【6/11(水)のweb3ニュース10選】フォーチュン500企業の60%がブロックチェーンに取り組んでいる / SBINFTと九州電力、アートNFT販売領域で提携 / AaveがSoneium展開 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
📈フォーチュン500企業の60%がブロックチェーンに取り組んでおり、中小企業の導入も増加中
コインベースの最新の「暗号通貨の現状」レポートによると、フォーチュン500企業の幹部10人中約6人が、自社が現在「ブロックチェーンの取り組みに取り組んでいる」と述べている
四半期報告書では、中小企業の間で暗号通貨の導入が加速していることも明らかになっており、ブロックチェーンは特定の財務上の問題点の解決に役立つと述べている
⛓️XRP Ledgerの開発者は、イーサリアムとの互換性のために第2四半期にサイドチェーンのリリースを計画している
XRP Ledger は、Ethereum との互換性を獲得するために、今年の第 2 四半期に EVM サイドチェーンをリリースする予定
並列実行型ブロックチェーンであるサイドチェーンは、XRP台帳の低コストな取引機能とイーサリアムのスマートコントラクト機能を統合
🟦イーサリアムデリバティブの1日あたりの取引量は1100億ドルでビットコインを上回り、米国のETFやDeFiが勢いを増す
過去24時間のイーサリアムデリバティブの取引量は価格の高騰を伴い38%増加して1100億ドルを超えた
アナリストらは、スポットETH ETFへの継続的な流入、DeFiへの関心の高まり、SECからの肯定的なコメントがイーサリアムの地位を高めたと述べている
🇺🇸コネチカット州、州の暗号資産準備金と投資を禁止する法律を制定
コネチカット州は、州政府および地方政府による暗号通貨への投資や暗号通貨準備金の設立を禁止する法案を可決した
この新しい法律は、政府機関による暗号資産の購入、保有、投資を禁止するとともに、「仮想通貨の準備金の確保」や暗号資産による支払いの受け入れも禁じている
また、送金業務を行う仮想通貨事業者に対し、仮想通貨に関連するすべての重大なリスクを「明確で目立つ、読みやすい英語の文書」で開示することを義務付けている
✨1inchがスワップレート向上のための新アルゴリズム「Pathfinder」を発表
1inch Labsは火曜日の発表によると、Pathfinderと呼ばれるアップグレードされた価格ルート発見アルゴリズムを通じてレイテンシーを削減したと主張している
このツールは「ユーザーとインテグレーターに最大6.5%のスワップレート向上を提供する」という
💰Soneiumが開発者支援プログラムの申請受付を開始、Startale Cloud Services・Astar Networkと提携で
Soneiumによる次期開発者支援プログラム「Soneium For All」の申請受付が開始
同プログラムでは、開発者に対して資金調達やユーザー獲得、技術実装の支援が提供されるという
具体的な支援内容には、Soneiumのマーケティング支援を活用したコミュニティ構築、今年第3四半期までにプロトタイプをユーザーに届ける迅速な市場投入、開発者向けリソースやインフラへの技術的アクセス、TGE機会の提供、アスターネットワークおよびスターテイルクラウドサービスによる助成金やインフラ提供が含まれている
🟪DeFiレンディング「Aave」、ソニーのイーサL2「Soneium」上に展開
DeFiレンディングプラットフォームAaveのプロトコル「Aave v3」が、Sony Block Solutions Labs開発のブロックチェーン「Soneium」上で稼働開始したことが6月11日に発表された
「Soneium」上の「Aave v3」では、USDCe、USDT、WETHが取り扱われる予定
🖼️SBINFTと九州電力、アートNFT販売領域で提携
SBINFTと九州電力が、アートNFTの販売領域で提携することを6月10日に発表
今回の提携で、九州電力の「デジがろ」内でキュレーションしたデジタルアート作品を、「SBINFT Market」の機能を用いてPolygonチェーン上のアートNFTとして発行するという
今回の提携によりアートNFTの販売がクレジットカード決済可能になることで、暗号資産を持たないユーザーも取引が可能になる
🇰🇷韓国与党が「デジタル資産基本法案」提出、企業のステーブルコイン発行を認める方針
韓国の新大統領である李在明(イ・ジェミョン)氏率いる与党「共に民主党」が、韓国企業によるステーブルコインの発行を認める「デジタル資産基本法案」を提出したと「ブルームバーグ」が6月10日に発表
同法案が承認されれば、自己資本を5億ウォン(約5,301万円)以上保有する韓国企業は、ステーブルコイン発行が可能になるとのこと
ただし準備金による償還保証と韓国の金融規制当局である韓国金融委員会(FSC)の認可も必要となるという
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【Reflect】誰もが利息付きステーブルコインを作れるSVM上のSoftware-as-a-Stablecoinプロトコル
ReflectはSolana上で動作する「Software-as-a-Stablecoin」プロトコルで、誰でも許可なく利息付きステーブルコインを発行できる仕組みを提供します。
コア要素は①資産をオンチェーンでトークン化する機能、②デルタニュートラルやクロスマージンなどのDeFi戦略で利回りを生む仕組み、③損失時に自動で補填する「Verifiable Insurance」保険機構です。
主要なステーブルコインとしてSOL戦略のUSDRやUSDC戦略のUSDXが計画され、利回りは価格上昇型または現金配当型の「Liquid Bond」トークン(sUSDR/sUSDX)で配布されます。
2025年Q3にオープンベータが予定され、a16z Cryptoのアクセラレータ参加実績から出資が推測されます。
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🧵Pickup:仏大手銀行ソシエテ、米ドルステーブルコイン「USDCV」をイーサリアムとソラナで発行へ
🌱 概要
Société Générale(ソシエテ・ジェネラル)の暗号資産部門SG-FORGEは、EURにペッグしたEURCVを発行したのに続き、今回は米ドルペッグ型ステーブルコイン「USD CoinVertible(USDCV)」を発表しました。
発行開始:2025年7月初旬(取引所上場も同時期見込み)
ブロックチェーン:EthereumとSolanaにネイティブ発行
準備金の保管:BNY Mellonが準備金(短期国債・現金同等物)をカストディ
対象:機関・法人・個人投資家(ただし米国居住者は対象外)
📗 背景
EURCV(EURペッグステーブルコイン)を2023年にStellar上で先行発行し、機関需要向けの実績を積み上げた。
欧州のMiCA規制(暗号資産規制)に準拠し、欧州銀行業のデジタルユーロ競合としての地位を強化。
ステーブルコイン市場は現在約2,500億ドル規模、USDT(Tether)約1550億ドル、USDC(Circle)約600億ドルと続く。SG-FORGEは欧州大手銀行として初の米ドルステーブルコイン発行となる。
👀 注目点
メジャーバンクの参入:欧州大手銀行が自前でUSDステーブルコインを発行するのは世界初。
機関需要重視:クロスボーダー取引、FX決済、証券決済、担保運用など、従来金融(TradFi)連携を想定。
米国市場外戦略:米国居住者不在の構成で、SEC規制リスクを回避しつつ欧州市場での拡大を狙う。
📈 今後の展望
取引所上場の広がり:主要DEXやCEXへの上場が相次ぎ、DeFiアグリゲーター経由のアクセスを強化。
機関向けサービス拡充:SG-Forgeが提供するカストディサービスやAPIと連携したトレジャリーマネジメント製品が展開される見込み。
欧州他行の追随:BNPパリバ、クレディ・アグリコルなど他欧州大手も、独自ステーブルコイン発行検討を加速。
CBDC動向との競合:ECBのデジタルユーロ実現を含むCBDCプロジェクトとの棲み分けや協調の仕組みづくりが政策課題に。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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