【9/30(火)のweb3ニュース10選】PayPalのPYUSDはSparkとの提携により史上最高値を更新 / Asterは、永久DEXの中で、日次手数料と取引量でトップの座に躍り出た etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
PayPalのPYUSDはSparkとの提携により史上最高値を更新
PYUSDはSparkとの新たな提携を背景に、今週力強い成長を記録
Sparkも2025年に急成長を遂げており、TVLは年初から110%増加し、今月初めには過去最高の90億ドルに達した
アンドレ・クロニエのFlying Tulip、ICO前に2億ドルを調達
Yearn創設者の最新ベンチャーであるFlying Tulipは、プライベートシードラウンドで2億ドルを調達し、プロジェクトのFDVは10億ドルに達した
このラウンドには、Brevan Howard Digital、CoinFund、DWF Labs、Susquehanna Cryptoなどが参加している
フルスタック・オンチェーン取引所と称されるFlying Tulipは、スポット取引、デリバティブ、レンディング、ステーブルコイン、保険といったDeFiサービスを単一のエコシステムに統合することを目指している
このプロジェクトは、Flying Tulipの独自プラットフォーム上で、ネイティブFTトークンを公開販売することで、さらに8億ドルを調達する計画
データによると、強気相場の最高指標の半分以上が50%に到達
アナリストやトレーダーが今サイクルのピークが来たかどうか議論を続ける中、ブロックチェーン分析プラットフォームのCoinglassが追跡している一連の長期市場シグナルは、過去のサイクルで過熱状態を示していたレベルに向かって着実に上昇している
9月29日時点で、コイングラスのBull Market Peak Signalsダッシュボードで追跡されている30の指標のうち18が売りトリガーに向けて50%以上の進捗を見せており、6つの指標はすでに80%を超えている
Coinglassによると、これらのシグナルはいずれも売りシグナルを示す100%に達していない
しかし、既に半分以上が中間点を超えているため、一斉に重要な水準に達する可能性があり、仮想通貨コミュニティを驚かせ、新たなFUDの波を引き起こす可能性がある
「常に積み上げよう」:Strategyは2200万ドルでさらに196ビットコインを取得し、総保有量は640,031BTCになった
ストラテジーは、1ビットコインあたり平均価格11万3048ドルでさらに196BTCを約2210万ドルで購入し、保有総数は64万31BTCとなった
最新の買収資金は、同社のクラス A 普通株、MSTR、および永久優先株の発行と売却による収益によって賄われた
StarknetがBTCFi拡張でビットコインのステーキングと利回り商品を導入
ビットコイン保有者は、保管権を手放すことなく Starknet に BTC を賭けることができるようになり、レイヤー 2 ネットワークのセキュリティに貢献しながら報酬を獲得できるようになった
Starknet Foundationは1億STRKのインセンティブでBTCFiの展開を支援しており、続いて新しい機関レベルのBTC利回り戦略が発表される予定
ChainlinkのAI搭載コミュニケーションツールは、企業活動やデータ共有を世界規模で効率化することに期待が持てる
Chainlinkは、DTCC、Swift、Euroclearなどの最大手の市場インフラプロバイダーと契約を締結することで、世界の金融業界を改善するための取り組みをより深く検討している
Chainlink ランタイム環境は「複数の AI モデル出力の検証を調整」し、その後 ISO 20022 準拠のメッセージング形式を使用して Swift ネットワークに送信される
仮想通貨投資商品から週8億1200万ドルの流出が見られ、マクロデータがセンチメントを悪化させた
資産運用会社コインシェアーズによると、先週、仮想通貨投資商品は世界全体で8億1200万ドルの純流出を記録した
予想を上回るマクロ経済データが米国のセンチメントに影響を与えたが、年初来の資金流入は396億ドルと堅調に推移している
楽天の「Rakuten NFT」、チケットリセールプラットフォーム「みんなのチケット」に刷新
楽天グループによるユーザー向けNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」が、チケットリセールプラットフォーム「みんなのチケット」に刷新された
みんなのチケットは、ブロックチェーン技術を活用したデジタルチケット「NFTチケット」により、チケットの1次販売から2次流通まですべての取引をオンライン上でスムーズに完結し、安心・安全なチケットの流通を実現するチケットリセールプラットフォーム
東武トップツアーズ、SBI Ripple Asiaと独自トークン活用の決済プラットフォーム構築へ
東武鉄道の連結子会社で旅行業を中心に展開する東武トップツアーズが、SBIリップルアジアが発行するパートナー企業・団体ごとの独自トークンを中核とした新たな決済プラットフォームの実現に向け、SBI リップルアジアと基本合意書を締結したと9月30日に発表
この取組みを通じて東武トップツアーズは、同社が企画・運営するNFTと当該独自トークンを連携させ、パートナー企業・団体のファンエコノミー拡大を後押しするという
同取り組みにおいて東武トップツアーズは、パートナー獲得や利用者・加盟店ネットワークの構築、NFTを活用したマーケティング施策の企画立案を担うという
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2012年創業の上場企業Coinbaseは、現物取引に加えCustody・ステーキング・USDC連携・デリバティブ・自社L2「Base」で“Everything Exchange”化を推進。
収益は「取引(高ボラ)」と「サブスク&サービス(USDC利息・ステーキング・Custody等の安定収益)」の二本柱へ転換し、2022年の市況悪化・レイオフを機に非取引収益を強化。
ユーザー体験を起点にオンチェーン経済を拡大し、取引依存を下げつつ高収益プロダクト(デリバティブ等)と新アセットのトークン化で長期の成長フライホイールを回す。
🧵Pickup:Asterは、永久DEXの中で、日次手数料と取引量でトップの座に躍り出た
🌱 ニュースの概要
パーペチュアルDEXのAsterが、DefiLlamaの日次プロトコル手数料と24時間出来高で首位に浮上。
9月29–30日(JST)時点の集計では、直近24時間の手数料が$25M超、パーペチュアル出来高が数十億〜数百億ドル規模で、Hyperliquidなど主要競合を上回ったと報じられています。
📗 前提知識
AsterはAPX FinanceとAstherusの統合を経て2025年3月にリブランディングされたパーペチュアル特化DEX。メインはBNB Chainだがマルチチェーン対応をうたう。
取引手数料はMaker 0.01% / Taker 0.035%。手数料支払いに$ASTERを用いると5%ディスカウント。
「Hidden Order(板に非表示の指値)」を公式に提供。公開板の気配を隠したまま約定可能という点が差別化要素。
2025年9月17日にTGE。以降、ポイント施策と合わせて流動性・出来高を一気に積み上げた。
👀 注目すべき点・詳細解説
日次手数料・出来高ともに首位:The Blockの報道では直近24時間手数料が$25M超、出来高は$42B規模。DefiLlamaのパーペチュアル集計でもAsterが24hボリューム首位の局面を確認(数値は時間帯で変動)。
安価な手数料 × 高頻度回転:Taker 0.035%という設定は大量回転と相性が良く、出来高の伸びがそのままプロトコル手数料の急増に直結。特にパーペチュアルの高レバ×高回転に最適化。
Hidden Orderの市場構造インパクト:板に完全非表示の指値を許すことでマーケットインパクト低減と約定効率を両立。大口やMMのフロー取り込みに有利で、板主導DEXとの差別化に。
リブランディングと後押し:APX×Astherus統合でプロダクト面(Perp/Spot/Earn)を一体化。さらにCZが「AsterはBinanceと競合するがBNBに資する」と発言、YZi Labs(旧Binance Labs)が少数持分を有すると言及され、市場の注目を一段と集めた。
他プロトコルとの相対位置:直近ではTether/Circleなどの手数料(発行体のオペ手数料)をも日次で上回る局面も報告され、DeFiプロトコル全体ランキングでも上位に顔を出すように。
注意点(計測と持続性):出来高・手数料の首位は日次で入れ替わるほか、ポイント施策やMMプログラムがボリュームを押し上げている側面があるため、持続性や実需度合いは引き続きウォッチが必要。四半期ベースではHyperliquidが依然最大という観測もある。
📈 今後の展望
ポイント施策とトークン流通:Airdrop/ポイント連動施策の設計(例:10月上旬の換算イベント等)がボリューム維持にどう効くかが短期の焦点。ベスティングや追加配布の売り圧管理も重要。
機能拡張ロードマップ:ZK導入・独自L1・インテント基盤などを掲げる。これが低スリッページ/MEV耐性/クロスチェーン執行の実効改善に繋がれば、機関・高頻度系の更なる流入が見込める。
規制・透明性の議論:Hidden Orderの透明性や株式パーペチュアルなどの上場範囲は、地域規制や市場慣行と交差しうる論点。データ計測の標準化(出来高・手数料の定義差)も引き続き注視。
競争環境:Hyperliquid、Lighter、Paradex、dYdXなど強豪の巻き返しは必至。MMインセンティブ・手数料設計・UI/ツールでの差別化が、中期的なシェア定着の鍵。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント日程
DAT(Digital Asset Treasury)について、0から解説するウェビナーです。
DATは端的に言えば、メタプラネットのようなクリプトをとにかく購入しまくる上場企業で、BTCトレジャリーカンパニーやクリプトトレジャリーカンパニーとも言われます。最近は”DAT”という名称が定着しつつあるので、それを使いました。
・なぜ流行っているのか?
・どうやって資金調達しているのか?
・事業スキームとは?
・BTC以外のSOL、ETHの盛り上がりは?
・さらにそれ以外のENA、IP、HYPE等の盛り上がりは?
etc...
0から理解できるような勉強会を想定しています。
参加費無料でオンライン開催ですので、ぜひお気軽にご参加ください!
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