おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
日曜日は立ち上げ中のReFiプロジェクト「グリーンダオ」を運営する中で実践から学んだことや現在考えていることを書いていきます。
Discord運営を始める
これまでDiscordへの参加や運営サポートはしてきたことがありますが、自分での運営を初めて数週間が経ちました。
運営と言ってもグリーンダオはまだプロダクトを作ってないので、単なる情報共有などを行う場所にはなっています。
そして、運営する前から思っていましたが、やはりDiscord運営は非常に難しいと感じています。Discord内をアクティブにすることが難しいのですが、アクティブにするには人が来たいと思えるコンテンツを投稿し続ける必要があり、それが非常に難しいです。
ほとんどのweb3コミュニティはそのコンテンツやDiscordへ参加するインセンティブをギブアウェイやエアドロップにて賄っています。それはそれで全然良いと思いますが、永続性はないのと、投機的な人たちばかりが集まってきてしまいます。
なので、正常なDAOはやはりエコシステムを起点に回っていますし、メンバー内で適切な議論や投票が実施されプロジェクトが稼働しています。
コミュニティとして捉えてはいけない
DAOの定義とかそういうのは一旦置いておいて、やはり僕はDAOをコミュニティとして捉えてはいけないと感じています。
コミュニティは維持し続けることが本当に難しいです。
というか、世間一般のコミュニティは何か共通項を持った人たちが集まっている集まりのように定義されているように感じますが、成功しているコミュニティはDAOっぽくて、中心に圧倒的なサービスや人間が存在して、その周りに人が集まることで成功しています。
例えば、NotionやSlackのプロダクトコミュニティは中心にプロダクトがあって、それを好きな人が集まりますよね。IT好きコミュニティで集めると維持が難しいけど、Notion好きコミュニティで集めるとNotionのアップデートの度にコミュニティのコンテンツが投下されるのでコミュニティの維持が楽です。
日本のコミュニティ系の本の先駆けて販売された「コミュニティマーケティング」の著者もAWSの日本コミュニティの形成を担った方です。
つまり、成功するコミュニティは価値観ベースで人を集めているのではなくて、プロダクトやサービス中心で人が集まり結果的に似た価値観の人が集まっているというわけです。
エコシステムとプロジェクトの集合体
だからこそ、DAOはスマコンを中心としたエコシステムであると定義されることも多いですが、僕も本当にその通りだと思っています。
↓その辺の話はこちらも書いています。
僕自身もグリーンダオで早くプロダクトやプロトコルを構築して、エコシステムを作っていきたいと思う一方で、もう少し柔らかくして、プロジェクトの集合体としてのDAOも途中経過としても面白いんじゃないかと思っています。
例えば、グリーンダオではNFTプロジェクトの始動とファンドの始動を考えておりまして、それぞれの運営の一部をDAO参加メンバーが協力できる余白を残すことで、全員でプロジェクトに参加しながら少しずつグリーンダオ全体が大きくなっていくという流れを作っていけると感じています。
個人的な感覚としても、グローバルからトラストレスに自由に誰でもプロジェクトに参加できることがDAOの凄さの1つだと感じているので、その仮説を実証してみるためにもグリーンダオという大きな括りの中で、1つ1つのプロジェクトを切り分けて、その参加証明となるNFTを都度発行して、プロジェクトの集合体にしていく予定です。
結局、スマートコントラクトは人間がやっていた部分をトラストレスにシステムで行えるようになる技術なので、そこをまず人間が担ってでもやってみて、ワークする最適解が見えてきた後にスマコンにしていくという流れも1つの道だと思っています。
まとめると、DAOはコミュニティではなく、共通の何かのプロダクトやサービスを中心とした集まりになり、その参加方法にブロックチェーンを活用することで自律的かつ分散的に回っていく集団です。
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