非代替性商品(Non Fungible Goods)の実験 / 我々は何を持ってして物理的な商品を本物だと感じるのか?NFTならではのフィジタル体験を模索
物理的な商品は基本的に代替可能な商品(FG)ですが、web3ならではのNFG体験を作れるのではないかという実験を始めます。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
日曜日は立ち上げ中のReFiプロジェクト「グリーンダオ」を運営する中で実践から学んだことや現在考えていることを書いていきます。
«先週の記事»
web3ならではのフィジタルな体験はどこにある?
昨日の記事でも書きましたが、個人的に次の大きなweb3のキラーユースケースとなるのはRWAやフィジタルだと感じています。
ただ、どちらも現在は新しい技術や体験だからということで注目が集まっている側面があります。NFTがブームとなり、PFPブームが起こった時もNFT技術自体に注目が集まり、個別のプロジェクトの面白さが評価されているということではありませんでした。
結果、同じようなプロジェクトばかりが生まれるようになり、PFPのブームは下火になりました。
RWAやフィジタルも、個別のプロジェクトの面白さで話題になるというよりも、技術や新しさが話題になっている印象です。ただ、新しい業界が生まれるときは大体そうだと思うので、そこからユーザー体験として価値を生み出すプロジェクトが誕生し、定着していくか否かが決定します。
僕自身も、この辺りは非常に面白い動きだなと感じていて、web3ならではのフィジタルな体験をどうにかして作れないものかと考え始めています。
代替性商品(FG)と非代替性商品(NFG)
ここでは物理的な商品をGoodsとし、代替性商品(Fungible Goods)と非代替性商品(Non Fungible Goods)と定義します。
FTとNFTのような違いをフィジカルな商品でも作ることができないのかなと考えて、FGとNFGについて考えていました。
フィジカルな商品は基本的にFGです。つまり代替可能です。
↓例えばユニクロで販売されているTシャツは全く同じ1商品を何万点と作っています。
1点物を作るには非常にコストがかかるので、基本は大量生産です。NFTという概念が画期的だと言われたのは、こういった大量生産されるフィジカルな商品との対比があったからだとも思っています。
では、フィジカルな商品に非代替性を持たせるにはどうすれば良いのでしょうか。
方法は2つあります。
1点しか生産しない
自分だけの印(サイン)をつける
前者は言わずもがなで、後者は例えば自分の名前を書くとか、変な汚れがついたとか、有名人のサインを貰うなど、です。つまり、フィジカルな商品は代替性商品から後天的に非代替性商品へと変わっていきます。
話があちこちに飛んで整理もされておらず、恐縮ですが、僕はこの辺りのフィジカルな商品の性質を使って、NFTと絡めた「NFT×NFG」の新しい体験を作り出せるのではないかと考えています。
非代替性の証明は”承認”と”公開”である
プロジェクト名は先週の記事でも書いた「グリーンアートNFT」です。
Keep reading with a 7-day free trial
Subscribe to web3 Research JAPAN to keep reading this post and get 7 days of free access to the full post archives.