【6/5(木)のweb3ニュース10選】ラップされたXRPとDOGEトークンがBaseで利用可能に / CircleのIPO、市場予想を上回る価格で株式を売却し11億ドルに到達 / スベルバンクがビットコインの仕組債発行 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
⛓️CoinbaseのラップされたXRPとDOGEトークンがBaseで利用可能に
Coinbase は、Base上で 2 つの新しいラップ トークン cbXRP と cbDOGE をリリース
どちらのトークンも、Coinbase が管理する XRP と DOGE によって 1:1 で裏付けられている
Coinbase はラップされたサービスをさらに拡大する予定で、現在 cbLTC と cbADA を開発中
☀️イーサリアム財団は、財務管理の改革に伴い、2025年から2026年がエコシステムにとって「極めて重要な」年になると予想している
新しいブログ投稿によると、イーサリアム財団は保有する大量のETHを拡大し、より有効活用するための新たな計画を立てている
新たな戦略では、短期的な事業運営と長期目標の整合性を図ることが求められており、景気低迷時や財団が「極めて重要」と判断する局面において、エコシステムを支援するための介入も含まれる
EFは、今後1年半はそのような時期になる可能性が高いため、「重要な成果物へのさらなる注力」が求められると述べている
💊DeSciのヘルスケアスタートアップCUDISがSolanaでネイティブトークンをローンチ
CUDIS は、Solana ベースのトークン CUDIS の立ち上げにより、ブロックチェーン ベースの健康データ エコシステムを強化
着用者の歩数、睡眠、心拍数などの健康データと、AIを活用したパーソナライズされたフィットネスプログラムを追跡するウェルネスリングを開発している
📦JPモルガン、仮想通貨ETF融資を提供へ、顧客が仮想通貨をローン担保として利用できるように検討へ
JPモルガン・チェースは、ブラックロックのiShares Bitcoin Trustを含む特定の仮想通貨上場投資信託(ETF)の融資担保として、顧客に仮想通貨資産を使用させる予定
同銀行は資産管理顧客の総純資産と流動資産を評価し、顧客がその資産を担保に借り入れできる額を決定する際に、顧客の暗号資産保有額を考慮するという
🟦Base、7つの新たな「カントリーリード」でグローバル展開を加速
Baseは7人の新たな「カントリーリーダー」を雇用することで世界的な拡大を加速させている
チームはアルゼンチン、ブラジル、中米、シンガポール、韓国、英国、ヨーロッパ、そして西アフリカを含む地域で役割を果たす
これらのカントリーリーダーは、オンチェーンの成長を促進し、ユーザーとビルダーのローカルネットワークを構築する役割を担う
🇫🇷フランスの仮想通貨誘拐事件の首謀者とされる人物がモロッコで逮捕されたと報道
フランスで起きた一連の暗号資産関連の有力者誘拐事件を画策した疑いのある24歳のフランス系モロッコ人が、モロッコのタンジールで逮捕された
バジュー氏は今週、仮想通貨起業家や富裕層を狙った複数の攻撃に関与したとして拘束された。バジュー氏は、2023年7月まで遡る海外からの誘拐や恐喝の企てを主導したとされている
🌕MoonPayはニューヨーク州のBitLicenseを取得後、米国全50州で直接暗号サービスを提供開始
ニューヨーク州金融サービス局は、世界的な暗号通貨決済企業MoonPayにビットライセンスを付与し、同社が第三者の仲介業者に頼ることなく米国の全50州で事業を展開できるようにした
MoonPayは最近、米国での拠点拡大の一環としてソーホーに本社を設立した
🟨Binance、小規模マーケットメーカーをターゲットにしたアルトコイン限定スポット流動性プログラムを開始
Binance は、アルトコインのマーケットメイキングに重点を置く中小規模のプロバイダーをサポートするために、新しいスポット流動性プログラムを開始
Altcoin LiquidityBoost プログラムは最大 1 bps のリベートを提供し、開始時には 18 個のトークンをサポート
🇷🇺スベルバンクがビットコインの仕組債発行、モスクワ証券取引所への上場も計画
ロシア最大の商業銀行スベルバンク(SberBank)が、ビットコイン(BTC)の価格に連動した仕組債を発行したと5月30日に発表
この仕組債は、現在OTC市場において限られた適格投資家を対象に、2つの収益機会を提供しているとのこと
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🧵Pickup:CircleのIPO、市場予想を上回る価格で株式を売却し11億ドルに到達
🌱 ニュースの概要
調達額:Circleは2025年6月4日に実施したIPO(新規株式公開)で、 34百万株 を1株あたり 31ドル にて売却し、約1.1億ドル(11億ドル) を調達しました。
評価額:この価格は、従来想定していた24~26ドルのレンジを大きく上回るもので、発行済み株式ベースでは約 69億ドル の時価総額(FDVでは約81億ドル)に相当します。
売出し内容:Circle自体が9.6百万株を売り出し、残りの24.4百万株は既存株主(Accel、General Catalyst、ARK Investなど)が売却。ARK Investは最大1.5億ドル分の購入を表明しています。
📗 背景
USDCステーブルコイン事業:Circleは世界2位のステーブルコイン「USDC」の発行体であり、流通総額は約615億ドルに達しています。2024年には純利益1.56億ドル、売上17.86億ドルを計上し黒字経営を維持。
規制環境の追い風:2025年春以降、米国でステーブルコイン規制が整備され、クリプト企業に対する規制枠組みが明確化。これを受けて、機関投資家の参入意欲が高まっていました。
👀 注目ポイント
価格レンジを大幅に上回る設定
当初の想定(24~26ドル)に対し、最終的に31ドルの価格で売り出し。強い需要を背景に、申込総額は想定を超える10億ドル規模に拡大しました。
機関投資家の参加
BlackRockやARK Investなど大手資産運用会社が出資表明。USDCの安定性とCircleの収益性に対する信頼が評価された形です。
競合ステーブルコインとの差別化
市場最大のUSDT(Tether)に次ぐシェアを持つUSDCですが、Circleは「準備金の高い透明性」「規制順守姿勢」「黒字経営」を武器に、USDTとの差別化を図っています。
📈 簡単な今後の展望
資金使途と成長戦略
調達資金はUSDCの準備金強化、グローバル展開(特に欧州・アジア市場)、銀行チャーター取得準備、ブロックチェーン技術開発強化などに活用される見込みです。
株価パフォーマンス
市場環境が安定すれば、IPO直後に急騰したあとも安定的な推移が期待されます。ただし、ステーブルコイン規制の進展や競合動向による上下変動リスクは残ります。
暗号資産業界への影響
Circleの大型IPO成功は、今後の暗号資産関連企業の上場潮流を加速させる可能性があります。
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