【10/30(木)のweb3ニュース10選】KRWQがBaseで韓国ウォン建てステーブルコイン初登場 / ビットワイズのソラナETF、2日目に取引高7000万ドルを突破 / Mastercard、暗号インフラスタートアップのZerohashを最大20億ドルで買収へ etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
プライバシーに関する議論が再燃し、トークンが7倍に急騰する中、Zcashのシールド供給量が450万ZECに到達
プライバシー領域への新たな注目とでZcashはここ数週間、暗号通貨関連のTwitterで話題となっている
ネットワークのシールド供給量は450万ZECに急増し、価格は9月の50ドルから本稿執筆時点で350ドルを超えている
Zcashはプライバシーオプションを備えたブロックチェーンで、ユーザーはトークンをプライバシープールに移転することで、取引履歴を効果的に「保護」できる
KRWQがBaseで韓国ウォン建てステーブルコイン初登場
IQとFraxは、ベースレイヤー2上で初の韓国ウォンにペッグされたステーブルコインであるKRWQの立ち上げを発表
ステーブルコインに関する現地の規制がまだ策定中であるため、KRWQ はまだ韓国居住者に提供されていない
トランプ大統領が中国との貿易協定は「かなり近いうちに」締結すると発言し、ビットコインは11万1300ドルを突破
トランプ米大統領が記者団に対し、中国との貿易協定は「かなり近いうちに」締結される可能性があると述べたことを受け、ビットコインは木曜日に約11万1300ドルまで上昇
トランプ大統領は中国との希土類関連問題を解決したと述べ、相互関税を20%から10%に引き下げると述べたと報じられている
Binance.USはトランプ関連の1ドルステーブルコイン上場の政治的動機を否定
Binance.USは、同社が政治的な偏向行為をしているとする米上院議員の主張に反論し、トランプ大統領と関係のあるワールド・リバティ・ファイナンシャルが発行するステーブルコイン「USD1」を上場するという最近の決定を擁護した
「明確に申し上げますが、これは(Binance.US)側のビジネス上の決定であり、それ以上のものではありません」と述べた
メタマスクの親会社コンセンシス、JPモルガンとゴールドマンと共同でIPOを目指す
Axios によると、メタマスクの親会社であるコンセンシスは、新規株式公開の支援として JP モルガンとゴールドマン・サックスと契約した
コンセンシスは、今年上場したサークルなど仮想通貨企業と同様に、好調な市場環境の活用を目指すと思われる
ビットワイズのソラナETF、2日目に取引高7000万ドルを突破
BSOLの初日の取引量5,600万ドルは、今年立ち上げられた約850のETFの中で最高額となった
35 種類の異なるデジタル資産を追跡する約 150 件の暗号通貨ベースの ETP 提案が、依然として SEC の承認を待っている
Kyuzanが「甲虫王者ムシキング」のブロックチェーンゲーム提供へ、Oasys上の「MUSHI」トークン利用可能に
国内ブロックチェーン開発企業のキューザン(Kyuzan)が、キッズ向けカードゲーム「甲虫王者ムシキング」を題材としたブロックチェーンゲームを開発中であることを10月29日に発表
開発中のゲームは、「MUSHInomics with MUSHIKING」。「甲虫王者ムシキング」開発元のセガからライセンス許諾を受けているとのこと
「MUSHInomics with MUSHIKING」は、レイヤー1ブロックチェーン「オアシス」上のミームコイン「MUSHI」の初のユーティリティとして11月上旬にリリース予定
イーサリアム財団、開発者や機関向け新サイトを公開。オンチェーン導入を後押し
イーサリアム財団が、開発者やリーダー、機関向けの新サイトを10月30日に公開
同サイトは、イーサリアムを活用した金融インフラの構築を進める企業や組織に向けた包括的な情報ハブとして機能し、エンタープライズ向けの導入支援や事例紹介などを行う
セキュリタイズ、AAAのローン担保証券をトークン化。BNYと共同で新ファンド立ち上げ
Securitizeが、AAA格付けのローン担保証券(CLO)に特化したトークン化ファンド「セキュリタイズ・トークナイズドAAA CLOファンド(Securitize Tokenized AAA CLO Fund:STAC)」を10月30日に発表
同ファンドは、グローバル金融大手のBNYメロン(BNY Mellon)がカストディアンとして参画し、BNYインベストメンツ(BNY Investments)がサブアドバイザーとして運用を担当する
おすすめ記事🧵Pickup:Mastercard、暗号インフラスタートアップのZerohashを最大20億ドルで買収へ
🌱 ニュースの概要
Mastercard が Zero Hash を 15~20億USD程度で買収に向けて最終交渉中という報道が出ています。
Zero Hash は「法人・金融機関向けにステーブルコイン/暗号資産インフラ(取引、カストディ、ステーキング、トークン化APIなど)を提供」しており、Mastercard にとって支払インフラの“ブロックチェーン化”、ステーブルコイン導入の鍵となる存在と見られています。
報道内容では「Mastercard はこの買収を自社にとって最大級の暗号/ステーブルコイン関連投資の一つと見ており、既存の決済ネットワーク+ブロックチェーン基盤を掛け合わせる戦略の一環」とされています。
ただし、あくまで「交渉中」であり、契約完了・公式発表には至っていない点には注意が必要です。
📗 前提知識
Zero Hash:2017年設立。法人/金融機関向けにステーブルコイン決済・暗号資産インフラを提供。2025年9月時点でシリーズD-2など 1 億USD超を調達、評価額10億USD超という報道あり。
Mastercard:世界的な決済カードネットワーク。従来型のクレジット・デビットカード決済インフラを提供。近年、ステーブルコイン・ブロックチェーン関連のパートナーシップ/投資を強化している。
👀 注目すべき点・詳細解説
Mastercard の “決済レール”の進化
Mastercard は従来のカード/銀行決済レールに対し、ステーブルコイン/ブロックチェーン上のトークン化レールを取り込もうとしていることが、改めて読み取れます。Zero Hash のインフラを取り込むことで、自社ネットワークを“オンチェーン”でも機能させる可能性が高まります。金融機関・フィンテックに対する提案力の強化
Zero Hash は「金融機関・フィンテックが」暗号資産/ステーブルコインのサービス(例えばカストディ、取引、トークン化)を提供できるよう、API/インフラを提供してきた企業です。Mastercard がこれを掴むことで、銀行やフィンテック企業向けに“ブロックチェーン化された決済+ステーブルコイン対応”という提案がより強固になります。競争環境:ステーブルコイン・インフラ争奪戦
本件報道の中では、Mastercard が別のステーブルコイン関連企業(BVNK)の獲得を競っていたという記述もあります。つまり、カード/決済ネットワーク企業、フィンテック、暗号企業、そして既存金融機関も、ステーブルコイン・インフラを確保しようとしている競争時代に入っていると言えます。価格と評価のインパクト
報道では買収規模が1.5〜2 十億USDというレンジで示されています。 Zero Hash の直近期調達額・評価額(10億超)を考えれば、この買収は「プレミアム付き買収」であり、ステーブルコイン/暗号インフラ市場の“価値”をカード大手が積極的に認めているというシグナルとも読み取れます。
📈 今後の展望
買収が正式契約に至るか:記事時点では「交渉中」であり、価格・条件が変わる可能性があります。契約の発表・規制当局(競争法等)の承認プロセスの動きに注目。
Mastercard がどのように Zero Hash の技術・サービスを自社の入出金・決済ネットワークに統合するか:例えば、既存のカード加盟店・銀行チャネルを通じてステーブルコイン決済を展開する道筋が開けるかどうか。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
About us:「web3 for everyone」をコンセプトに、web3の注目トレンドやプロジェクトの解説、最新ニュース紹介などのリサーチ記事を毎日配信しています。
Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
Contact:法人向けのリサーチコンテンツの納品や共同制作、リサーチ力を武器にしたweb3コンサルティングや勉強会なども受付中です。詳しくは以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。(📩 X / HP)
→お問い合わせ先はこちら



