【7/11(金)のweb3ニュース10選】ビットコインは史上最高値を記録 / Pump.funが初の買収を実施 / Oasysが不動産投資のGATESとRWA領域で提携 / Coinbase、リアルタイム暗号データサービスでPerplexity AIと提携 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
📈Aaveは第2四半期に52%のTVL増加でDeFiセクターを上回った
AaveのTVLは280億ドルで、DeFiレンディング市場におけるシェアは48%、DeFi全体のTVLの約23%を占めている
「レンディング分野で確固たる地位を築いた企業の一つとして、Aaveは市場リーダーとしての地位を確固たるものにしました」とDWF Labsのレポートは述べている
🟧ビットコインは11万3000ドルを超えて史上最高値を記録、前年比96%上昇
ビットコインは、11万2000ドルの記録を破ってからわずか1日で、またも史上最高値を更新
ビットコインは7月10日に初めて11万3000ドルを超え、記事執筆時点では11万3569.79ドルで取引されている
📉Polymarketの月間取引高は11億6000万ドルに達したが、アクティブトレーダー数は減少し続けている
ポリマーケットでは、6月の取引高が11億6000万ドルに達した
これは前月比9.4%の増加となり、1月の12億6000万ドル以来の月間最高取引高となった
一方、 Polymarketのアクティブトレーダー総数は6月に前月比9.4%減少し 、24万2000人強となった
💧CalderaがコミュニティエアドロップとともにネイティブERAトークンをローンチ
ロールアップ・アズ・ア・サービス・インフラストラクチャー・プロバイダーである Caldera は、ERA と呼ばれるネイティブ トークンをリリース
このトークンは、主にガス料金、ステーキング、およびエコシステム内のガバナンスに使用されるように設計されている
💊Pump.funが初の買収を実施、SolanaベースのコピートレードウォレットトラッカーKolscanを買収
Pump.funは、オンチェーントレーダーを監視するSolanaベースのウォレットトラッカーであるKolscanを買収
今回の買収は、人気のミームコインジェネレーターにとって初の買収となる
🦛1歳の誕生日を迎え、MOODENGミームコインが17%上昇
インターネットで話題のカバ、MOODENG が 1 歳の誕生日を迎え、トークン価格は 17% 以上急上昇
この動きは、ビットコインが2日連続で史上最高値を更新したことに支えられ、仮想通貨市場全体が急騰する中で起きた
✈️エミレーツ航空がCrypto[.]comと提携、暗号資産決済導入に向け
ドバイのエミレーツ航空が、決済システムへの暗号資産導入に向け、海外暗号資産取引所クリプトドットコム(Crypto.com)と覚書(MoU)を締結したと7月9日に発表
この提携によりエミレーツ航空は、2026年に自社の決済システムへクリプトドットコム提供の暗号資産決済ソリューション「クリプトドットコムペイ(Crypto.com Pay)」を統合する予定とのこと
🏠Oasysが不動産投資のGATESとRWA領域で提携、都心不動産を110億円相当トークンに
国内大手不動産投資会社のゲーツ(GATES)とゲーム特化ブロックチェーンプロジェクトとして知られる「Oasys」が、RWA領域における戦略的提携をしたことを7月11日に発表
今回の提携は、観光資源や高付加価値を提供する現物不動産など、日本の有形・無形資産を流動化することを目的とした、RWA事業領域へ本格参入するものとのこと
「オアシス」は、これまで主軸としていたゲーム領域から、大きな成長が期待されるRWAの領域へ積極的に進出するという
🇲🇹EU規制当局、マルタの暗号資産ライセンス審査プロセスに懸念
欧州連合(EU)の金融規制機関である欧州証券市場監督局は7月10日、マルタ金融サービス庁が、EUの新たな規制制度のもとで暗号資産企業にライセンスを付与する際、リスク水準を十分に評価していなかったと指摘
今回のレビューでは、マルタ当局が特定の暗号資産企業にライセンスを付与した判断が主な焦点となったが、企業名は明かされていない。ESMAは「一連の出来事」を受けて2025年4月にレビューを開始したが、詳細は公表していない
おすすめ記事🧵Pickup:Coinbase、リアルタイム暗号データサービスでPerplexity AIと提携
🌱 ニュースの概要
Coinbase は 2025 年 7 月 10 日、自社のマーケットデータを AI 検索エンジン Perplexity に提供する提携を発表しました。第1フェーズとして、Perplexity の新ブラウザ「Comet」に COIN50 インデックスなどのリアルタイム価格情報を組み込み、第2フェーズではユーザーの質問に対し、Perplexity 上で直接 Coinbase のデータを参照した回答が得られるようになります。
📗 背景
Perplexity AI はウェブ検索+大規模言語モデルを組み合わせた「AI 検索エンジン」です。2025 年 6 月時点で企業価値約 140 億ドル、日間約 3,000 万クエリを処理しています。
Coinbase は米ナスダック上場の大手暗号資産取引所で、自社のリアルタイム市場データ(価格、出来高、COIN50 インデックスなど)を外部に提供することで、利用者の投資判断をサポートしてきました。
👀 注目すべき点・詳細解説
二段階の導入
第1フェーズ:Perplexity の Comet ブラウザ内で、COIN50 や BTC、ETH、主要アルトコインのリアルタイム価格チャートと指標を表示。
第2フェーズ:Perplexity のチャットインタフェースにおける質問応答で、「現時点の○○の価格はいくら?」といったクエリに Coinbase のデータを参照して回答。
“AI → 取引所” へのスムーズ連携
将来的には、Perplexity の AI ボットが直接 Coinbase の取引端末 にアクセスし、注文発注・ポートフォリオ管理・ステーキング操作などを代行するユースケースも想定されています。
信頼性と透明性
Perplexity が引用元を明示する機能により、ユーザーは「この回答は Coinbase の何時点のデータに基づくか」を即座に確認可能。データの鮮度と信頼性を担保します。
市場インパクト
従来の「取引所 API → 自己開発ダッシュボード」という流れではなく、AIチャット → 取引所データ → 取引 という新たな導線が形成され、投資家の情報探索と意思決定が劇的に効率化される見込みです。
📈 今後の展望
AIチャットによる自動取引
Coinbase CEO ブライアン・アームストロング氏は「LLMは将来的に暗号資産ウォレットを持つべき」と述べており、ユーザーが Perplexity 上で投資指示を出すと、AI が自動的に取引を実行する仕組みが現実化しつつあります。
DeFi やデリバティブ市場への拡張
価格参照だけでなく、レンディング金利・先物指数・オプション市場など、より高度な市場データのリアルタイム提供へフェーズ拡大が期待されます。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント情報
0から学ぶweb3基礎勉強会 #1 ~DePIN~
7月15日(火)@オンライン(東京回をオンライン配信)
第19回 CORGEAR Night ~Ethereum 10年の現在地とRWAが向かう先~(登壇)
OrbsCafe #12 『Ethereum徹底解説』(登壇)
About us:「web3 for everyone」をコンセプトに、web3の注目トレンドやプロジェクトの解説、最新ニュース紹介などのリサーチ記事を毎日配信しています。
Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
Contact:法人向けのリサーチコンテンツの納品や共同制作、リサーチ力を武器にしたweb3コンサルティングや勉強会なども受付中です。詳しくは以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。(📩 X / HP)
→お問い合わせ先はこちら




