DAO最大の成功事例とその要因を分析。そして再現するための具体的なプロジェクトを考えてみた
今日はDAOについて感じている課題感とそれを解決するためにやったら良さそうな仮説を書いてみます。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
日曜日は立ち上げ中のReFiプロジェクト「グリーンダオ」を運営する中で実践から学んだことや現在考えていることを書いていきます。
今週はDiscord開設やWP公開など、具体的な活動がスタートしていきました。
«先週の記事»
DAOが機能するにはどうすれば良い?
今日はDAOについて感じている課題感とそれを解決するためにやったら良さそうな仮説を書いてみます。
グリーンダオもDAOという名前を冠していますが、まだ実質的にはコミュニティです。とはいえ、先週の記事でも書きましたがコミュニティ内のソーシャルトークンを発行して徐々にDAO化する実験もしたいと考えています。
そこで、改めてDAOとは何か、何の機能をDAO化させることが適切なのか、DAOが綺麗にワークするには何が大切か、この辺りをふわふわと考えています。
現時点で最も成功しているDAOは、ビットコインとNounsDAOだと考えています。
全ての運営がスマートコントラクトに規定された通りに動いており、且つ成長を続けています。個人的に、スマコンで規定された通りに動くだけでは意味がないと思っており、きちんとステークホルダーにインセンティブを用意し、そのインセンティブ通りに行動しているとプロジェクト全体も成長していくというループを描けるかが大切だと思っています。
なので、綺麗にワークするDAOの必須条件は以下のようになります。
スマコンが中心にある
DAO参加者にNFTもしくはFTを配布し全体の成長や不正しないことが各参加者の利益に直結する(適切な成長にコミットするインセンティブが働く)
DAOへの参加方法が基本シンプル
より深く参加しようと思えばできて、且つ稼げる
それら全ての活動が繋がっており、プロジェクトが継続的にステークホルダーを増加させ、売上も上げ続け、成長し続けている
例えば、ビットコインの場合。
コンセンサスアルゴリズムが中心にあり、予め発掘上限や配布方法も決まっています。そのエコシステム参加者はビットコインホルダーであることがほとんどなので、ビットコインの成長にコミットします。
ビットコインエコシステムへの参加は基本は購入して保有しておくだけでOKで、もっと参加したい人はDapps作ったり、バリデーターになったりします。
NounsDAOの場合。
予め決められたルールのもとに毎日新作が販売されます。そのNFTを買うことでNounsDAOへ参加でき、保有し続けたり、投票に参加します。よりコミットしたい人はNounsDAOから資金援助を受けてプロジェクトを立ち上げます。
また、それらのミームやオマージュプロジェクトが世界中に次々と生まれており、プロジェクトの準ステークホルダーみたいな人も増え続けています。NounsDAOオマージュのプロジェクトは本体が盛り上がった方が嬉しいので、活動を応援します。
そう考えるとNounsDAOはメガネが特徴的で、かなりオマージュがしやすいということも人気の理由の1つかもしれません。何を隠そう、僕が利用しているPFPもNounsDAOオマージュのプロジェクトです。
まだ僕自身も綺麗に整理できていませんが、この辺りが大切な要件になってくると感じています。
プロジェクト仮説
そう考えると、DAOで行われる活動は基本的に超シンプルである必要があると思っています。細かな意思決定が行われるプロジェクトはやはり合議制では難しいと思っているので、全参加者が理解できる単純なルールが設定されており、それ通りにワークしていく必要があります。
加えて、一部のビジネスマンやクリエイターのおもちゃとなり、彼らがDAOの支援を受けて中央集権的に面白い取り組みができる余白も必要です。
で、僕が現在考えているプロジェクトの仮説は「グリーンアート」プロジェクトです。(まだまだ仮説なのでふんわりした内容になります)
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