【9/6(土)~8(月)のweb3ニュース10選】香港ハッシュキー、DAT特化ファンド立ち上げへ / Kintoが7月の160万ドルのエクスプロイトを受けてシャットダウン etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
🟪Krakenが「Crypto Twitter」の主力であるMayneとCredが共同設立したプロップ取引プラットフォームBreakoutを買収
Kraken は独自の取引プラットフォーム Breakout を買収
Breakout は、TraderMayne、CryptoCred、Alex Miningham、Abetrade という 4 人の暗号業界のベテランによって 2023 年に設立された
💧SuiベースのNemoプロトコルが240万ドルの被害にあう
Suiベースの利回り取引プラットフォームNemo Protocolは日曜日に240万ドルの被害に遭った
この事件はセキュリティ会社PeckShieldによって最初に報告され、ハッカーはすでに盗んだUSDCをArbitrumからEthereumにブリッジしていると付け加えた
同プラットフォームは、すべてのスマートコントラクト活動を停止し、問題を調査中であると述べた
🇸🇻ブケレ大統領は、エルサルバドルがビットコイン法制定記念日を記念して230万ドル相当のBTCを購入したと述べた
エルサルバドルはビットコイン法の施行4周年を記念して21BTCの購入を行った
同国は現在、合計6,313BTCを保有しており、現在の市場価格に基づくと約7億180万ドルの価値がある
💴Paxos、Frax、AgoraがHyperliquidのUSDHステーブルコイン契約を争う
Hyperliquid はステーブルコイン、ティッカー USDH の発行を計画しており、企業に提案を募集しており、バリデーターの投票によって勝者が選ばれる予定
Paxos、Frax、Agora は、Native Markets と呼ばれる新しいチームとともに競合する提案を提出しており、Ethena は X への投稿で提案をほのめかしている
🏢財務会社StablecoinXが5億3000万ドルの投資を確保したことで、Ethenaは12%上昇した
財務会社StablecoinXがENAの戦略資金として5億3000万ドルを確保したことを受けて、Ethenaのネイティブトークンは12%近く上昇
StablecoinXは第4四半期にUSDEのティッカーでナスダックに上場する予定
同社によれば、StablecoinXはEthena Foundationの子会社からロックされたENAを購入する予定で、一方で子会社は今後6~8週間でスポット市場から3億1000万ドル相当のENAトークンを購入する予定だという
🇺🇸ポリマーケット、米国への復帰を見据え、新市場創設で過去最高記録を記録
今週初め、ポリマーケットのCEO、シェイン・コプラン氏は、同プラットフォームが米国に再参入する「許可」を得たと述べた
8月の月間新規マーケット数は13,800に達し、7月の過去最高記録を約2,000上回った
🇭🇰香港ハッシュキー、DAT特化ファンド立ち上げへ
香港ハッシュキーグループが、アジア最大の「デジタル資産トレジャリー(DAT)エコシステムファンド」を、グローバル市場向けに立ち上げる計画だと9月8日に発表
ハッシュキーグループは、香港に本社を置くエンドツーエンドのデジタル資産管理を行う金融コングロマリット
発表によると同ファンドの第1フェーズの資金調達目標は5億米ドル超とのこと。当初はETHとBTCのエコシステムプロジェクトに重点を置くという
🇰🇷韓国FSC、暗号資産貸出サービスの新ガイドライン施行
韓国金融委員会(FSC)が、暗号資産取引所提供の貸出サービスに関する新たなガイドラインを9月5日に発表
このガイドラインは、グローバル事例等を参考に暗号資産貸出サービスの範囲を明確に規定し、多様な利用者保護装置を設け、市場安定のための事業者義務を設定するもの
発表によれば、今回のガイドラインは、レバレッジ型貸出の拡大による利用者保護の懸念が高まったことを受けて策定されたという
🤖Robot Consulting、イーサリアム投資アドバイザーにビットフライヤー元代表の関正明を起用
Robot Consultingのイーサリアム投資戦略および財務に関するアドバイザーに、国内暗号資産取引所ビットフライヤーHD(bitFlyer Holdings)の元代表取締役である関正明氏が9月1日付で起用された
Robot Consultingは、米ナスダック上場の国内リーガルテック企業。LLM などのAIを活⽤して世界中の法律を学習させたAIエージェント型の「ロボット弁護⼠」の開発を進めている
なお同社は9月4日に10億円相当のイーサリアム(ETH)購入予定を発表している
おすすめ記事
Ethenaはステーブルコイン基盤で、暗号資産現物+先物ショートの“デルタニュートラル”で価値を保つUSDeを発行。2024年ローンチ後に急拡大し時価総額トップ3へ。
sUSDeはUSDeのステーク受益トークンで、LSTステーキング報酬+資金調達率/ベーシスを原資に利回りを分配(非常時はリザーブ基金で下支え)。“分散性・安定性・資本効率”のトリレンマ緩和を狙う設計。
エコシステムはENA/sENA(ガバナンス・報酬/エアドロ倍率)、Ethena Network(Ethereal/Derive)、L2 Converge、派生のUSDtb(国債裏付け)、tsUSDe(TON版)、iUSDe(機関向け)へ拡張。
🧵Pickup:イーサリアムレイヤー2 Kinto、7月の160万ドルのエクスプロイトを受けてシャットダウン
🌱 ニュースの概要
イーサリアムL2「Kinto」は、7月に発生した約160万ドル規模のエクスプロイトを受け、ネットワークを閉鎖することを発表しました。KintoはKYCを必須とした「規制準拠型L2」として注目を集めていましたが、今回の攻撃により持続的な運営が困難になったと判断しました。
📗 前提知識
Kinto:DeFiと規制準拠の両立を狙い、KYC必須のユニークな設計を採用したL2。
エクスプロイト:スマートコントラクトやプロトコルの脆弱性を突いた攻撃。
160万ドル規模:比較的小規模ながら、初期フェーズのプロジェクトにとって致命的打撃。
👀 注目すべき点・詳細解説
規制対応型L2としての差別化にも関わらず、セキュリティ面で致命的な脆弱性が露呈。
KYC強制という点で従来のDeFi層とは異なるユーザー層を狙ったが、リスク管理が追いつかず。
プロジェクト停止の決断は、投資家や利用者保護を優先した結果とも見える。
エクスプロイト後の透明性ある情報共有と、完全なシャットダウン判断は珍しいケース。
📈 今後の展望
規制準拠型のL2実験は後退するが、次の挑戦に向けて新たな設計指針が議論されそう。
「KYC+DeFi」という組み合わせは引き続き模索され、他のプレーヤーが再挑戦する可能性あり。
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