【6/13(金)のweb3ニュース10選】テザーがカナダの金投資会社エレメンタル社の株式32%を8,900万ドルで取得 / イスラエルのイラン空爆を受けてビットコインは10万4000ドルを下回る / ShopifyがBase上の「USDC」決済導入 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
🟩テザー社、カナダの金投資会社エレメンタル社の株式32%を8,900万ドルで取得
テザーは、金やビットコインなどの長期的かつ安定した資産を自社のエコシステムに統合する戦略の一環として、カナダの貴金属ロイヤルティ会社エレメンタルの株式を取得した
テザー・インベストメンツが保有するエレメンタル株の約31.9%の価値は、1株当たり1.55カナダドル(1.14ドル)の買収価格に基づくと約8,920万ドルとなる
🟦Circleが株式公開してから1週間後、XRP LedgerはUSDCを採用
Circle の機関投資家向けステーブルコイン作成プラットフォーム Circle Mint と開発者向け Circle API は現在、XRPL 上の USDC をサポート
XRPLがUSDCでステーブルコインの提供を拡大する中、ブロックチェーンは2025年第2四半期にEVMサイドチェーンのローンチも計画している
🗓️米上院はGENIUSステーブルコイン法案の最終採決を6月17日に予定
米国上院は来週火曜日にGENIUS法案について最終投票を行う予定
この法案が上院で可決されれば、下院に送られてさらに採決が行われることになる
GENIUS法は、ステーブルコインと発行者のための法的枠組みを確立することを目的としている
🇺🇸SEC、ゲイリー・ゲンスラー時代のDeFi取引所と保管規則の提案を正式に廃止
米証券取引委員会(SEC)は木曜日、DeFiと暗号資産の保管に厳しい規制を課すことになるいくつかの規則案を正式に撤回
この改正案は、取引所の定義を拡大し、特に分散型金融プラットフォームを国内証券取引所の規制下に置くことを目指していた
📉イスラエルのイラン空爆を受けてビットコインは10万4000ドルを下回り、イーサは下落
イスラエルがイランへの空爆を開始したとの報道を受け、地域紛争が激化し、リスク資産からの逃避が引き起こされたことを受けて、ビットコインとイーサリアムが急落
メディア報道によると、イスラエルのカッツ国防相は、同国によるイランへの空爆を受けて非常事態を宣言した
💴ウォール街のバックオフィス大手DTCCがステーブルコインの統合を検討中
世界の金融市場インフラの要であるDepository Trust & Clearing Corporation(DTCC)がステーブルコインの開発に取り組んでいると報じられている
同社は最近、「企業の国境を越えた財務管理や決済システム」などを含む「ステーブルコインの利用事例の増加」を指摘するブログを公開した
💳Coinbaseは、最大4%のBTC報酬を提供するAmerican Express提携クレジットカードを発表
Coinbase は、ユーザーにビットコインを報酬として提供する American Express 提携クレジットカード、Coinbase One カードを今秋発売する予定
Coinbase はライバルの暗号通貨取引所 Gemini に加わり、ユーザーに暗号通貨のキャッシュバック特典付きのクレジットカードを提供
🖼️ユニセフ、ETHステーキング報酬活用の寄付プラットフォーム「Lido Impact Staking」参加
UNICEF Venture Fundが、イーサリアムのステーキング報酬を活用した寄付プラットフォーム「Lido Impact Staking:LIS」に参加したと6月11日に発表
「LIS」は、ETH保有者が自身のETHをステーキングし、そのステーキング報酬の一部または全部を、承認された団体に寄付できるプラットフォーム
これにより元本に手をつけることなくステーキングで得られた利回りを、ユニセフベンチャーファンドが支援する取り組みに自動的に寄付できる
🟧衣料品チェーンのマックハウスがビットコイン取得へ、株価はストップ高気配に
衣料品の販売店舗を全国に展開する東証スタンダード上場のマックハウスが、ビットコインの取得予定を6月12日に発表
同社によるビットコインの取得は、新たに開始する金融・投資事業にて実施するものとなる
事業成長に伴う資産運用の一環として、ビットコインを保有することで財務健全性の向上を図るという
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【Reflect】誰もが利息付きステーブルコインを作れるSVM上のSoftware-as-a-Stablecoinプロトコル
ReflectはSolana上で動作する「Software-as-a-Stablecoin」プロトコルで、誰でも許可なく利息付きステーブルコインを発行できる仕組みを提供します。
コア要素は①資産をオンチェーンでトークン化する機能、②デルタニュートラルやクロスマージンなどのDeFi戦略で利回りを生む仕組み、③損失時に自動で補填する「Verifiable Insurance」保険機構です。
主要なステーブルコインとしてSOL戦略のUSDRやUSDC戦略のUSDXが計画され、利回りは価格上昇型または現金配当型の「Liquid Bond」トークン(sUSDR/sUSDX)で配布されます。
2025年Q3にオープンベータが予定され、a16z Cryptoのアクセラレータ参加実績から出資が推測されます。
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🧵Pickup:ShopifyがBase上の「USDC」決済導入、CoinbaseとStripeと提携で
🌱 ニュースの概要
6月12日、ECプラットフォーム大手のShopifyは、Baseネットワーク上で米ドルステーブルコイン「USDC」による決済機能を「Shopify Payments」に順次導入すると発表しました。まず34カ国の早期アクセス店舗で利用可能となり、数週間以内に全加盟店へ拡大予定です。
📗 主なポイント
提携先
Coinbase:Baseネットワークの開発・運営を担当。
Stripe:Shopify Paymentsの基盤。
導入の手軽さ
店舗側は追加設定不要で、自動的にUSDC決済オプションが有効化。
支払いは顧客のUSDCウォレット(Base対応)から行い、加盟店は初期設定で現地通貨で受取可能(為替手数料無料)。
キャッシュバック施策(米国限定)
2025年後半より、米国内の利用者がUSDCで決済すると1%キャッシュバックをShopify負担で提供予定。
📈 今後の展望
顧客層の拡大:暗号資産ユーザーの新規顧客獲得と、既存ユーザーのリピート促進。
クロスボーダー決済強化:為替手数料なしで即時決済が可能となり、グローバルECの利便性向上に寄与。
他通貨・チェーンへの拡張:将来的に他のステーブルコインやL2チェーンでの同様サービス展開も期待されます。
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