【5/10(土)~12(月)のweb3ニュース10選】DoodlesがSolanaでネイティブトークンDOODをローンチ / Polygon Labs、チェーン開発キットに「OP Stack」追加 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
直近24時間の主要ニュースまとめになります。情報収集にお役立てください。
🐇Unichainが取引量でUniswap v4のトップチェーンとしてイーサリアムを上回る
Unichain は、取引量で Ethereum を上回り、Uniswap v4 の主要なチェーンになった
Uniswap v4 における Ethereum のシェアは 20% を下回りましたが、Uniswap v3 では依然として優勢を維持している
🟧メタプラネットの新たな1,241BTC購入により、保有資産はエルサルバドルを上回る
日本の投資会社メタプラネットはさらに1億2670万ドル相当のビットコインを購入し、その総保有量はエルサルバドルを上回った
メタプラネットは月曜日、1ビットコインあたり平均価格10万2119ドルで1241BTCを約1億2670万ドルで購入したと発表した
📈ビットコインは10万4000ドル近辺で取引、アナリストは史上最高値更新は「あり得る」と指摘
ビットコインは日曜夜に10万4000ドル付近で取引され、強気の勢いを維持
アナリストらは、今後のマクロ経済情勢次第ではビットコインが近い将来史上最高値を更新する可能性があると指摘した
💧オラクルの侵害により緊急DAO投票が勃発、Lidoは「安全」
Lidoのプロトコルレポートオラクルが土曜日に侵害され、アドレスをローテーションするためのLido DAO投票が引き起こされた
この攻撃で失われたのはわずか1.5ETH程度で、オラクル運営会社のChorus Oneはこれを「孤立した事件」と呼んだ
Xに「インフラ全体を徹底的に監査しましたが、より広範な侵害の証拠は見つかりませんでした」と投稿
🇺🇸ヴァンス副大統領、ラスベガスで開催されるビットコイン2025で講演
JD・ヴァンス副社長はネバダ州ラスベガスで開催されるビットコイン2025カンファレンスで講演する予定
昨年、ドナルド・トランプ氏は選挙活動中にテネシー州ナッシュビルで行われたBTC社の年次会議で講演した
🟦Coinbaseは、Deribit買収を発表した翌日に、24時間年中無休のビットコインとイーサリアムの先物取引を開始
Coinbaseは金曜日からビットコインとイーサリアムの先物取引を24時間365日提供する予定
同社のCFTC規制下にあるデリバティブ部門であるCoinbase Derivativesは、個人投資家と機関投資家の両方に対し、24時間体制の先物取引を可能にすると発表された
「24時間365日稼働するCFTC規制市場の到来は、業界にとって大きな変革をもたらすでしょう」と、Coinbase Financial MarketsのCEO、アンディ・シアーズ氏は声明で述べている
🌈DoodlesがSolanaでネイティブトークンDOODをローンチ
NFT プロジェクト Doodles は 2 月に初めてトークンを発表した後、Solana でトークン DOOD を正式にリリース
このトークンをサポートする取引所には、Bybit、Binance Alpha、Gate、KuCoin、MEXC などがあり、今後さらに多くのプラットフォームがサポートされる予定
DOODと同時に、AIを活用したストーリーテリングのための分散型プロトコルであるDreamNetと、「Lord of the Files」と呼ばれるオフィスサバイバルゲームもリリースされる
👁️米ステーブルコイン「GENIUS法案」最新版が明らかに。海外発行体やDeFiに対する規制の明確化へ
米国におけるステーブルコイン規制に関する「GENIUS法案(S.1582)」の新たな改訂版が公開され、旧法案からの主な変更点が明らかになった
まず、外国発行者への規制適用が明記された。これにより、米国外に拠点を置くステーブルコイン発行者であっても、米国居住者を対象とする場合には米国の規制に従う義務が生じる。USDTを発行するテザー社(Tether)などの海外発行体も、こうした規制の枠組みに組み込まれる見通し
また、DeFiへの適用除外も明文化された。分散型台帳技術(DLT)や自己管理型ウォレット、ノードの運営、流動性プールへの参加などは規制対象外とされており、DeFi業界にとっての法的リスクが軽減される狙いがある
🧟CryptoPunksが10万ドルを取り戻し、XCOPY Editionが120万ドルで売却
NFT 市場の一部の分野では回復傾向にあり、CryptoPunks は 10 万ドルの水準を取り戻し、XCOPY の作品は「Last Selfie」として知られるエディション作品が 120 万ドルで売れた後、飛ぶように売れている
CryptoPunkの最低価格は2025年時点で45ETH前後で安定していますが、ETHのボラティリティにより、コレクションの法定通貨価値は大きく変動している
おすすめ記事 ※1週間限定無料公開中【factCheck】AIが正誤判定を行う分散型ファクトチェックプラットフォーム
2025年3月ローンチの分散型ファクトチェック・プラットフォームで、ユーザーは「事実か偽か」をUSDCで賭けながらAI判定を待つ予測市場モデルを採用。
SolanaとBase上で動作し、Privyによるソーシャルログイン・カストディアルウォレット生成対応でガスフリー利用が可能。
取引方法はプール型のDPM(手数料2.5%)とオーダーブック型のCLOB(テイカー手数料0.5%・メイカー無料)を両立し、手数料45%を紹介者、5%をマーケット作成者、50%をトレジャリーに配分。
創業者はプリトヴィール・ジャヴェリ氏、開発元はLoch, Inc.。AllianceDAOのアクセラレーション(ALL14)を経て約45万ドル相当の支援を受けており、今後AI+人のハイブリッド判定による分散オラクルの可能性を探る。
🧵Pickup:Polygon Labs、チェーン開発キットに「OP Stack」追加、zkとOptimism選択可能に
🌱 ニュースの概要
Polygon Labsは、従来のErigonベースのZKスタックに加えて、OP Stackを選択肢として提供するよう、Chain Development Kit(旧Polygon CDK)をマルチスタック対応にアップデートしました。
この新構成は「Agglayer CDK」と呼ばれ、Solidity/EVM互換かつOptimismのOP Stackを利用しながら、Polygonのクロスチェーン基盤Agglayerとネイティブに連携できるのが特徴です。
📗 前提知識
Polygon CDK(現Agglayer CDK)
PolygonのChain Development Kitは、開発者が独自のレイヤー2チェーンをゼロから構築できるオープンソースツールキットです。これまでは主にErigonクライアントを使ったZKスタック(Polygon CDK)をサポートしていました。OP Stackとは
Optimism Labsが公開しているモジュラー型ロールアップ・フレームワークで、op-gethをベースにEVM互換チェーンを迅速に立ち上げられるのが利点。Optimistic Rollupの詐欺証明(fraud proof)モデルを採用します。Agglayerの役割
PolygonのAgglayerは、複数のL1・L2ネットワークをシームレスに相互接続し、流動性共有やクロスチェーンUXを統一的に提供するクロスチェーン基盤です。CDKで構築したチェーンは自動的にAgglayerと接続できます。
👀 注目すべき点、詳細解説
マルチスタック対応の意義
柔軟なスタック選択:セキュリティ重視ならZKスタック、低コスト・低遅延重視ならOP Stack、あるいは両者を組み合わせたハイブリッド構成が可能。
既存ツールの再利用:OP Stack構成でもSolidityや一般的なEthereum開発ツールがそのまま使え、学習コストを抑えられます。
Agglayerとの統合
ネイティブ接続:CDKのOP Stack構成では、Agglayerへの“税金”(接続手数料)が一切不要。開発者は追加コストなしでチェーンをAgglayerネットワークに紐付けられます。
相互運用性:ZKスタック・OP Stackいずれの構成でも、Agglayer経由で他L2やL1へのクロスチェーン通信・資産移動がシームレスです。
パフォーマンスとコスト
高スループット:OP StackはOptimismの主流実装で、高速なトランザクション処理を実現。Gethベースのop-gethをエグゼキューションクライアントに使うことで4,700 TPS超や秒間1億ガスレベルの性能が期待できます。
ガスコスト最適化:ZKスタックに比べてブロック確定までのレイテンシが低く、小額トランザクションにも向く構成です。
エコシステムの拡張性
他スタックの追加予定:Polygon Labsは今後、Arbitrum OrbitやABC Stack など、複数のロールアップフレームワークをAgglayer CDKにネイティブ対応させる計画です。
開発者体験向上:Agglayer CDKのマルチスタック化により、プロジェクト要件に応じて最適なL2ソリューションを自由に選べる環境が整います。
📈 今後の予測
L2競争の激化
Optimism系(OP Stack)とZK系(Polygon CDKやzkSyncなど)の優位性をプロジェクト特性に合わせて使い分ける流れが加速。各スタック間での差別化・選択基準が明確化します。
Agglayer標準化の推進
多数のL2チェーンがAgglayer CDKを採用することで、流動性の一元化やUXの統一が進展。Web3の断片化問題へのソリューションとしての評価が高まるでしょう。
開発者コミュニティの拡大
マルチスタックに対応したことで、Optimism開発者とPolygon/ZK開発者双方を取り込み、Agglayer CDKエコシステムが急速に拡大する見込みです。
新規チェーン立ち上げの増加
OP StackやZKスタックの知見を活かしたカスタムL2チェーンが続々とローンチされ、業界全体でL2導入がさらに進むでしょう。
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