【9/12(金)のweb3ニュース10選】FTX財団がステーキングから4500万ドル相当のSolanaを償還 / ブラックロック、ETFのトークン化を検討か / Scroll DAO、リーダーシップの退任後、ガバナンスの再設計を一時停止すると代表者が発表 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
📦FTX財団がステーキングから4500万ドル相当のSolanaを償還
EmberCN の報道によると、FTX と Alameda Estate はステーキングによりさらに 192,000 SOL を償還した
彼らのステーキングアドレスは依然としてかなりの SOL を保有しており、約 418 万 SOL がステーキングされたままになっている
🟩ギャラクシーデジタルは「ソラナシーズン」の物語が勢いを増す中、SOLに5億3000万ドルを追加
Galaxy Digitalは、過去1日間でBinance、Coinbase、Bybitのウォレットから231万SOL以上を受け取った
ギャラクシーは最近、ソラナ財務戦略を開始するフォワードインダストリーズへの165万ドルのPIPE投資に参加した
ギャラクシーのCEOであるマイク・ノボグラッツ氏とビットワイズのCIOであるマット・ホーガン氏はともに、企業の蓄積と規制の進展による勢いを理由に、近づきつつある「ソラナシーズン」を最近指摘した
📈消費者物価指数(CPI)が予想通りだったことを受け、市場は9月の利下げを予想し、ビットコインは11万4千ドル近くで推移している
米国の8月の消費者物価指数(CPI)データがほぼ予想通りとなり、9月の利下げが引き続き検討され、0.25ポイントの利下げの可能性が高まったことを受けて、仮想通貨市場は安定している
アナリストらは、市場は来週のFOMCで25bpsの利下げを予想しており、2026年第1四半期までに3回の利下げも可能だと述べている
📱Krakenが「一般投資家」向けに仮想通貨パープス取引を導入
暗号通貨取引所Krakenは、特定の管轄区域の対象顧客向けに永久先物を導入
この動きは、同取引所が2026年初頭の株式公開に向けて準備を進めていると報じられている中で行われた
🟦イーサリアムのグローバルインキュベーションDAO「Ethreactor」発足
イーサリアムエコシステムにおけるグローバルなインキュベーションを推進する新たなDAO「Ethreactor」が発足
イーサリアクターは、世界中のインキュベーション・コミュニティを接続する「分散型インキュベーター・コレクティブ(Incubator Collective)モデル」とのこと
オンチェーンのインセンティブに合わせた設計を通じてインキュベーションを再構築することで、エコシステムのインキュベーションプログラムをイーサリアムのプロトコルレベルの機能にするという
同DAOの初期メンバーにはフラクトンベンチャーズの他、ベトナムのSuci Blockchain Hub、韓国のNarrative、豪州のETHSydney、メキシコのETH Cinco de Mayo、パナマのETHCanal、イタリアのNapulETH、セルビアのETH Belgradeが参画している
🌉TOKI、IBC経由で初の「OPメインネットとイーサリアム間」の転送可能に
クロスチェーンブリッジの「TOKI」で、OP Mainnetとイーサリアム間でのIBC経由のクロスチェーン転送が可能になった
TOKIは今年2月、ベータメインネットとして本番環境で稼働開始し、イーサリアムとBNBチェーン間でIBC接続された初の事例として、両チェーンでのクロスチェーン転送が可能になっていた
今回のOPメインネット対応により、TOKIがサポートするクロスチェーン転送は2例目となった
🇺🇸ヴァンエック、米国でハイパーリキッド(HYPE)のステーキング対応ETF申請計画
米資産運用会社ヴァンエックが、米国向けにハイパーリキッド(HYPE)のステーキング対応現物ETF(上場投資信託)を申請する計画を進めている
ヴァンエックのデジタル資産プロダクトディレクターであるカイル・ダクルーズ(Kyle Dacruz)氏によると、同社は投資商品の純利益の一部をHYPEの買い戻しに充てる可能性があるという
🏢アニモカJP、上場企業向け「DATマネジメント支援事業」本格始動
アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan)が、「デジタルアセット・トレジャリー・マネジメント支援事業」の本格的始動を9月11日に発表
同事業では、アニモカブランズジャパンの知見をを活用し、デジタルアセットを活用した上場企業の資産管理の効率化を通じた企業価値向上を多角的にサポートするという
🐦⬛ブラックロック、ETFのトークン化を検討か
米資産運用大手ブラックロックが、上場投資信託(ETF)のトークン化を検討している
報道によると、ブラックロックは、規制上の考慮事項を前提とし、株式など実世界の資産(RWA)に連動するファンドを対象に、ブロックチェーン上で取引可能なトークンとして提供する方法を模索しているという
ETFのトークン化が実現すれば、ウォール街の取引時間に制約されず、米国商品を海外から容易にアクセスできるほか、暗号資産ネットワーク上で担保として活用される可能性もある
おすすめ記事Ethenaはステーブルコイン基盤で、暗号資産現物+先物ショートの“デルタニュートラル”で価値を保つUSDeを発行。2024年ローンチ後に急拡大し時価総額トップ3へ。
sUSDeはUSDeのステーク受益トークンで、LSTステーキング報酬+資金調達率/ベーシスを原資に利回りを分配(非常時はリザーブ基金で下支え)。“分散性・安定性・資本効率”のトリレンマ緩和を狙う設計。
エコシステムはENA/sENA(ガバナンス・報酬/エアドロ倍率)、Ethena Network(Ethereal/Derive)、L2 Converge、派生のUSDtb(国債裏付け)、tsUSDe(TON版)、iUSDe(機関向け)へ拡張。
🧵Pickup:Scroll DAO、リーダーシップの退任後、ガバナンスの再設計を一時停止すると代表者が発表
🌱 ニュースの概要
Ethereum L2「Scroll」のガバナンス組織であるScroll DAOは、リーダーシップメンバーの退任を受けて、進めていたガバナンス再設計プロセスを一時停止することを発表しました。今後は暫定的な対応を取りつつ、再設計再開の時期を検討するとのことです。
📗 前提知識
Scroll DAO:Ethereum L2「Scroll」のコミュニティガバナンス組織
ガバナンス再設計:DAOの意思決定プロセスや権限構造の見直し
DAO運営課題:リーダーシップ依存、意思決定の停滞、透明性確保など
👀 注目すべき点・詳細解説
リーダーシップの退任がDAOの活動停止に直結する点は、分散化の脆弱性を示す
再設計を「停止」したまま時間が空くと、コミュニティの信頼低下や参加者離れにつながるリスク
一方で、性急な再設計よりも一時停止し再検討する判断は、拙速な失敗を避けるリスク管理策とも捉えられる
Scroll自体はEthereum L2の技術基盤として成長中のため、DAOと開発組織の役割分担が改めて問われる局面
📈 今後の展望
DAOガバナンスの再設計は、分散型組織におけるリーダーシップの代替手段を模索する重要事例になる
コミュニティ主導の暫定的意思決定メカニズム(マルチシグ、ワーキンググループ方式など)が導入される可能性
Scrollの技術的成長とDAOガバナンスの安定化が連動するかどうかが注目ポイント
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント日程
DAT(Digital Asset Treasury)について、0から解説するウェビナーです。
DATは端的に言えば、メタプラネットのようなクリプトをとにかく購入しまくる上場企業で、BTCトレジャリーカンパニーやクリプトトレジャリーカンパニーとも言われます。最近は"DAT"という名称が定着しつつあるので、それを使いました。
・なぜ流行っているのか?
・どうやって資金調達しているのか?
・事業スキームとは?
・BTC以外のSOL、ETHの盛り上がりは?
・さらにそれ以外のENA、IP、HYPE等の盛り上がりは?
etc...
0から理解できるような勉強会を想定しています。
参加費無料でオンライン開催ですので、ぜひお気軽にご参加ください!
✨有料購読特典
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