【8/20(水)のweb3ニュース10選】MetaMaskがTRON統合 / 招商銀行子会社、香港で暗号資産取引サービス提供開始 / ワイオミング州、7つのブロックチェーン上で初の州支援ステーブルコインを発行 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
📈バーンスタインのアナリストは、仮想通貨の強気相場が2027年まで続くと予測している
バーンスタインのアナリストは、最近の価格下落にもかかわらず、米国の政策支援と機関投資家による導入拡大により、現在の仮想通貨強気相場は2027年まで続く可能性があると改めて指摘した
アナリストらはまた、強気相場の次の段階はビットコインを超えて広がり、イーサリアム、ソラナ、DeFiトークンが取引プラットフォームやステーブルコイン発行者への資金流入を促進するだろうと指摘した
📉ビットコインは11万3000ドル近くまで下落、イーサは4100ドルに到達
ビットコインとイーサリアムは、パウエルFRB議長のジャクソンホール演説を前に利益確定とポジション再調整が行われた結果、火曜日にともに下落した
あるアナリストは、トレーダーらは将来の価格シグナルを求めてスポットETFの流入にも注目していると述べた
💴ビットコインDeFiプロトコルLombardがBuidlpadで4億5000万ドルの評価額でBARDトークンコミュニティセールを開始
LombardはBuidlpadでBARDトークンのコミュニティセールを開始し、評価額4億5000万ドルで675万ドルを調達した
コミュニティセールではBARDの総発行量の1.5%をBuidlpadで配布することで675万ドルを調達し、完全希薄化後の評価額は4億5000万ドルとなると述べた
📦デジタル資産のトレジャリーがベンチャーキャピタルを上回る、企業は2025年に150億ドルを調達
従来の暗号通貨スタートアップのVCラウンドの件数は、2025年にはわずか856件にとどまり、昨年の同時期の1,933件から減少した
DCG、Paradigm、Galaxyといった既存の暗号資産VCはいずれもDAT投資に参加しており、従来はベンチャー投資に提供していた資金が移動している可能性がある
⚽️ロビンフッド、カルシとの提携でNFLとNCAAフットボールのスポーツ賭博予測市場を開始
「Robinhood」は、ユーザーが試合の結果をトレード(賭け)できるプロおよび大学フットボールの予想市場を立ち上げる
この取引アプリはRobinhood Derivativesを通じてサービスを提供しており、3月に提携したKalshiと提携している
🐺MetaMaskは最新のTRON統合によりイーサリアムを超えて拡大を続けている
MetaMaskはTRON DAOと提携し、ユーザーが「TRONエコシステムと直接やり取り」できるようにした
MetaMaskはこれまでにSeiとSolanaを統合しており、ビットコインのサポートを追加する計画も示唆している
📃世界規模の調査で暗号通貨のマーケットメイキングに対する深い不信感が明らかに、透明性の緊急要請
98カ国2,000人以上の仮想通貨参加者を対象としたグローバル調査で、52%が仮想通貨マーケットメーカーを信頼していないことが明らかになった
調査によると、調査対象となった暗号資産コミュニティのメンバーの34%が、マーケットメーカーと公に連携しているプロジェクトのトークンを保有していたことで損失を被ったと回答
さらに67%が活動や手数料に関する透明性の向上が信頼の向上につながると回答
🌁DEXアグリゲーター「ワンインチ」、ソラナとEVM間のクロスチェーンスワップ提供開始
1inchがSolanaネットワークとEVMネットワーク間における、ネイティブのクロスチェーンスワップを提供開始したと8月19日に発表
この機能では、ブリッジやメッセージングのプロトコルを使用せずに、ソラナネットワークとEVMネットワーク間で資産の直接交換が可能とのこと
🇭🇰招商銀行子会社、香港で暗号資産取引サービス提供開始
招銀国際証券(CMBIS)が、香港で暗号資産)取引サービスを提供開始したと8月18日に発表した
CMBISは、中国大手「招商銀行(CMB)」傘下の香港を拠点とする証券会社
同アプリ内では、暗号資産ビットコイン、イーサリアム、テザー(USDT)を24時間体制で取引できるという
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MicroStrategyは「BTCを買い続ける上場企業」として株式を活用し、転換社債・ATM増資・優先株などを通じて資金を調達し、BTCを積み増す独自戦略を展開している。
株価がBTC NAVを上回る「mNAVプレミアム」によって新株発行でBTC per Share(BPS)を増やす構造が成り立ち、MSTR株が現物BTC以上のリターンを生むこともある。
同様の仕組みで、ETH・SOL・TON・TRX・TAO・ENAなどを保有する「アルトコイン・トレジャリー企業」も多数登場し、財務戦略としてのクリプト保有がグローバルに広がっている。
🧵Pickup:ワイオミング州、7つのブロックチェーン上で初の州支援ステーブルコインを発行
ニュースの概要
ワイオミング州は2025年8月19日、米国初の州が発行するステーブルコイン「FRNT(Frontier Stable Token)」を、次の7つの主要ブロックチェーン上でローンチしました:Ethereum, Arbitrum, Avalanche, Base, Optimism, Polygon, Solana。
1 FRNT = 1米ドルの価値を保証するステーブルコインで、米ドルおよび短期米国債による準備金が2%の過剰担保(1.02倍)で保有されていることが承認されています。
発行・管理はワイオミング州議会制定の「Stable Token Commission」が行い、Franklin Advisersによる資産運用とNetwork Firmによる監査体制が整備されています。
前提知識
ワイオミング州のブロックチェーン政策:2016年以降、仮想通貨・ブロックチェーンに前向きな州として知られ、2023年にはStable Token Actを成立させ、州支援ステーブルコインの発行権を規定。
LayerZero利用:FRNTは複数チェーン間での相互運用を可能にするLayerZeroプロトコルを活用し、チェーンをまたいだ移転がシームレスに。
GENIUS法との整合性:連邦レベルのGENIUS Actにより、ステーブルコイン規制の枠組みが整いつつある状況での、先駆的かつ合法的な取り組み。
注目すべき点・詳細解説
政府発行のデジタルドルとしての画期性:FRNTはただの試験的トークンでなく、法制度に基づく本格運用ステーブルコインとして機能する点が注目されます。
即時送金・支払い対応:Avalanche経由でVisa連携カード(Rain提供)やSolanaネットワークを通じたKraken経由の購入が可能。税金還付や災害支援、給与支払いのリアルタイム化など公共インフラへの応用が想定されます。
透明性と信頼性の確保:準備金は信託に保管され、第三者による定期監査とオンチェーンによる証跡公開が義務付けられ、完全裏付け型ステーブルコインとして設計されています。
ブロックチェーンの多様性と相互運用性:7チェーン対応という広範な展開により、DeFiエコシステム全体との親和性を高め、市内での公共サービス活用も容易。
今後の展望
パブリック利用フェーズへの移行
初期販売はSolana(Kraken経由)およびAvalanche(Rain Visa発行経由)が中心ですが、2025年9月以降、FRNTの一般市民や企業利用が拡大する見込み。
行政への応用拡充
税還付、緊急支援金、人件費支払いなど、州予算の支出・決済にBlockchain技術を活用すれば、政府事務の効率化と透明化が実現されます。
州モデルの横展開
他州や国際都市においても「公的機関によるステーブルコイン発行モデル」への関心が高まる可能性があり、公的デジタル通貨戦略の先駆けとなる動きです。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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