【3/27(木)のweb3ニュース10選】PumpSwapがRaydiumを抜いて最大のSolana DEXに / ワイオミング州が独自ステーブルコイン「WYST」のテスト開始 / Hyperliquidがミームコイン「JELLYJELLY」上場廃止 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
gm.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時にニュースまとめを更新します。ぜひ1日の情報収集にお役立てください。
⚠️エリザベス・ウォーレン上院議員がステーブルコイン法案を激しく非難、ドナルド・トランプとイーロン・マスクの「詐欺」と非難
エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党、マサチューセッツ州)は、現在上院で審議中のステーブルコイン法案を強く批判した
この法案は「ドナルド・トランプ大統領の私腹を肥やすための最新の詐欺行為」だとコメントし、この法案によりトランプ氏やイーロン・マスク氏のような人物が米国の財政に対する支配力を高める可能性があると懸念を表明した
ウォーレン議員が言及しているステーブルコイン法案とは、決済ステーブルコインの規制枠組みを確立することを目指した「米国ステーブルコインのための国家的イノベーションの指導および確立法」(GENIUS法)のことであり、今月初め、この法案は上院銀行委員会で超党派の18対6の投票で可決された
🐸PumpSwapがRaydiumを抜いて最大のSolana DEXに
ミームコインのローンチパッドであるPumpFunのネイティブDEXであるPumpSwapは、ローンチからわずか1週間で3月26日にRaydiumを上回り、最大のSolana DEXとなった
PumpSwapは3月26日にAMM市場シェアの42.3%を獲得し、Raydiumは34.2%
また、PumpSwapは本日1日あたりの取引手数料が200万ドルを超えた
🟧ブロックチェーングループはこれまでで最大のビットコイン購入額となる580BTCを購入
フランスを拠点とするテクノロジーコンサルティング会社のブロックチェーングループは水曜日、580BTCを取得したと発表
これは同社にとって3回目かつ最大のビットコイン購入となる
同社は水曜日のプレスリリースで、これは1株当たりのビットコインを増やすことに重点を置いたビットコイン財務会社戦略における「大きな一歩」であると述べた
🗺️Revolut、英国および欧州経済地域のユーザー向けにモバイル暗号通貨取引アプリRevolut Xをリリース
ロンドンを拠点とするフィンテックのユニコーン企業Revolutは、英国と欧州経済領域(EEA)の30市場のユーザーが同社の仮想通貨取引所Revolut Xにアクセスできるようにモバイルアプリを立ち上げた
この取り組みにより、これらの地域で口座を持つ顧客は、外出先で400以上の仮想通貨ペアと220以上のデジタルトークンを取引できるようになる
💥Polymarketは、UMAクジラによる賭けの決議を乗っ取るためのガバナンス攻撃は「前例のない」ものだと述べている
Polymarketは、同社の賭けの1つに対するガバナンス攻撃の疑いについて「認識している」と述べた
3月24日から25日にかけて、ポリマーケットの700万ドルの賭け「ウクライナは4月までにトランプの鉱物取引に同意するか?」は、わずか9%の「はい」の確率から100%に急上昇し、組織的な操作の疑いと論争を引き起こしていた
複数のPolymarketユーザーが、ソーシャルメディアプラットフォームXとRedditで、Polymarketの投票を決定するUMAトークンの大口保有者である「UMAクジラ」が、自分たちに有利な決議を導くために相当数の票を投じたと主張した
UMA(Universal Market Access)は、Polymarket が予測市場の結果を決定するために使用する楽観的なオラクル
📈イオレが暗号資産金融事業への参入検討へ、交換業取得も視野。株価はストップ高に
東証グロース上場企業のイオレが、暗号資産金融事業への参入準備とAIデータセンター事業参入を4月15日に開始する予定
イオレが参入を検討する暗号資産金融事業は、AIを用いた暗号資産運用モデルの開発およびモデルを活用した暗号資産運用、暗号資産レンディング、暗号資産担保融資、ビットコイン・トレジャリー事業などの暗号資産金融事業とのこと
同事業開始にあたりイオレは、シンガポールを拠点にグローバルでGameFiプラットフォーム「PlayMining(プレイマイニング)」を展開するDigital Entertainment Asset(DEA)と業務提携をしている
DEAの創業者兼CEOの吉田直人氏はイオレの取締役会長でもある
🎮OpenSea、web3ゲーム特化「Ronin Network」に対応開始
「OpenSea」が、web3ゲーム特化のイーサリアムサイドチェーン「Ronin Network」に対応したと3月26日に発表
これにより「OpenSea」ユーザーは、「Ronin Network」上のNFTを取引・出品できるようになったほか、同チェーン上で新たなNFTコレクションをローンチすることも可能となった
さらに今回の対応開始を記念して、「ジン(Jin)」と「ロンケ(Ronke)」と呼ばれる2種類の記念NFTを、「OpenSea」上で無料ミントできるキャンペーンが実施されている
💴ワイオミング州が独自ステーブルコイン「WYST」のテスト開始、LayerZeroと共同で複数チェーンで実施
米ワイオミング州が、同州のステーブルトークン委員会(Wyoming Stable Token Commission)により、独自ステーブルコイン「ワイオミング・ステーブル・トークン(WYST)」のテストを開始したと3月26日に発表
「WYST」は、国の公的機関が発行する、初の法定通貨に裏付けられたステーブルコインとのこと
テストは2025年第2四半期を通して行われる予定で、今年の7月にローンチする可能性があるとのこと
🈲Google Play、韓国で未登録の暗号資産取引所17社のアプリを削除
韓国のGoogle Play Storeから、同国で未登録の海外暗号資産取引所17社のアプリが3月25日に削除された
発表によると韓国金融委員会(FSC)の金融情報分析院(FIU)はグーグル社に対し、韓国国内から当該アプリにアクセスできないよう要請を行ったとのこと
回アクセス制限の対象となったのはKuCoin、MEXC、Phemex、XT.com、Biture、CoinW、CoinEX、ZoomEX、Poloniex、BTCC、DigiFinex、Pionex、Blofin、Apex Pro、CoinCatch、WEEX、BitMart
⭐️クロスチェーンDeFiハブEnsoFiとDeFAIエージェント「E.D.A.S (Enso DeFi Agent Suite)」 の紹介
※スポンサー投稿。スポンサー投稿の依頼は数多くいただく中で、依頼を受ける前に必ず該当プロジェクトをリサーチし、ユースケースとして面白い、紹介記事を書くことがコンテンツとしても読み甲斐があるものだけを厳選しています。
「EnsoFi」は、ユーザーが複数のチェーンで最高の収益機会にアクセスできるクロスチェーンDeFiハブです。固定金利でのレンディングと流動性の提供をマルチチェーンで実行可能です。
2025年1月、EnsoFiはDeFAI(DeFi + AIエージェント)サービス「E.D.A.S (Enso DeFi Agent Suite)」を発表し、第一弾としてEclipse上のDeFAIのColossalがリリースされました。Colossalは流動性提供に重点を置いたDeFAIエージェントで、ユーザーが預けたETHを用いてSolana系DEXのOrcaプール(SOL/USDCやETH/USDC)に流動性提供を行います。
⭐️詳細はこちらをご覧ください
🧵Pickup:Hyperliquidがミームコイン「JELLYJELLY」上場廃止、巨額取引の価格操作騒動で
🌱ニュースの概要
2025年3月26日、分散型永久先物取引所のHyperliquid(ハイパーリキッド)は、ソラナ基盤のミームコイン「JELLYJELLY(ジェリージェリー)」の永久先物取引を緊急停止し、上場廃止すると発表しました。
その理由は、JELLYJELLYにおいて大口トレーダー(クジラ)による意図的な価格操作が発生し、取引所の流動性プールが最大1,350万ドル規模の損失リスクを抱える事態になったためです。
Hyperliquid側は緊急のバリデーター会議を開催し、全ポジションを強制的に清算するとともに、価格操作前の水準まで巻き戻して決済処理を行いました。
一般ユーザーの損失はHyperliquidの基金から全額補填される予定ですが、価格操作を仕掛けたアドレスの資金は凍結されました。この措置により取引所側は損失を免れましたが、異例の介入措置にコミュニティでは賛否の議論が起きています。
📗前提知識
Hyperliquidとは?
Hyperliquidは独自のレイヤー1ブロックチェーン上に構築された分散型取引所(DEX)で、主に暗号資産の永久先物取引を提供しています。ユーザーはレバレッジ取引が可能で、取引所内の流動性プール(HLP)が自動的に市場のカウンターパーティとして機能しています。比較的新しい取引所ながら、急成長を遂げており、特にミームコインなどのリスク資産の取引が盛んに行われています。JELLYJELLYとは?
JELLYJELLYは、ソラナブロックチェーンを基盤としたミームコインです。2025年初頭に立ち上がり、一時的に時価総額が数億ドル規模まで上昇する人気を集めましたが、その後急落しています。ミームコインの特徴として投機性が高く、実需よりも短期的な話題性で価格が乱高下する傾向があります。ミームコインの上場と影響
ミームコインが大手取引所に上場すると、投機的な需要から価格が急騰することがあります。一方、時価総額が小さく流動性が低いため、大口投資家による市場操作が起こりやすく、価格が短期間で大きく乱高下するリスクがあります。今回の事件もまさにその特徴が現れたケースと言えます。
👀注目すべき点、詳細解説
価格操作の経緯と手口
今回の問題は、1人の大口トレーダーが巧妙に市場を操作したことが原因です。このトレーダーは巨額のJELLYJELLYを保有した状態で、大規模なショートポジションを構築した後、自身のトークンを売却し価格を暴落させ、取引所側の流動性プールに大きな負債を負わせました。その後、別ウォレットを使い大量に買い戻して価格を急騰させるという一連の操作で、大規模な利益を狙いました。この仕掛けによりJELLYJELLYの価格は一時500%以上も急騰する異常な値動きを見せました。Hyperliquidの異例な緊急介入
価格操作による損失リスクが膨らむ中、Hyperliquidのバリデーターは緊急で全ポジションを強制清算し、市場価格を巻き戻すという中央集権的な措置を取りました。結果的に取引所は損失を回避し、一般ユーザーにも基金からの補填措置を発表していますが、分散型取引所の理念に反する強引な介入として業界内外で物議を醸しています。競合取引所による介入と波及効果
Hyperliquidが対応に苦慮している最中、競合のBinanceやOKXが相次いでJELLYJELLYの永久先物を上場したことで、問題がさらに深刻化しました。一部ではこの動きをHyperliquidに対する攻撃的な措置と見る声もあり、取引所間の競争が激化しています。
📈今後の予測
Hyperliquidの評判と信頼性への影響
今回の異例の対応はユーザー保護という観点では一定の評価を得られますが、同時に「分散型を掲げる取引所としては不適切」という批判も強く出ています。短期的には取引所の信頼性に悪影響を及ぼす可能性があります。ただし、市場の性質上、利便性や利益機会を求めてトレーダーは再び戻ってくる可能性も高く、長期的な影響は限定的と見る専門家もいます。業界全体への波及効果
今回の事件により、低流動性で価格操作リスクの高いミームコインへの警戒感が高まるでしょう。特に中小規模の取引所は、類似の事例を避けるために上場基準を厳格化する方向に動く可能性があります。また、取引所同士の競争がより激しくなる中で、業界全体で市場操作を防ぐルールや監視体制の整備が求められることになります。再発防止策と課題
Hyperliquidは今回の騒動を機に、流動性の低い資産の取引制限やサーキットブレーカー(価格急変時の一時的取引停止)導入、清算メカニズムや保険基金の拡充など、リスク管理の強化を進めると予想されます。また、分散型取引所としてのガバナンスの透明性や意思決定プロセスを改善し、ユーザーやコミュニティからの信頼回復を目指すことが求められます。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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