、デジタル資産規制枠組みの原則として、7つの柱が定められている
(1)非証券デジタル資産の現物市場における規制の空白を埋める
(2)デジタル資産の法的地位と規制当局の管轄権の明確化
(3)デジタル資産発行者を規制枠組みに組み込む
(4)デジタル資産プラットフォームの規制枠組みへの組み込み
(5)違法金融の防止
(6)腐敗と不正利用の防止
(7)公正かつ効果的な規制の確保
おすすめ記事
Ethenaはステーブルコイン基盤で、暗号資産現物+先物ショートの“デルタニュートラル”で価値を保つUSDeを発行。2024年ローンチ後に急拡大し時価総額トップ3へ。
sUSDeはUSDeのステーク受益トークンで、LSTステーキング報酬+資金調達率/ベーシスを原資に利回りを分配(非常時はリザーブ基金で下支え)。“分散性・安定性・資本効率”のトリレンマ緩和を狙う設計。
エコシステムはENA/sENA(ガバナンス・報酬/エアドロ倍率)、Ethena Network(Ethereal/Derive)、L2 Converge、派生のUSDtb(国債裏付け)、tsUSDe(TON版)、iUSDe(機関向け)へ拡張。
🧵Pickup:イーサリアム財務省のシャープリンクは15億ドルの自社株買いプログラムを開始、基準価額を下回る買いは「すぐに利益増加につながる」と述べている
🌱 ニュースの概要
イーサリアム財務省の投資部門であるSharplinkが、15億ドル規模の自社株買いプログラムを開始しました。基準価額(NAV)を下回る価格での買い戻しは「即時に株主価値の増加につながる」と強調しています。
📗 前提知識
Sharplink:イーサリアム財務省の資産運用部門として設立された投資ビークル。
自社株買い(Buyback):企業が市場から自社株を買い戻し、株価安定や株主還元を目的とする手法。
NAV(Net Asset Value):ファンドや投資会社の純資産価値。株価がNAVを下回る場合、割安とみなされる。
👀 注目すべき点・詳細解説
15億ドル規模はSharplinkの資産規模に対して大きく、市場に強気シグナルを与える。
NAV割れの株価での買戻しは、既存株主にとって即時のバリューアップとなる。
イーサリアム財務省が株主還元姿勢を明確にしたのは初めてであり、機関投資家の注目度も高まる可能性。
伝統金融(TradFi)の自社株買い戦略をオンチェーン財務運用に応用する象徴的な事例。
📈 今後の展望
他のオンチェーン財務機関やRWAファンドが類似の還元策を採用する可能性。
株主価値向上により、Sharplink関連トークンやETF商品の需要拡大が見込まれる。
自社株買いによる資本効率向上が、ブロックチェーン企業全体の投資評価に波及する可能性。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント日程
DAT(Digital Asset Treasury)について、0から解説するウェビナーです。
DATは端的に言えば、メタプラネットのようなクリプトをとにかく購入しまくる上場企業で、BTCトレジャリーカンパニーやクリプトトレジャリーカンパニーとも言われます。最近は"DAT"という名称が定着しつつあるので、それを使いました。
・なぜ流行っているのか?
・どうやって資金調達しているのか?
・事業スキームとは?
・BTC以外のSOL、ETHの盛り上がりは?
・さらにそれ以外のENA、IP、HYPE等の盛り上がりは?
etc...
0から理解できるような勉強会を想定しています。
参加費無料でオンライン開催ですので、ぜひお気軽にご参加ください!
✨有料購読特典
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