【Paragraph】ブロックチェーンを活用したニュースレターおよびブログ配信プラットフォーム / Mirrorと統合しPost Coin(記事単位)とWriter Coin(作家単位)システムを構築 / @paragraph_xyz
Baseエコシステムのブログ機能になりそう。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Paragraph」についてリサーチしました。以前(2023年5月)にも一度記事を書いているのですが、最近Mirrotとも統合し、新しいトークンの仕組みもリリースされたので、改めて整理します。
Paragraphとは?
変遷と展望
投機と応援のバランスを考える
🧵TL;DR
Paragraphは、ブロックチェーン技術とAIを活用し、web3時代のニュースレター配信と収益化を支援する統合プラットフォーム。
近年はNFT会員制などを廃止し、Post Coin(記事単位)とWriter Coin(作家単位)によるオープンで流動性の高い支援モデルへ転換。
Mirrorの統合によりweb3出版の主要基盤となり、非投機的かつ読者主導のエコシステム構築を目指している。
Paragraphとは?
「Paragraph」は、ブロックチェーン技術を活用したニュースレターおよびブログ配信プラットフォームです。クリエイター(作家やコミュニティ)が読者との直接的な関係を築き、コミュニティを自ら所有しながらコンテンツを配信・マネタイズできることを目指しています。
Paragraphは、従来のニュースレタープラットフォームに匹敵する基本機能と、ブロックチェーンならではの独自機能を兼ね備えています。その主な特徴と機能を以下にまとめます。
オールインワンの執筆・配信プラットフォーム: ブラウザ上で動作する高度なエディタを備え、文章執筆から投稿、ニュースレターとしての配信まで一貫して行えます。メールによる定期配信や購読者管理、セグメント配信など高度なニュースレター自動化機能も提供されており、SubstackやGhost等と同様に読者へ直接記事を届けることが可能です。
AIライティングアシスタント:コンテンツ制作効率を高めるため、AIによるライティング支援機能を統合しています。これは執筆中に文章の提案やリライト支援を行うもので、クリエイターがより質の高い文章を素早く書くのに役立ちます。
ディスカバリーとネットワーク配信:Paragraph内でコンテンツを発見しやすくするため、Exploreフィードが用意されています。読者ごとにパーソナライズされた「For You(あなたへのおすすめ)」フィードや、全ユーザ共通のトレンド・新着一覧である「Exploreフィード」に新規記事が露出します。
サブスクリプション:読者からの有料購読にも対応しており、読者のメールアドレスリストを管理して直接課金モデルを築けます。Stripe等を介したクレジットカード決済と、ウォレットを用いた直接支援の双方がサポートされており、クリエイターは自分のコミュニティから世界中どこからでも収益を得ることができます。
Farcasterとの統合:Paragraphで公開した記事にはFarcaster上での言及やコメントを自動表示させる機能があります。Farcasterアプリを離れることなく誰でもすぐに読める記事として表示されるため、ライターはより幅広い読者にリーチし、読者がどこにいてもより良いつながりを築くことができます。
これらに加えて、直近はPost coinsとWriter coinsが導入されましたので、解説します。
また、Paragraphを以前から触っている方であればご存知かもしれませんが、Paragraphは従来はNFTメンバーシップや投稿単位のNFT販売機能がありました。
オープンエディションの投稿NFT販売について「投機目的以外ではクリエイターの安定収入に結び付かなかった」ことが指摘されており、FT会員制も「購読者にウォレット接続やNFT受取を要求するUXの複雑さ」「コンテンツがクローズドになることによる新規読者獲得の難しさ」といった課題がありました。
これらの課題から、よりオープンで流動性の高いトークンの仕組みを採用しました。
◼️Post coins
Post coinsはその名の通り、各記事単位で発行されるトークンです。これはクリエイターが記事公開時にオプトインで有効化できるERC-20トークンで、読者がその記事を支援したいときに購入できるものです。





