【8/26(火)のweb3ニュース10選】Eclipse Labs、TGE後の方向転換で従業員の65%を削減 / SBIとチェーンリンクが提携 / 予測市場Kalshiがオンチェーン展開を拡大 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
🏢Eclipse Labs、TGE後の方向転換で従業員の65%を削減、シドニー・フアン氏を新CEOに任命
レイヤー2開発企業のEclipse Labsは、ユーザー向けアプリケーションの構築に方向転換するにあたり、月曜日に経営陣の変更と大規模なレイオフを発表
新たなCEOを任命し、従業員の65%を解雇した
今回の再編は、エンドユーザーを惹きつけるアプリケーションの自社開発に注力する新たな方向性を追求するためのもの
📉資本循環がリスクオフモードに移行し、ビットコインは11万ドルを下回る
ビットコインは11万ドルを下回り、アルトコインは月曜夜にさらに急落
アナリストらは、マクロ経済の不確実性が続く中、市場は資本回転からリスク回避モードに移行したと述べた
🤑暗号ユニコーン企業アンカレッジ・デジタルが、初期段階のオンチェーンプロトコルを支援するベンチャーユニットを設立
アンカレッジ・デジタルは、初期段階のオンチェーン・プロトコルを支援するベンチャー部門を立ち上げ、資金と戦略的サポートを提供
アンカレッジ・デジタル・ベンチャーズと呼ばれるこのユニットは、オンチェーン・インフラを構築する創業チームに資金と戦略的な支援を提供
🟨元ビットメイン幹部がYZi Labsの支援を受けてBNB財務会社を設立、10億ドルの調達を目指す
Bストラテジーは、10億ドルの調達を目標に、ナスダック上場のBNB財務会社を設立する計画を発表
同社はYZi Labsから戦略的サポートを受けることになる
📦SBIとチェーンリンクが提携、アジア市場へのデジタルアセット事業展開目的に
SBI デジタルアセットホールディングス(SBI DAH)とチェーンリンクラボ(Chainlink Labs)が、日本およびアジア市場等における事業展開を目的とした戦略的パートナーシップを8月25日に発表
今回のパートナーシップを通じて、SBI DAHが持つデジタル資産分野における実績と、チェーンリンクの信頼性の高い相互運用性の技術を組み合わせることにより、主に機関投資家向けのインフラを整備し、デジタルアセットの普及に貢献していくとのこと
👀国際取引所連合、「トークン化株式」取り締まりを規制当局に要請
証券取引所の国際団体「国際取引所連合(WFE)」は「トークン化された株式」を取り締まるよう証券規制当局に求めた
ブロックチェーンベースのトークンは投資家に新たなリスクをもたらし、市場の健全性を損なう恐れがあるとしている
🟪暗号屋、DEX注文執行の業務効率化システム「クレセント」公開
暗号屋が、DEXにおけるフィラー(注文執行)業務を効率化するシステム「クレセント(Crescent)」をリリースし、フィラー事業を開始したと8月21日に発表
暗号屋が自社開発・運用するクレセントは、複数市場から流動性を最適に調達し、その流動性を活用して注文執行を効率化するオンチェーン・ディーリングエンジンとのこと
クレセントは拡大を続けるインテント(Intent)取引に対応し、従来AMM(自動マーケットメーカー)に依存していた流動性調達の再構築に活用されるとのことで、複数の市場から最適価格でトークンを調達することで、フィラー事業の収益性とエンドユーザーの価格改善を同時に実現するという
🏦ギャラクシー、マルチコイン、ジャンプクリプト、ソラナ特化トレジャリー企業設立で10億ドル規模調達か
暗号資産投資会社のギャラクシー・デジタル、大手暗号資産投資企業マルチコイン・キャピタル、ブロックチェーンインフラ企業ジャンプ・クリプトの3社が、ソラナ(SOL)に特化したデジタル資産トレジャリー企業を共同で設立するため、10億ドル(約1,470.5億円)規模の資金調達に向けて協議中であると、「ブルームバーグ」が関係者の話として8月25日に報じた
報道によれば、3社は上場企業を買収し、デジタル資産トレジャリー企業の設立を目指しているという
この取引が成立すれば、暗号資産業界の3大企業が結集し、ソラナに特化した最大規模のトレジャリー企業が誕生することになる
🔍2500万ドルの仮想通貨強盗事件で兄弟がGoogle検索履歴のブロックを求める
ブロックチェーンの脆弱性を利用して2500万ドル相当の仮想通貨を盗んだとして告発されたMIT出身の兄弟2人は、連邦検察が「トップの仮想通貨弁護士」や「電信詐欺の時効」の検索を不当に利用して犯罪の意図を立証しようとしているとして、グーグルの検索履歴を法廷から排除しようと闘っている
兄弟は2024年5月に共謀、通信詐欺、マネーロンダリングの容疑で逮捕され、検察はこれを「イーサリアムブロックチェーンの初めての不正操作」と呼んでいる
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RoboFiとは、ロボットやAIエージェントをブロックチェーン上で協調・管理・経済化する新しいカテゴリーで、DePINやDePAIと近い概念。
ロボットがIDを持ち、稼働履歴をチェーンに記録し、スマートコントラクトを介して仕事や決済、データ共有を行う「ロボット経済」を目指す。
解決すべき課題は、データ不足と権利処理、品質検証、相互運用性、資本コスト、安全性、インフラ依存など。
ブロックチェーンによりこれらを克服し、AIエージェントの次に来るPhysical AI時代の基盤となる可能性がある。
🧵Pickup:予測市場Kalshiがオンチェーン展開を拡大
ニュースの概要
予測市場プラットフォームKalshiは、暗号資産領域における存在感を強化する一環として、『Head of Crypto(暗号資産担当責任者)』にインフルエンサーの John Wang(ジョン・ワン)氏 を起用したことを発表しました。
Wang氏は、Kalshiのオンチェーン展開やクリエイター&開発者エコシステムの構築をリードすることになります。
前提知識
Kalshiとは:米商品先物取引委員会(CFTC)認可の予測市場プラットフォームで、政治、スポーツ、気象、経済など様々なイベントのYes/No契約によるリアルタイム取引を提供しています。2025年には約2億ドルの資金調達で企業価値は20億ドルに。
オンチェーン展開の意義:従来の中央集権的な操作モデルから、ブロックチェーンを活用した分散型のデータ処理・流動性提供を進める流れは、DeFiとの接続や透明性の向上をもたらします。
John Wang氏:DeFiや暗号資産分野のインフルエンサーで、DeFiプロダクト開発経験も豊富。Kalshiではオンチェーン製品・開発者コミュニティの要として期待されています。
注目すべき点・詳細解説
暗号市場への本格参入宣言
Wang氏の就任により、Kalshiが暗号資産を核とした市場開拓とプロトコル寄りの展開を加速させる方針が明確化されました。過去の制約との打破
Kalshiは以前から規制の枠組みの中で予測市場運営を続けており、「単なるギャンブル」との批判にもCFTCとの訴訟勝利で正当性を確保してきました。これにより、合法的にオンチェーン化やDeFi連携が進められる土壌が整いました。競合との差異化
Polymarket(非認可)やRobinhoodなどが競合する中、Kalshiは規制順守+暗号ネイティブ連携強化という強みを活かし、主流金融との架け橋的な役割を志向しています。企業評価と資金力
Paradigm主導で確保した1.85億ドルの資金と20億ドルのバリュエーションは、オンチェーン推進のための開発・マーケティング体制の強化に資するものです。
今後の展望
オンチェーン商品・機能の拡充
Solanaなど異なるチェーンへの入出金対応や、予測市場をDeFiに寄せた金融商品(オプション型や複合イベント型の契約)への発展が期待されます。
開発者エコシステムの構築
Wang氏の役割として、サードパーティや開発者の参画促進、APIやSDKなどの提供による開放的なエコシステム形成が進むと見られます。
グローバル展開とメインストリーム化
規制整備が進展する中、Kalshiが米国内に留まらず、海外市場(EU・アジア)への提供を視野に入れる可能性があります。
マーケットの信頼性向上
オンチェーン化と透明性の強化により、機関投資家や一般利用者からの信頼を高め、予測市場が金融市場の新たなインフラとして定着していく可能性があります。
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