【6/14(土)~16(月)のweb3ニュース10選】Maple FinanceがstETH担保のステーブルコインローンを提供 / マイナウォレットがコインチェックと協業 / CoinbaseがメインアプリにBase DEXを統合 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
コインベースは2025年の仮想通貨市場の見通しは強気だが、レバレッジをかけた企業のビットコイン投資による「システムリスク」を警告
チェーンリンクのCCIP、オプティミズムの「SuperchainERC20」との互換性実現、Soneiumで「ASTR」を初展開
🏦Maple Finance、Lidoと提携しstETH担保のステーブルコインローンを提供
22億ドル以上の資産を管理するオンチェーン資産運用会社Maple Financeは、Lido Financeと提携し、ステークされたイーサ(stETH)を担保とするステーブルコインの信用枠を提供すると発表
この取り組みにより、機関投資家はstETHを売却することなく流動性を確保できるようになり、投資を維持しながらETHのステーキング報酬を獲得し続けることができる
🟦イーサリアム財団は、7月の裁判を前に、トルネードキャッシュ共同創設者ローマン・ストームの弁護に50万ドルを寄付
イーサリアム財団は、トルネードキャッシュの共同設立者であるローマン・ストームの裁判が迫る中、彼の弁護を支援するために50万ドルを寄付すると発表
「もし私が負けたら、DeFiも私と共に死んでしまう」とトルネードキャッシュの共同創設者の一人であるストーム氏はXの投稿で述べた
🟩SOL ETFの発行予定者が更新されたS-1書類を提出、上場の可能性を示唆
フランクリン・テンプルトン、ギャラクシー・デジタル、グレイスケール、ヴァンエックは、ETFがSECの承認を得て上場取引を行うために必要な登録届出書(S-1)の更新版を提出した
SECは最近、企業に連絡を取り、文書の修正を要求しており、これはSOL ETFが承認に近づいている兆候だと主張する者もいる
💰チャールズ・ホスキンソン氏、カルダノDeFiエコシステム強化のためADAに1億ドルの投資を提案
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、カルダノ財団の金庫に保管されている1億ドル相当のADAトークンをエコシステムのネイティブDeFi経済を支援するために投資するというアイデアを提案
非公式の計画によれば、財団はビットコインのほか、USDM、USDA、IUSDなどのカルダノネイティブのステーブルコインを含む資産を購入する予定
📈コインベースは2025年の仮想通貨市場の見通しは強気だが、レバレッジをかけた企業のビットコイン投資による「システムリスク」を警告
Coinbase Institutionalによると、仮想通貨市場は、米国の経済成長期待の改善、FRBの利下げの可能性、企業財務導入の増加、規制の明確化などに支えられ、2025年後半は建設的になると見込まれている
一方でレバレッジをかけた企業による仮想通貨購入は「システムリスク」を引き起こす可能性があるとも指摘
🤑ウォルマートとアマゾン、米ドルに裏付けられたステーブルコインの発行を検討
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2つの多国籍企業がステーブルコインの発行を検討している
こうした計画は、米国における法定通貨に連動した暗号通貨に関する規制の明確化に依存していると報じられている
👛マイナウォレットがコインチェックと協業、シードラウンドで2億円調達も
マイナウォレットが、国内暗号資産取引所「Coincheck」を運営するコインチェックとの協業開始を6月16日に発表
マイナウォレットは、マイナンバーカードを活用したweb3ウォレットを提供する企業で、マイナンバーカードを活用したデジタルウォレット「マイナウォレット」や、マイナンバーカードでのタッチ決済サービス「マイナペイ」などを開発している
今回の協業を通じてマイナウォレットは、制度設計と民間ユースケースの橋渡しを担うことで、日本におけるweb3公共インフラの共創を推進していくとのこと
またコインチェックとの協業発表と同日にマイナウォレットは、シードラウンドで2億円の資金調達を実施したことも発表
🌉チェーンリンクのCCIP、オプティミズムの「SuperchainERC20」との互換性実現、Soneiumで「ASTR」を初展開
Chainlink、Astar Network、OptimismがChainlinkのCCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)を活用して、SuperchainERC20と互換性のあるクロスチェーントークンをSoneiumメインネット上で初めて展開したと6月11日に発表
今回の展開は、Astar Evolution Phase 1.5イニシアティブの一環として実施され、ASTRトークンがCCTとして機能することで、より広範なスーパーチェーンエコシステム全体でのシームレスな相互運用性を獲得するという
🟧メタプラネットのビットコイン保有数が1万BTCに、株価高騰で年初来高値に
ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている東証スタンダード上場企業メタプラネットが、ビットコインの追加購入実施を6月16日に発表
これにより同社のビットコイン総保有数は、10,000BTCとなった
このビットコイン追加購入の発表を受けメタプラネットの株価は、発表同日12:39に年初来の高値となる1,843円を記録
おすすめ記事【Reflect】誰もが利息付きステーブルコインを作れるSVM上のSoftware-as-a-Stablecoinプロトコル
ReflectはSolana上で動作する「Software-as-a-Stablecoin」プロトコルで、誰でも許可なく利息付きステーブルコインを発行できる仕組みを提供します。
コア要素は①資産をオンチェーンでトークン化する機能、②デルタニュートラルやクロスマージンなどのDeFi戦略で利回りを生む仕組み、③損失時に自動で補填する「Verifiable Insurance」保険機構です。
主要なステーブルコインとしてSOL戦略のUSDRやUSDC戦略のUSDXが計画され、利回りは価格上昇型または現金配当型の「Liquid Bond」トークン(sUSDR/sUSDX)で配布されます。
2025年Q3にオープンベータが予定され、a16z Cryptoのアクセラレータ参加実績から出資が推測されます。
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🧵Pickup:CoinbaseがメインアプリにBase DEXを統合
🌱 ニュースの概要
Coinbaseは、自社のメイン取引アプリ内でEthereumレイヤー2ネットワーク「Base」上のDEXを直接利用できる機能を追加すると発表しました。これにより、Base上で発行されたすべてのトークンを、ユーザーは同じCoinbaseアプリ上でワンクリックで売買可能になります。
📗 背景
従来、CoinbaseのCEXでは、上場審査を通過した約300銘柄のみが取扱対象でした。
一方、Base上のDEX(例:Aerodrome、Uniswap V3 on Base)には無数のトークンペアが存在し、ユーザーはより多様な資産にアクセスできます。
Coinbaseは「すべての暗号資産を扱うワンストップ金融アプリ」化戦略の一環として、DeFi機能の本丸であるDEX統合を目指しています。
👀 注目すべきポイント
シームレスな取引体験
ユーザーはウォレットを切り替えず、自身のCoinbase口座残高を使ってBase上のDEXで直接トレード可能。
流動性の活用
Baseの主要DEXにプールされた流動性をアプリ内で利用できるため、取引手数料やスリッページを最適化したルーティングが期待されます。
段階的拡大計画
まずはBase対応、その後ArbitrumやOptimismなど他のL2チェーン上DEXにも順次対応する予定です。
📈 今後の展望
ユーザーエンゲージメント:既存の数千万人のCoinbaseユーザーがワンクリックでDeFiへ参入しやすくなり、アクティブユーザー数・取引量の増加が見込まれます。
競争優位性の強化:本格的なDEX統合により、BinanceやFTXなど他CEXとの差別化が一段と進みます。
リスク管理:Smart contractリスクや規制対応も同時に強化し、ユーザー資産の安全性を担保しながらDeFi機能を提供していく必要があります。
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