おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Base上のミームコインローンパッド」についてリサーチしました。
尚、今最も話題のBaseのトークンローンチパッドのclankerは別でリサーチ記事にしているので、本記事ではそれ以外のプラットフォームになります。
Dreamcoins
WOW Protocol
rug.fun
Dx.Fun
Scattering
FOMO BULL CLUB
Fun Arena
Trendies
おまけ:Interface
Dreamcoins
Dreamcoinsは、Baseの別のミームローンチパッドであるWOWプロトコル上に構築されたトークンローンチパッドです。フロントエンドだけを用意し、トークンローンチ機能はWOWプロトコルを利用しているという形です。
トークン名、ティッカーシンボル、画像だけで簡単にトークン発行ができます。さらに「Dream for me」ボタンを押すと何の情報も入れずにAIが勝手に画像を含めたトークン情報を作成し、ユーザーはデプロイボタンを押すだけでトークン作成が可能です。
取引手数料は0.65%で、ネイティブトークンである$DREAMのバイバック&バーンに利用されます。トークン発行者が手数料を設定することも可能で、その場合は0.5%が発行者に分配され、残りの0.15%が$DREAMのバイバック&バーンに利用されます。
WOW Protocol
統合曲線で事前販売なしのミームコインをローンチできるプラットフォームです。このプラットフォームはZoraによって制作されており、同じくZoraが開発したNFTをトークン化できる規格ERC-20zのトークンが発行できるというプラットフォームです。
Pump funと同じく、総供給量は10億で統合曲線で8億トークンが販売され、残り2億トークンはUniswapに流動性として提供されます。取引手数料は1%で、以下のステークホルダーに分配されます。
トークン作成者に50%
プロトコルに20%
プラットフォーム紹介者に15%
注文紹介者に15%
↓ERC-20zの説明はこちら
rug.fun
AIエージェントを活用したゲーミフィケーション機能を持ったローンチパッドです。発行者がローンチしたトークンは2ETHのセールが実施され、到達するとUniswapに移行します。
2ETHに到達しなかったトークンは販売に至らず、全てプロトコルのプールに蓄積されます。そして、そのプールの賞金は定期的にAIエージェントであるDotto(たぬきのキャラクター)が選択したトークンの購入に利用されます。X上のDottoに絡みにいくと選ばれる可能性が上がると書かれていました。
Dx.Fun
Baseだけでなく、Solana、Ethereum、Arbitrumに対応。統合曲線で販売され、時価総額が69,420ドルに達すると、自動的にUniswapに上場されます。
特徴は、トークン発行者の事前購入機能が存在すること、アフィリエイト手数料が取引手数料の5%とかなり大きいことです。プラットフォームとしての取引手数料は1%です。
また、Telegram Botに組み込むことも可能で、取引をTelegramから行うようにすることもできるようです。
Scattering
ERC404、DN404、SPL404、MPL404、その他のハイブリッドトークン標準を含むハイブリッド資産のネイティブマーケットプレイスです。FT及びNFTの売買とハイブリットトークンのローンチが誰でも簡単に可能です。統合曲線で販売され、コレクションの時価総額が40ETH または670SOL に達すると、コレクションの流動性は UniswapやRaydiumなどのDEXに移行されます。
クリエイター(トークン発行者)はスワップ手数料の60%、DEXのLP手数料の95%、初期購入金額の10%を受け取ることができます。
↓ERC-404の説明はこちら
FOMO BULL CLUB
メンバーシップNFT保有者によって管理されるトークンローンチパッドです。トークンの作成はNFT保有者による投票と流動性供給によってのみローンチされます。また、トークン販売者も購入者もKYCを行い、安全な環境でのみ取引が可能となります。
NFTの他にも独自トークンの$STEAKも発行しており、$STEAKを新規トークンのために流動性提供に利用します。さらに新規トークン発行時にはステーキングとイールドファーミング等の運用機能も同時についてリリースされるような仕組みを設計しています。
Fun Arena
ゲーミフィケーション機能を持つローンチパッド。誰もがトークン発行できるわけではなく、プロジェクトを徹底的に審査し、マーケティングを支援し、小規模な投資家がラウンドに参加できるように公正な配布方法を作成します。
独自トークン$FUNを発行しており、その保有数に応じてティアが決まります。15,000以上でWarrior、45,000以上でArcher、100,000以上でGladiatorというティアとなり、ミームコインローンチのタイミングでそのIDOに参加できるか否かがティアに応じて変わります。
Gladiator Arenaと呼ばれる対戦が実施され、次のIDOの価格がいくらになるのかをGladiatorが賭け、正しかったGladiatorが大きなシェアを獲得できる仕組みになっています。
Trendies
ソーシャル要素がついたトークンローンチパッドです。トークンの簡単な発行や購入ができると同時に、プラットフォーム内で投稿をしたり、いいねをするとリワードが貰えます。この仕組みによってコミュニティが活性化します。
おまけ:Interface
最後はおまけで、ミームコインのローンチパッドではなく、取引プラットフォームであるInterfaceを紹介します。InterfaceはEthereumエコシステムのミームコインがトレードできるアプリで、現時点だと主にBaseのミームコインが積極的にトレードされています。
アプリ内でトレードするだけでなく、ソーシャルフィード機能もついており、優良な投資家のウォレットをコピートレードしたり、トークンに関するあらゆるコンテンツを確認できるようになっています。
Solanaで言うMoonshotのような位置付けのサービスで、CEXやDEXだけでなく、ソーシャル機能を持ち、取引体験を簡易化するアプリとしてかなり使いやすそうでした。
以上、8のプラットフォームとおまけ1つを紹介しました。
Baseのミームが盛り上がってきている中で色々リサーチしてみるとかなり多くのプラットフォームが確認できました。基本的にはPump funを踏襲した統合曲線でフェアローンチとなっていますが、審査制のIDO系もあれば、ゲーミフィケーション機能をつけたものも存在します。
個人的に面白そうでバズりそうな可能性がありそうだと思ったのはrug.funですね。AIエージェントがバブルなのと、ジャックポット形式のマーケットプレイスが増えてきているような気がするので、1つの有名トークンが誕生すると一気に有名になりそうです。まだフォロワー数も数百しかいなかったので全然活発ではありませんが、Base×ミーム×AIエージェント×ジャックポットのゲーム性と言う組み合わせはあり得るかもしれないと思いました。
最後に、大前提として全ての利用はご自身でリサーチした上で自己責任でお願いします。
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免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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