【4/4(金)のweb3ニュース10選】Pectraアップグレードのメインネット展開は5月7日を予定 / Babylon6億BABYトークンをエアドロップ予定 / Clankerチームは5 か月で20万トークン以上から1,300万ドルの収益を獲得 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時にニュースまとめを更新します。ぜひ1日の情報収集にお役立てください。
0xのDEXアグリゲーターMatchaがクロスチェーンサポートでSolanaに拡大し、ユーザーがミームコインのラグプルを回避できるように計画
Cardano財団が「量子耐性があり、世界的に相互運用可能な」デジタルアイデンティティプラットフォーム「Veridian」を発表
Nonco、Avalanche上でFXプロトコル「FX On-Chain」 ローンチ。ステーブルコインとスマートコントラクトでFX市場の効率化目指す
🇺🇸PayPal、米国領土のユーザー向けにネイティブSolanaとChainlinkのサポートを開始
PayPal は米国および関連地域内で Solana と Chainlink を含むように暗号通貨の提供を拡大
これまで、SOL と LINK は、MoonPay との提携を通じて決済プロセッサでのみアクセス可能だった
🟦イーサリアム開発者は5月7日のPectraアップグレードのメインネット展開を目指している
イーサリアムの開発者は、メインネット上でPectraアップグレードが稼働する目標日を5月7日と設定した
メインネットの展開には、Ethereum 改善提案に基づく 11 の変更が含まれている
📉フィデリティのスポットソラナETFは、トランプ関税の混乱でSOLが15%下落し、承認に近づいている
米証券取引委員会はフィデリティのスポット・ソラナETFの申請を承認した
これは同商品の承認に一歩近づく一歩となる
時価総額で7番目に大きい仮想通貨であるSolanaは、ドナルド・トランプ大統領の関税の影響による市場全体の下落の中で15%下落した
🟩0xのDEXアグリゲーターMatchaがクロスチェーンサポートでSolanaに拡大し、ユーザーがミームコインのラグプルを回避できるように計画
Matcha は、クロスチェーンサポートを含む、Ethereum 互換ブロックチェーンから Solana に拡張
ユーザーがミームコインのラグプルの危険を回避するのに役立つ悪意のあるトークン対策機能も導入
Matcha は、年末までにほとんどの DEX とアグリゲーターが Solana をサポートすると予想している
🟧ビットコインDeFiプロトコルBabylon、今後のトークン生成イベントで6億BABYトークンをエアドロップ予定
Babylon Foundation は、フェーズ 1 のステーカーや GitHub 貢献者を含む初期の支持者に BABY 総供給量の 6% を割り当てた
Babylonダッシュボードによると、このプロトコルには51,906.76 BTC以上のユーザー預金が確認されており、その価値は42億ドルを超える
💡Cardano財団が「量子耐性があり、世界的に相互運用可能な」デジタルアイデンティティプラットフォーム「Veridian」を発表
Cardano財団は、オープンソースツールを使用して身元を確認し、オンライン通信を認証するデジタル ID プラットフォームである Veridian を立ち上げ
Veridian は、オープンソースの「キー イベント受信インフラストラクチャ」(KERI)、分散識別子、および「認証チェーン データ コンテナー」(ACDC) 認証情報を使用して、ID を検証し、オンライン通信を認証する
Veridian と同時にユーザーが認証情報、秘密鍵、識別子を管理できる Veridian Walletもリリースされた
📈アナリストは関税後のビットコイン市場は購入のチャンスだと主張
2人のアナリストによると、ドナルド・トランプ大統領の関税攻撃は、デジタル資産市場、特にビットコインの不確実性をいくらか沈静化させた可能性があるという
機関投資家の関心によりボラティリティが低下しているとの噂があるにもかかわらず、クラーケンのグローバルエコノミスト、トーマス・パフューモ氏は、「採用が成熟する」まで大きな価格変動は続くと考えている
🇬🇧ブラックロック、英国で暗号資産事業者の登録完了
BlackRockの英国部門であるBlackRock Internationalが、英国の規制当局である金融行為監督機構(Financial Conduct Authority:FCA)から、暗号資産事業者としての登録承認を4月1日付で受けた
これによりブラックロックは、英国において暗号資産に関連する一定の事業活動を正式に行うことが可能となる
FCAの公開情報によるとブラックロックインターナショナルは、スイス・チューリッヒを拠点とする暗号資産の上場投資商品(ETP)の発行会社アイシェアーズデジタルアセッツ(iShares Digital Assets)のために、暗号資産事業者として特定の取引手配業務を担うとのこと
🟥Nonco、Avalanche上でFXプロトコル「FX On-Chain」 ローンチ。ステーブルコインとスマートコントラクトでFX市場の効率化目指す
機関投資家向けのデジタル資産取引を提供する米企業のNoncoが、Avalanche上に構築した外国為替(FX)プロトコル「FX On-Chain」の提供開始を4月3日に発表
「FX On-Chain」は、AvalancheのC-Chain上に構築されている
今回の提供開始により、USDCやUSDTなどの米ドル建てステーブルコインと、メキシコペソやブラジルレアルなどのローカル通貨間の自動変換が可能となり、約5%安価な国際送金と透明性の高いクロスボーダー決済が実現できるようになったとのこと
マルチチェーンウォレットの「Bitget Wallet」の紹介暗号資産取引所Bitgetのグループ企業が提供する非カストディアルウォレットです。
世界168カ国で6,000万ユーザーが利用している多機能ウォレットで、100以上のブロックチェーンに対応し、AIによる銘柄レコメンド、GetGas機能(汎用通貨でのガス代支払い)、MPCウォレット機能などが特徴です。かつてのBitKeepをリブランディングしたもので、セキュリティ強化と保護基金設立により安全性も向上しています。

【Bitget Wallet】世界168か国で6,000万ユーザーが利用する100以上のチェーン対応ウォレット / AIレコメンドと即時取引 / MPCウォレット / @BitgetWalletJP
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🧵Pickup:Clankerチームは、わずか5 か月でBaseの20万トークン以上から1,300万ドルの収益を獲得
🌱 ニュースの概要
暗号資産トークン生成プラットフォームである「Clanker(クランカー)」が、Coinbaseが運営するレイヤー2ブロックチェーン「Base」上で、わずか5か月の間に20万種類以上ものミームコインを生成しました。
これらのトークンから得た取引手数料により、Clankerチームは累計約1,300万ドル(約17億円)もの収益を獲得したことが報じられています。
Clankerが発行したトークンの累計取引高は約27億ドル、全体の時価総額は約1億5000万ドルに達しており、Baseチェーン上で最も注目されるプロジェクトの一つとなっています。
この出来事は、特にオンチェーンコミュニティやDeFi投資家の間で大きな反響を呼び、急速な成長や収益性に対して関心と懸念の両面から議論されています。
📗 前提知識
Clankerとは?
Clankerは、分散型SNS「Farcaster」から誕生した自動トークン生成プラットフォーム(ボット)です。
ユーザーがFarcaster上でClankerを呼び出してトークン名やコンセプトを投稿すると、Clankerが即座にBaseチェーン上でERC-20トークンを自動生成・展開します。この完全自動化された仕組みがユーザーの人気を呼び、短期間で数十万種類のミームトークンが生成されることになりました。
特に成功したトークンとしては「$LUM」やVitalik Buterinが関心を示した「$ANON」などがあり、これらの話題性によりClankerの注目度がさらに高まりました。
Baseチェーンとは?
Baseは米Coinbase社が開発したイーサリアムのレイヤー2ネットワークであり、Optimismの技術スタックを活用しています。2023年8月のローンチ以降、手数料の安さと高速取引を強みにユーザーを急速に増やしました。
👀 注目すべき点、詳細解説
Clankerの収益モデルと成功の要因
Clankerの収益の仕組みは、各トークン取引のスワップ手数料(1%)を回収し、その60%をClanker運営チームが、残り40%をトークン生成を依頼したユーザーが受け取るというものです。トークン生成自体にコストはほとんどかからず、わずかなガス代のみで即座に市場に投入できる仕組みとなっています。
成功の要因は以下の通りです:
自動化されたトークン生成: Farcaster上で簡単なメッセージを送るだけで、即座にトークンが市場に上場される利便性がユーザーを引きつけました。
取引手数料収益モデル: 多数のトークンを展開することで少額ずつでも多数から収益を得るモデルで、短期間で爆発的な利益を生み出しました。
流動性ロックによる透明性の確保: 発行されたトークンの流動性が永久ロックされる設計であり、従来の「ラグプル」型詐欺が難しい仕組みを作ったことがユーザーからの信頼を高めました。
ユーザーの反応と懸念点
ユーザーの反応は賛否両論です。容易にトークンを生成できる楽しさや、一攫千金を狙える投機的魅力に対し好意的な意見もありますが、同時に「価値のないミームトークン乱造による市場の混乱」を懸念する声も多く、投資家には極めてハイリスクな市場環境となっています。さらにClankerの人気を受けて、多くの類似プロジェクトが模倣を始めており、より一層の市場混乱が懸念されます。
📈 今後の予測
類似スキームの広がりと競争激化
Clankerの成功は多くの後発プロジェクトの誕生を促しており、今後は類似のトークン生成プラットフォームが複数のチェーンで乱立する可能性があります。しかし、競争が激化することで市場の関心は分散し、現在のような爆発的な収益は得にくくなるでしょう。
Baseチェーンへの影響
BaseはClankerの人気により取引量が増え、一時的な話題性を得ましたが、同時に「低品質なミームトークン市場」というマイナスのイメージも強まっています。Coinbaseが今後この状況を放置するとは考えにくく、一定の規制や監視体制を導入する可能性があります。
ミームコイン市場の動向と規制の可能性
ミームコインブームは一定の周期で繰り返されますが、規制当局の注視が強まれば、特に悪質な詐欺トークンに関しては厳しい措置が取られる可能性があります。投機的熱狂が続けば続くほど規制リスクが高まるため、長期的にはブームは沈静化に向かう可能性もあります。
ただし、Clankerのようなトークン生成技術やソーシャル連携型モデル自体は、今後さらに進化し、より健全な形でマーケットに定着する可能性も否定できません。利用者や投資家は引き続き高い注意とリスク管理が求められます。
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📅イベント情報
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テスト回ですので各回の定員は最大10名、東京回はオンラインでも参加できるようにしようかなと思っています。 尚、勉強会の内容はどれも同じで今回は「ステーブルコイン」の解説をする予定です。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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