【4/5(月)~7(日)のweb3ニュース10選】トランプ関税騒動でCircle IPOの可能性急落 / ビットコインは2時間で3%以上下落 / Startale Group、「Soneium」のシーケンサー収益を「ASTR」へ再投資 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
直近24時間の主要ニュースまとめになります。情報収集にお役立てください。
🏦Polymarket、トランプ関税騒動でサークルIPOの可能性急落
USDCステーブルコイン発行会社Circleが今年中に新規株式公開を実施する可能性は、Polymarketで最大25%低下した
CircleのIPOが今年中に実現するという予想は、同社が目論見書を提出した今週初めに96%でピークに達したが、それ以降、トランプ大統領の関税が市場を揺るがし、一部の企業がIPOを再考する事態となっている
💥コナー・マクレガーが支援する暗号トークンはローンチに失敗し、事前販売の最低額100万ドルのわずか39%しか調達できなかった
Real World Gaming DAOとMMAのスーパースター、コナー・マクレガーが立ち上げたトークンは、28時間のプレセール期間中にわずか39万2000ドルしか調達できず、立ち上げに必要な最低調達額100万8000ドルには達しなかった
DAOはプレセール期間の終了直後に、入札額はすべて払い戻されると発表した
トークンのローンチ失敗は、暗号通貨市場が苦戦し、ミームコインの取引量が減り続ける中、著名人が支援するトークンから市場が離れつつあることを示している
📉ビットコインは2時間で3%以上下落し、8万ドルを下回り、暗号通貨市場は下落
米国のトランプ大統領による関税発表によるマクロ経済の不確実性の中で暗号通貨市場が大幅な下落を経験し、ビットコインの価格は日曜日に8万ドルを下回った
月曜日の国際株式市場の再開を前に暗号通貨市場が下落する中、ブロックの上位30の暗号通貨のGMCI 30指数は過去24時間で6%以上下落した
BTCの価格とETHの価格の比率も5年ぶりの低水準に落ち込んだ
🖼️Blurの衰退は、NFT全般の苦戦の中でOpenSeaの市場シェア急上昇を後押し
過去3か月間、NFT市場全体が深刻な衰退に見舞われており、OpenSeaとBlurの両社とも取引量が大幅に減少し、業界全体の苦戦が浮き彫りになっている
市場シェアの面からみた OpenSea の「復活」は、OpenSea プロトコル自体が好調であることによるものではなく、主な競合相手である Blur が比較的競争力のある水準で業績が低迷していることによるもの
👀オンチェーン活動の減速により、3月のDeFi収益は急落
Solana、Ethereum、BNB Chainの主要なDeFiプロトコルのほとんどでは、オンチェーン活動と取引量の全体的な低迷を反映して、3月に収益が50%以上減少
MakerDAOは収益成長を記録した唯一の主要DeFiプロトコルであったが、DeFiトークンは苦戦しており、GMDEFI指数は年初来40%下落している
🟦イーサリアムの取引手数料は取引量が安定しているため史上最低に下落
EIP-4844 とレイヤー 2 の採用拡大により、イーサリアムの取引手数料は史上最低水準まで下がり、安定した取引量を維持しながらユーザーのコストが削減された
ユーザーにとっては、手数料が大幅に下がることでアクセス性が向上し、参入障壁が下がるため、日常的な取引や、以前はコストがかかりすぎた小規模な DeFi 運用において Ethereum の有用性が拡大する可能性がある
しかし、バリデーターにとっては、ネットワークが検証を奨励するために取引手数料ではなく ETH の発行にますます依存するようになるので、手数料収入の減少は長期的な経済的安全性に関する疑問を引き起こす
イーサリアムの価格パフォーマンスも、こうした効率性の向上の中で苦戦しており、2025年にはビットコインを大幅に下回る結果となっている
📣米SECがステーブルコインの定義明確化。米ドル連動ステーブルコインは「非証券」
SECが、「ステーブルコイン」に関する公式見解を示す声明を4月4日発表
SECは、米ドルに1対1でペッグされ、交換可能な法定通貨または高流動性資産で裏付けられた「カバード・ステーブルコイン」は、「非証券」とみなし、取引報告義務の対象外になると述べた
今回対象となる「カバード・ステーブルコイン」は、支払い・送金・価値保存を目的とした暗号資産であり、実物準備金または短期の低リスクかつ高流動性の金融商品によって完全に裏付けられている
発行者は、いつでも償還要求に応じられる体制をとっており、米ドルと1対1の比率で発行・償還されることが条件とされている
🩸EigenLayer、4月17日にメインネットスラッシングを有効化
EigenLayerは、ノードを運営し、トランザクションを検証するオペレーターに、スラッシングを開始する
これは、オペレーターが質の悪いサービスを提供したり、悪意のある行動をとったりした場合にペナルティを科すもの
スラッシングが有効になると、AVS が保留中の引き出しを必要に応じて確認してスラッシングするのに十分な時間を与えるために、ユーザーはリステーキングされたトークンを引き出す前に 14 日間待つ必要がある
🐦⬛OKJ、AIフュージョンキャピタルGと提携、暗号資産配布の株主優待で支援
OKJ運営のオーケーコイン・ジャパンが、3月13日に1億円のビットコインを購入した東証スタンダード上場企業、AIフュージョンキャピタルグループ(AIF)との業務パートナーシップ締結を4月7日に発表
この提携は、AIFによるAI・暗号資産分野での事業活動による業績向上、およびその一環となる「株主優待制度(暗号資産配布)」導入のために実施されたとのこと
提携内容には「Web3技術の活用に関する共同研究および技術協力」や「暗号資産投資事業に関する情報共有及びノウハウ提供」、「市場動向の調査および戦略的協力」、「その他、両当事者が協議の上合意した事項」も含まれている
「株主優待制度(暗号資産配布)」導入にあたりOKJは、配布対象となる株主への利便性の高い暗号資産の受領環境、受領後のコールドウォレット保管態勢等の安全性をAIFに対して提供するという
マルチチェーンウォレットの「Bitget Wallet」の紹介
暗号資産取引所Bitgetのグループ企業が提供する非カストディアルウォレットです。
世界168カ国で6,000万ユーザーが利用している多機能ウォレットで、100以上のブロックチェーンに対応し、AIによる銘柄レコメンド、GetGas機能(汎用通貨でのガス代支払い)、MPCウォレット機能などが特徴です。かつてのBitKeepをリブランディングしたもので、セキュリティ強化と保護基金設立により安全性も向上しています。

【Bitget Wallet】世界168か国で6,000万ユーザーが利用する100以上のチェーン対応ウォレット / AIレコメンドと即時取引 / MPCウォレット / @BitgetWalletJP
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🧵Pickup:Startale Group、「Soneium」のシーケンサー収益を「ASTR」へ再投資
🌱 ニュースの概要
Startale Groupは、同社が共同開発したEthereumレイヤー2ブロックチェーン「Soneium」のシーケンサー運用によって得られる収益の一部を、Astar Networkのネイティブトークンである「ASTR」への再投資を開始しました。
📗 前提知識
Startale Groupとは:Startale Groupは、Astar Networkの開発元であり、Web3技術の研究開発を行う企業です。
Soneiumとは:Soneiumは、Startale GroupとSony Groupの合弁会社であるSony Block Solutions Labs(SBSL)が共同開発したEthereumレイヤー2ブロックチェーンです。
シーケンサーとは:レイヤー2ソリューションにおいて、シーケンサーはトランザクションを収集し、順序を決定して処理する役割を持つコンポーネントです。
ASTRトークンとは:ASTRは、Astar Networkのネイティブトークンで、ネットワーク内の取引手数料の支払いなどに使用されます。
👀 注目すべき点、詳細解説
収益の再投資の目的と意義
Startale Groupは、Soneiumのシーケンサー運用から得られる収益の一部をASTRトークンに再投資することで、Astar Networkへの長期的なコミットメントを示しています。これは一時的なトークンの買戻しではなく、Soneiumエコシステムの成長をAstar Networkと連携させ、双方のエコシステム価値を高める戦略的な取り組みです。シーケンサー収益の仕組み
シーケンサーは、レイヤー2ネットワークのトランザクション処理において、ユーザーからの手数料を受け取ります。この手数料から、レイヤー1へのデータ送信コストなどを差し引いた残りが収益となり、インフラ運用者に分配されます。Soneiumのシーケンサー収益は、SBSLによって運用され、Startale Groupにも分配されています。
📈 今後の予測
エコシステムの相乗効果
Soneium上でのdApp構築やNFT発行が増加すれば、トランザクション数の増加に伴いシーケンサー収益も増加します。これにより、ASTRへの再投資額も増え、Astar NetworkとSoneiumのエコシステムが相互に強化されるサイクルが期待されます。長期的な市場への影響
この取り組みは、ブロックチェーンプロジェクト間の協力関係を強化し、トークンエコノミーの持続可能性を高めるモデルケースとなる可能性があります。他のプロジェクトでも、収益の再投資を通じたエコシステム強化の動きが広がることが予想されます。
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📅イベント情報
「0から学ぶweb3基礎勉強会」始めます!
テスト回ですので各回の定員は最大10名、東京回はオンラインでも参加できるようにしようかなと思っています。 尚、勉強会の内容はどれも同じで今回は「ステーブルコイン」の解説をする予定です。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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