おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日はAKINDOファウンデーであるkinjoさんへのインタビュー記事となります。現在開催中の「WaveHack Global」に関してお伺いしました。
※以下、動画の内容を要約して簡単に紹介します。詳細が気になる方はぜひ動画もご覧ください。
-まずは自己紹介をお願いします。
はい、kinjoと申します。僕たちはAKINDOという日本最大のweb3ハッカソンプラットフォームの開発・運営をしております。
この1年半近くで、30以上のハッカソンだけではなくてワークショップ、アイデアソン、ミートアップ、パーティーなど、ビルダーコミュニティを作りたいと考えているプロジェクトの支援をしてきました。日本で一番ビルダーコミュニティを持っていると認めてもらい、AptosやZkSync、Scroll、XRPレジャーなどグローバルのトッププロジェクトのハッカソン支援もしてきました。
自社でもハッカソンイベントを開催しており、特に盛り上がったのが2022年秋に開催した「東京web3ハッカソン」です。事前の勉強会も含めて800名ほどのエントリーがあり、100以上のプロダクトが提出されました。それがきっかけで「ハッカソンと言えばkinjoさん」みたいな感じになり、様々なハッカソンの企画サポートをさせていただいています。
-これまでのキャリアについても教えてください。
10年以上スタートアップ・インターネット界隈にいます。例えばネットショップが簡単に作れる「BASE」の立ち上げに3人目のメンバーとして関わり、2013年頃に初期のグロースを担当しました。
その前は新卒で入ったWEB広告代理店を辞めて独立し、BASEにジョインする前に自分で事業を立ち上げようとしたこともあります。
2016年に起業し、それ以降は様々なプロダクトを作ってはピボットを繰り返してきました。何十個ものプロダクトを作った感じですね。
2017年頃のクリプトバブル時にはクリプト領域に傾倒していた時期もありました。ただ、2018-2019年の冬の時期は厳しくて一旦離れ、動画アプリやZoomのイベント開催アプリ、Instagram向けアプリなどを作っていました。
しかし、今はToC向けのプロダクトをグロースさせるのは難しい状況です。TikTokやインスタなどのプラットフォーマーに巻き取られてしまう。そんな中、web3のデータ所有や分散化の概念に魅力を感じ、約3年前からWeb3/クリプト領域にフルベットしています。ずっとプレイヤーとしてガンガンやってる感じですね。
-AKINDOの概要と、今回始めるWaveHack Globalについて教えていただけますか。
AKINDOに関しては、私がweb3に入ったタイミングで、DeFiやNFT、ゲームなどいろいろな要素がある中で特にDAOの文脈にワクワクして、そこから深堀りを始めたのがきっかけです。新しい組織体系の概念や、グローバルに開かれていて誰にでもオプチュニティがあるというDAOの考え方が面白いなと。
当初は、誰でも簡単に仕事ができるクリプト版のIndeed(インディード)のようなものを作ろうとしていました。今でいえば、GalxeやLayer3のようなサービスイメージです。ただ、いろいろヒアリングしていく中で、いわゆるバウンティーボードのようなものに対するエンゲージメントは低いという課題があり、代わりにハッカソンが最適なアプローチだと考えるようになりました。
当時からweb3領域では大規模なハッカソンが頻繁に開催されていて、インフラ領域のプロジェクトがデベロッパーコミュニティを増やすために多額の予算をかけていました。そこにポテンシャルを感じ、ハッカソンに舵を切ったのが2022年の夏頃です。
AKINDOは、ハッカソンのLP作成からエントリー受付、コミュニケーション、提出物の受付、審査、賞金のオンチェーン送金まで、ハッカソンに必要な機能をワンストップで提供するバーチャルハッカソン向けのプラットフォームです。
ただ、プラットフォームを作っただけでは無風なので、プロダクトのユースケースを作るために、自社企画の「東京web3ハッカソン」を開催し、国内で一定のポジションを確立しました。
ただ、ハッカソンを運営していく中で、主催者側と参加者側のインセンティブにズレがあることに気づきました。主催者は長期的にエコシステムを拡大し、参加者とのエンゲージメントを築きたいと考えている一方で、参加者は週末の思い出作りやアクティビティ、学習の場として捉えている側面があります。デモやMVPレベルのプロダクトは生まれるものの、その後の開発を続けるインセンティブが弱いんです。
そこで提供を始めたのが「WaveHack」です。
従来のハッカソンや助成金プログラムに比べて、10倍効率よくエコシステムを拡大でき、より強いエンゲージメントが築けます。継続的な開発アップデートに応じてグラントを自動的に分配していく仕組みで、スマートコントラクトで透明性高く動作します。「グラント分配プロトコル」と呼んでいます。
-例えば、僕がAptosでDappsを作るとして、毎週同じプロダクトでアップデートしながら応募し続けられるイメージですか。
その通りです。基本的な概念は「進捗 to Earn」というもので、アップデートの進捗を評価するモデルですね。理想的なケースとして、例えばmitsuiさんがイーサリアム上に既存のプロダクトを持っているとします。そのアプリをAptosベースに移植してデプロイすれば、Aptosエコシステムに新しいアプリがもたらされるわけで、高い評価を得られるはずです。
それだけではなく、通常のアプリ開発はアップデートしてもすぐに売上につながるわけではありません。でも、WaveHackを通してアップデートを申告すれば、その差分に応じて継続的に助成金が得られる。日々の活動をしているだけでお金がもらえるベーシックインカムのようなものです。評価期間は2週間だったり、3日だったり、プロジェクト次第で柔軟に設定できます。
-少し細かい点ですが、例えば、最初に応募した時と、その次は応募せずにプロダクトの改善を進めていて、3ヶ月後に再度応募した場合、最初の応募時点から3ヶ月後までの進捗が評価されるのでしょうか。
おっしゃる通りですね。一回応募してから2回目のアップデートまでに数ヶ月となると、結構な差分が出てくると思います。そういった場合は非常に高い評価対象になりますね。
もう少し抽象的に言うと、各Waveごとに提出されたプロダクトの中で、どのアップデートがエコシステムにとって最も価値をもたらすのかという観点で、投票者の方々は審査基準を考えて投票します。なので、ご質問の例でいうと、かなり高い評価を得られるでしょうというのが回答になります。
-なるほど。では、プロダクト自体を応募しているというよりは、アップデートを応募している感覚なんですね。
はい、そのイメージです。既存のプロダクトがあれば、それを募集に合わせて最適化し、募集しているチェーンにデプロイするのも一つのアップデートとして評価対象になります。
例えば、ボタンを追加したりフロントのデザインを変えただけのアップデートに比べて、既存アプリをエコシステムに合わせて最適化するのは、すごく大きなインパクトになると思うんです。そういったものは大きく評価されますね。
なので、既存プロダクトがある方にとっては、めちゃくちゃチャンスのあるプログラムだと個人的には思っています。
-開発以外のチャンスもあるのでしょうか。
はい、あります。とあるプロジェクトとMTGする中で、ドキュメントやコンテンツ作成のテーマでも出していくという話がありました。
そのプロジェクトはドキュメントが整理されているので、それをブログ記事にしたり動画で説明したりするような形で評価されるWaveHackが、これから出てくる予定です。
WaveHackは汎用性が高いので、企画を出してそれを評価したり、実現に向けたマイルストーンを設定したりするようなことも可能だと考えています。
-WaveHackのようなプロジェクトはグローバルに存在していたりするのでしょうか。
同じような思想でいうとGitcoinが結構近いなと感じています。ハッカソンプラットフォームで言うと、DoraHacks、DevPost、DevFolioなどいくつかあるんですが、あまり差別化が効いていないというか、ここだけでやるのは厳しいよなとマーケットサイズ的にも思っています。
一方で、WaveHackと全く同じようなものでしっかりワークしているのは、現状ないんじゃないかなと見ています。
-少し話は戻りますが、先ほどお話しされていたハッカソンやグラントの課題については、その通りだと思いますがプロジェクト側はなぜそのままの方法を続けているのでしょうか。
そうなんですよ、まさにそこがおかしいなと思っていて、正直ベースで言うとハッカソンや助成金プログラムってめちゃくちゃレガシーな方法なわけです。ビットコインやクリプト以前から、インターネット以前からある概念ですよね。
評価の仕方、送金の仕方、助成金プログラムも書類をアップデートして面談をして一個一個、非常に属人的に評価をして決める。また都度都度、マイルストーンごとにエビデンスの書類を送信する。めちゃくちゃ面倒くさいんですよ。僕もグラントをもらったことがありますが、未だにそれをやっているのは僕的にはもう「なぜ?」って感じです。正直、惰性で続けているというのも感じます。
ETHグローバルなどのフィジカルのハッカソンの盛り上がりに引きずられて、バーチャルでも同様の仕組みでやっているみたいなのはちょっとあるかもしれません。
-今回のWaveHack Globalには、グローバルなプロジェクトが参加されていますよね。そのプロジェクトに話をした際の反応や、どの辺りが刺さっているのか、温度感を聞きたいです。
やっぱりこの話をすると、まさに助成金やハッカソンを運営するのも参加するのも面倒くさいし、効率的だと思っていなかった。だからこういったのを待っていたというような感じで、目を見開いて乗ってくるプロジェクトもいくつかあります。しっかり理解してもらえれば刺さるなという手応えはありますね。
ただ、僕の英語力の問題もあって、もっとしっかり熱意を持って伝えられれば、もっと刺さるプロジェクトを増やせるのにというのは正直ありますね。でも基本的には、ちゃんと理解してもらえれば導入してくれるはずです。
デポジットの仕組みや2週間おきの投票など、シンプルなハッカソンに比べると説明コストがかかり、担当者以外の人に理解してもらうにはコミュニケーションコストが必要だなとは感じています。
この辺りの話はそもそものWaveHack Globalの開催理由にもつながるのですが、実は去年の11月頃にはリリースされて使える状態になっていて、一つ一つのプロジェクトにお声掛けして回ったんです。「こんなの作ったんで使えませんか」みたいな。
Aptosさんなどとは先にスタートしているんですが、新しいツールということもあり、事例もないので、既存のハッカソンや助成金の予算をここにアロケーションしてもらうのに時間がかかったり、新しいことをやるのが面倒だったりという部分もありました。
そこで、前回の東京web3ハッカソンのように自分たちで箱を作って、みんなここに集まってもらう方が乗ってきやすいと考えました。テーマも自分たちで決めて、ガツッとやろうと。去年の10月、11月から計画して、やっとWaveHack Globalをアナウンスできたという感じです。
こういった箱を作ると非常に乗ってきやすいですね。最初の事例をいかに作るかが重要で、一定数ワークしていけば、今回参加しなかったプロジェクトも「とりあえず助成金やハッカソンはWaveHackにデポジットしておこう」という流れになっていくはずです。
僕の思いとしては、あらゆるハッカソンや助成金プログラムの予算を全部WaveHack に当ててほしいですね。それが最適化されるべきで、より適切なビルダーに、より透明性を持って、より効率よくお金が分配されるべきだと考えています。
-WaveHack Globalに参加するのに求められるエンジニアリングのレベルはどれくらいでしょうか。
エンジニアリングのレベルとしては、スマートコントラクトを各パートナーのブロックチェーンにデプロイできるのが最低条件かなと思います。ちゃんとデプロイされていて、ちゃんと動くものが求められます。
-参加は1人でもチームでもOKなんでしょうか。
どちらでも大丈夫です。1人参加もOKですし、チーム参加もOKです。
WaveHack Globalのポイントは、同時に複数のWaveHackが走るので、同時に提出することもできます。例えば最初の2週間はAptosに提出して、次の2週間はXRP Ledgerに提出するみたいな感じで、同じプロダクトを各チェーンに置き換えながら参加できます。
また、チェーンだけでなくThe GraphやSuperfluidのようなミドルウェアやライブラリに導入した上で、同時にアップデートを出していくこともできます。
なので、1つのプロダクトで効率よく賞金獲得のチャンスがある、結構珍しいプログラムだと思います。
-今後web3業界ではアプリケーションレイヤーがとても重要になってくると思います。その中で開発者は絶対的に必要な存在だと思うのですが、WaveHackのようなグラントや助成金を通じた開発者支援について、どのようにお考えでしょうか。アプリレイヤーの重要性と開発者サポートについて改めてお聞かせください。
まさに強く感じているところです。よくナラティブという言葉を使いますよね。例えば今だとEigenLayerやミームコインなどのトレンドがあります。でも、それ以上に大きいメガナラティブとして、インフラレイヤーからアプリレイヤーへの移行は確実にあると思っています。
今までは「ファットプロトコル」という考え方で、インフラレイヤーに価値があると捉えられていて、そこにお金や資金が集まっていました。トークン上場やVCからの資金調達など、インフラレイヤーにお金がプールされている状況です。
ただ、そのお金はどこに行くかというと、基本的にはインフラの上に作るアプリケーションを増やすために使われます。インフラレイヤーにとって一番重要なのはアプリビルダーなんです。アプリエンジニアがいないと、荒廃した土地でしかない。そこにお店やモールを建てるためにアプリビルダーが必要で、お金はアプリビルダーに分配されていきます。
インフラレイヤーはある程度揃ってきていていると感じているので、今後はアプリレイヤーが世の中の課題を解決し、マスアダプションを進めていくことになります。何億人ものユーザーを獲得するには、実際に使えるプロダクトが必要不可欠です。
そのためには質より量だと考えています。本当にたくさんのアプリを出して、その中から伸びしろのあるものを見つけ、投資や買収、手厚いサポートをするという流れになるのではないかと。
分かりやすい例だと、Warpcastは今年のキラーアプリの代表格ですよね。web3ソーシャルやゲーム化は確実に来ると思います。ただ、アプリビルダーがVCから資金調達するという概念はあまりないと思います。100個作って1個当たるぐらいの世界なので、VCからよりもインフラレイヤーからお金が流れてくるイメージです。
そのためのお金は、今までのハッカソンや助成金プログラムから、これからはWaveHackを通して流れていけば良いなと思います。
-先ほどキラーアプリの話が出ましたが、FarcasterなどのSocialFiのアプリは、web3ネイティブでない人にも広がっていくと思いますか?
もちろん広がると思います。広がらないとニッチな領域のままになってしまいますし、プレイヤーたちも普及させていく思いがあるはずです。ただ、何が一番刺さるのか、一般の人たちの普及のきっかけになる要素は、まだこれからですよね。
今はギャンブル的な要素でユーザーが増えていると思いますが、それ以外の要素はまだ正解が出ていないような気がします。正直、私もWarpcastよりもXの方が圧倒的に使っています。FarcasterはデータがBANされない、検閲されないという点がXとの違いだと思いますが、まだネットワーク効果やユーザー数の多さ、UXの方が使う理由になってしまいますね。
-WaveHack Globalのテーマ設定は、これからキラーアプリにつながる領域、盛り上がるアプリケーション分野を考えたということでしょうか。
まさにその通りです。私も今のキラーアプリの予想を、今回のメインの3つのトラックに反映させています。1つ目が「AI Track」、2つ目が「Game+Social Track」、3つ目が「Utility Track」です。
基本的には、AIとゲームとソーシャル、この3つがうまく組み合わさったプロダクトが伸びるんじゃないかなと思っています。ゲームだけでもソーシャルだけでもなく、それが合わさったソーシャルゲームの要素に、AIのUGC自動生成などが加わる。AIが最初のオンボーディングをサポートし、ソーシャルゲームの価値を高め、自分の資産となっていく。そういったものが伸びるイメージを持っています。
そう考えると、エンジニアとしてはAIもブロックチェーンもアプリケーション開発も分かっていた方が有利ですよね。Web2のプロダクトを普通に作れるスキルは大事だと思います。
-web3のプロダクト開発は、Web2と比べてどの程度違うのでしょうか。
正直、web3系のプロダクトの8割9割は、普通のWeb2のプロダクトと変わらないです。アーキテクチャ的には、最後の送金のところだけスマートコントラクトやブロックチェーンを使う感じなので、基本的には普通のプロダクトを作る考え方と同じです。
そこに、データの保管や価値の保存、価値の交換、ゼロ知識証明のセキュリティ技術など、エコシステムが推している技術をちょっと使うぐらいの感覚です。
今回のWavebHackでは技術をがっつり使うと評価されるかもしれませんが、一方で課題ファーストで考えていくのもいいと思っています。
-Web2の知見があるエンジニアなら、web3への学習コストはそこまで高くない感じでしょうか。
そうですね。知り合いの例だと、2、3週間ぐらい1日1時間勉強したら動くものが作れたそうです。1ヶ月あればweb3エンジニアを名乗れるレベルには行けるんじゃないでしょうか。
RustやTypeScriptなど、従来の言語で書けるブロックチェーンもあります。Solidityも癖はあると言われますが、シンプルなトランザクション処理やNFT関連のツールとかなら比較的シンプルに作れるのではないでしょうか。
-なるほど。今の話を聞いていると、開発スタジオのような形でいろんなプロトコルやチェーン、インフラレイヤーにアプリを量産していくチームが生まれてきそうな感じがします。面白そうですね。
全然ありだと思います。例えば、Aptosのために毎週1個デリバリーしていくような軍団とか。そこでグラントを申請して評価してもらう。
ただ、コアチームとのつながりを作りづらいとか、パイプがないみたいなハードルはあるかもしれません。そういった点で、WaveHackのプロトコルがインターフェースとしてワークすればいいなと考えています。
コアチームから直接評価やコメントがもらえますし、プロジェクトのコミュニティメンバーやトークンホルダーなど、エコシステムのオーディエンスに自分たちのプロダクトを使ってもらって評価してもらえる。それはつまり、作ったプロダクトに反応が返ってくるということです。
ビルダーからすれば、お金以上に嬉しいのは、リアルなフィードバックやユーザーの獲得だと思います。広告を打たずに、適切なターゲットのエコシステムのエンドユーザーにアクセスしてもらえる。それがWaveHackの最も大きな価値提供になるんじゃないかなと感じています。
-今回のWaveHack Globalは半年ほど開催されるとのことですが、今後もグローバルなプロジェクトに参加してもらって、WaveHackプロトコルを広めていくことを目指されているんですよね。
おっしゃる通りですね。WaveHack Globalが終わったら、他のプロジェクトが勝手に使っているような状態になるのが理想です。
例えば、OptimismやArbitrumが自分たちのグラントプログラムをWaveHackを通して行っているとか。今はAKINDOのプラットフォーム内の一機能としてWaveHackがありますが、将来的にはオープンソース化してホワイトラベルで他のプラットフォームにも導入できるようにしたいと考えています。
先ほどのご質問にもあった教育的な部分についても、Web2のエンジニアをいかにオンボーディングして裾野を広げていくかは重要な課題だと思っています。WaveHack Globalを、そういった人たちのきっかけとなる場にしたいです。
勉強会やワークショップなども週2、3回のペースで開催していく予定です。学びの機会であると同時に、アウトプットを評価してもらえてお金ももらえるチャンスにしたいですね。
日本のweb3、ブロックチェーンのポテンシャルをグローバルに発信していくようなプログラムにしていきたいと強く思っています。
-最後に改めて告知などをお願いできますか。
はい、WaveHack Globalの本質はアクセラレーションプログラムです。開発中のプロダクトに対して予算を獲得できるだけではなく、そのフィードバック、エコシステムとの繋がり、 またデモデイを通したオーディエンスの獲得など多くのオポチュニティを提供できます。
開催中ですが、Waveごとに評価がされるので途中参加も全く問題なく、いつでも誰でも関心のあるエコシステムに対してプロダクトを提出することができます。
今はプロダクトを提出するだけで、50ドルほど獲得できるチェックインWaveHackも展開していますので、まずはそこから登録してみることをオススメします。
また、デモデイパートナーとして「IVS Crypto」「ETHCon」「WebX」といった大規模なグローバルカンファレンスと連携しているのも大きなポイントです。
しかも、WaveHack Globalで最も評価されたチームは、それぞれのカンファレンスでデモデイに参加できるんです。数万人規模のオーディエンスの前でプレゼンできる最高の機会になります。
IVS Cryptoは過去に行ったことがある人が多いと思いますが、ものすごい規模と熱量で面白いイベントです。WaveHack Globalのために、IVS Cryptoの一番大きい会場を2日目の午後に押さえてもらっています。そこを目指して提出していただけるといいですね。
ちなみにWaveHack Globalへのエントリーは、1回以上申し込んだら大丈夫です。途中からの参加ももちろんOKです。一度ホームでエントリーしたら、それぞれのWaveHackプログラムで個別にまたエントリーしてもらう感じですね。
チームビルドはDiscordのチャンネルでも行えるので、そちらでも仲間探しをしてもらえればと思います。僕たちもチーム作りのサポートは全力でさせていただきます。
以下、動画取材後、プログラム開始後に追加取材
-開始されてみて、応募状況はいかがでしょうか。
zkSyncがすごかったですね。44件ものプロジェクトが集まり、たくさんのプロダクトにグラントが分配されました。
他にも、昨日MantaとAMAをやって評価していたのは、ポケモンGOのようなMapXのゲームプロダクトでした。また、MetaMeとAMAをやる時には、Machiwabiの方に登壇していただきました。彼らのプロダクトも結構な評価を得ていて、1,000ドル近くのグラントをもらっているプロダクトも出てきています。
-イベントの盛り上がりはどうでしたか?
推しサミットは非常に盛り上がりましたね。キックオフイベントよりも集客を頑張らずに参加者がガッと増えたのは複雑な心境ではありましたが(笑)、第二弾もどこかでやりたいなと考えています。他にもZKPのイベントやオンチェーンサミットなどは特に面白かったと思います。
-最近のWave Hackの取り組みについて教えてください。
グローバル向けのプロモーションを強化しています。AMAやコラボレーションイベントを開催したり、コミュニティパートナーと連携しています。
-直近の大きな山としては何がありますか?
IVS Cryptoの一番大きい会場を借りて、そこでデモデイイベントを展開する計画です。
また、誰もが知っている国内企業をメインスポンサーとして提携することで、より裾野を広げ、Web2エンジニアの方が参加するきっかけを作っていきたいです。非連続的な参加者獲得のチャンスにしたいと思っています。
将来的にはIVSローンチパッドのクリプト版のような存在になれればいいなと考えています。
«公式リンク»
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
✨有料購読プラン
「web3 Research JAPAN」は月額約1,200円(月額8ドル/年額80ドル)にて有料購読プランを提供しています。購読いただくことで、「毎週のマーケット情報と主要ニュース」「最新トレンド」「注目プロジェクト」などのリサーチ記事が毎朝届きます。
書籍1冊分の値段以下で、週10本・月40本の新着記事と過去800記事のアーカイブ記事を全てご覧いただけます。
7日間の無料トライアル中に解約すると一切お金がかかりませんので、ぜひ一度お試しください。有料購読後もどのタイミングでも解約可能です。
About us:🇯🇵🇺🇸🇰🇷🇨🇳🇪🇸の5ヶ国語で展開されるweb3ニュースレターの日本語版。「1日5分でweb3をより深く学ぶ」をコンセプトに、web3の注目トレンドやプロジェクトの解説、最新ニュース紹介などのリサーチ記事を毎日配信しています。
Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
Contact:法人向けのリサーチコンテンツの納品や共同制作、リサーチ力を武器にしたweb3コンサルティングや研修なども受付中です。詳しくは以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。(📩 X / HP)
Share this post