【9/3(水)のweb3ニュース10選】BitgetはMorphブロックチェーン上でネイティブガスとガバナンストークンとしてBGBをアップグレード / Starknet、ネットワーク停止後ブロック生成を再開 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
📈8月の仮想通貨取引量は1兆8000億ドルを超え、1月以来の月間最高水準
8月の暗号通貨取引量は1兆8,600億ドルとなり、7月の1兆7,700億ドルから増加
DEXの取引量も8月に3,688億ドルに上昇し、1月以来の最高水準となった
📦コインベース、エヌビディアとブラックロックのビットコインETFを含む指数の先物取引を開始
暗号通貨取引所 Coinbase は、Nvidia や Google などの株式へのエクスポージャーと BlackRock のビットコインおよびイーサリアム ETF を組み合わせた商品の株価指数先物を開始
この新商品は「Mag7 + Crypto Equity Index Futures」と呼ばれ、今月後半に発売される予定
⛓️ソフトバンクが支援するImprobableのLayer 1 SomniaがメインネットとSOMIトークンをリリース
ソフトバンクが支援するImprobableが開発したレイヤー1ブロックチェーンSomniaが、メインネットとSOMIトークンをローンチ
DeFi、ソーシャル、ゲームなどの商用規模のアプリケーション向けに特別に構築されたSomniaは、100億件を超えるトランザクションを処理し、1億1800万を超える固有のウォレットアドレスをオンボードするとのこと
2022年、Improbableは、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2やa16zなどの投資家から1億5000万ドルを調達し、話題のメタバース・スタートアップ企業の1つとしてランク付けされた
🟩ハイパーリキッド、8月に月間売上高が過去最高を記録し1億ドルを突破
ハイパーリキッドは8月に過去最高の収益と取引量を記録
収益は1億ドルを超え、7月から23%増加
🧱Starknet、ネットワーク停止後ブロック生成を再開
Startketは9月2日早朝、ネットワーク障害によりオフラインとなり、オンチェーン取引が停止した
火曜日早朝の停止からオンラインに戻り、ブロック生成が回復し、残りのノードがアップグレードするにつれてほとんどの RPC プロバイダーが再び稼働している
詳細な時系列、根本原因、長期的な予防策を含む詳細な調査は後日実施される予定
🇯🇵金融審議会WG第2回会合が開催。暗号資産の金商法移行を本格議論
金融庁が、金融審議会「暗号資産制度に関するワーキング・グループ(WG)」の第2回会合を9月2日に開催
委員や専門家らは、暗号資産の規制を資金決済法から金融商品取引法(金商法)へと移行する方向性について議論した
事務局説明資料では、「発行者による情報開示の充実」・「無登録業者への実効的エンフォースメント」・「価格形成・取引の公正性確保」・「サイバーリスクを踏まえた顧客資産の安全管理」などが論点として示された
⚽️クリプトドットコム、スポーツアプリ「Underdog」で予測市場取引を提供へ
Crypto.comが、米スポーツアプリ「アンダードッグ(Underdog)」を通じて、予測市場取引を提供予定であると9月2日に発表
アンダードッグでは米国向けに、実在の選手を組み合わせて仮想チームを編成して成績を競う「ファンタジースポーツ」や、試合の勝敗・スコアなどに賭ける「スポーツベッティング」を提供している
今回の取り組みでアンダードッグユーザーは、NFLやカレッジフットボール、NBA、MLB など主要スポーツリーグの試合結果について予測・取引できるようになるとのこと
🏠リブワークとアステリア、NFT活用「住宅資産デジタルプラットフォーム」開発へ。JPYC決済の導入も
リブワーク(Lib Work)とアステリアが、NFT基盤開発で業務提携すると9月1日に発表
両社はこの提携により、「住宅資産デジタルプラットフォーム」の構築に着手するという
同プラットフォームはNFT活用により、3Dプリンター住宅の設計データ等の改ざん防止を実現するとのこと
🪞スターテイルとツインプラネットが協業、エンタメIPのトークン化で権利や収益の分配を透明化
スターテイル(Startale)とツインプラネット(TWIN PLANET)が協業開始を9月2日に発表
両社は今回の協業により、エンタメ資産やIPをデジタル化し、ブロックチェーンで記録・管理することで、権利や収益の分配を透明化するとのこと
これによりエンタメ産業の構造課題に対して実装可能な解決策を段階的に検討・推進するとしている
おすすめ記事
RoboFiとは、ロボットやAIエージェントをブロックチェーン上で協調・管理・経済化する新しいカテゴリーで、DePINやDePAIと近い概念。
ロボットがIDを持ち、稼働履歴をチェーンに記録し、スマートコントラクトを介して仕事や決済、データ共有を行う「ロボット経済」を目指す。
解決すべき課題は、データ不足と権利処理、品質検証、相互運用性、資本コスト、安全性、インフラ依存など。
ブロックチェーンによりこれらを克服し、AIエージェントの次に来るPhysical AI時代の基盤となる可能性がある。
🧵Pickup:BitgetはMorphブロックチェーン上でネイティブガスとガバナンストークンとしてBGBをアップグレード
🌱 ニュースの概要
Bitgetは、自社トークン「BGB」をMorphブロックチェーン上でネイティブガス代およびガバナンストークンとして利用可能にアップグレードすると発表しました。これによりBGBは取引所トークンにとどまらず、L2エコシステム内での基盤的な役割を持つことになります。
📗 前提知識
BGBはBitget取引所のユーティリティトークンで、これまで主に取引手数料割引や特典アクセスに利用されていました。
Morphはモジュラー設計のEthereum L2で、スケーラブルなDeFiやオンチェーンアプリを支える次世代インフラを目指しています。
👀 注目すべき点・詳細解説
取引所発行トークンが「ガス代」かつ「ガバナンス」に使われるのは異例で、エコシステムの広がりとトークンの実需を同時に創出する仕組みです。
MorphはBitget VenturesやForesight Xらが支援するL2であり、Bitgetがエコシステム全体の成長を後押しする形でBGBのユースケースを拡大しています。
これにより、BGBは単なる取引所内ユーティリティから「L2インフラの基盤通貨」へ進化する可能性があります。
📈 今後の展望
今回のアップグレードにより、BGBの流通価値や需要はMorph上のアプリ利用拡大と比例して高まると見られます。
特にDeFi・GameFiなどのアプリがMorphで稼働すれば、ガスとしてのBGB需要が継続的に発生します。
取引所トークンがL2基盤に統合される流れは、BinanceのBNB Chainに続く新たなモデルとなり、今後のCEX主導型エコシステム構築の重要な事例となりそうです。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
✨有料購読特典
月額10ドル(年額80ドル/月額6.6ドル)で有料購読プランを用意しています。有料購読いただいている方には以下の特典がございます。
週2本の限定記事の閲覧
月曜:1週間のマーケット&ニュースまとめ記事(国内外の20以上メディアから1週間のニュースをキュレーションして紹介)
木曜:Deep Report記事(通常の内容よりも深い調査や考察を盛り込んだ記事 / 公開記事では言えない裏事情も偶に公開)
1,500本以上の過去記事の閲覧
無料で公開された記事も公開1週間後以降は有料購読者以外は閲覧できなくなります。すでに1,500本以上の過去記事が存在し、その全てを見放題です。
不定期のオフ会への参加
オフライン/オンラインにて不定期で有料購読者限定のオフ会を開催します。
※特典は現時点のものであり今後変更の可能性がございます。変更の際はニュースレターでお知らせします。
About us:「web3 for everyone」をコンセプトに、web3の注目トレンドやプロジェクトの解説、最新ニュース紹介などのリサーチ記事を毎日配信しています。
Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
Contact:法人向けのリサーチコンテンツの納品や共同制作、リサーチ力を武器にしたweb3コンサルティングや勉強会なども受付中です。詳しくは以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。(📩 X / HP)
→お問い合わせ先はこちら