おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は最近考えていることを書いてみます。
«目次»
1、歴史を学ぶ重要性
2、ミクロな視点で学ぶ
3、個人の感覚
歴史を学ぶ重要性
ここ最近はweb3系の勉強と共に歴史を学ぶことに時間を使ってます。歴史といっても日本史や世界史よりも、主に金融や経済系の歴史です。
web3を調べていると、元々、ビットコインもヤップ島にあった通貨と原型が似ていること、DeFiのマイクロファイナンス系のサービスも過去から存在している古い習慣をデジタルの世界に持ち込んでいること、そういう事例を数多く目にします。
web3はプロトコル(仕組み)をトラストレスで作ることができる革命ですが、その仕組みは古来から存在していたものが多いです。今までその仕組みが中央集権的、もしくは身内の関係値で回っていたものをグローバルに接続できてトラストレスで分散型で実現されます。
何が言いたいのかというと、確かにweb3によって全く新しい体験は生まれるが、その根本の仕組みは過去から紡がれてきたものであることが多いということです。
なので、歴史を学ぶことがweb3でどのように事業を作るべきか、何を参考にするべきかを教えてくれます。
例えば、
↓中田敦彦のYouTube大学で放送されていたマネー史を見まして、歴史は繰り返すことやお金の本質は何なのかも考えていました。
↓そして書籍「ビットコイン・スタンダート」をよんで、お金の歴史の中でビットコインはなぜ凄いと言われているのかを理解しました。
お金の歴史から見ればビットコインの凄さがわかりますし、やはりブロックチェーンは金融領域と非常に相性が良いこともわかります。
なので個人的には、やはりブロックチェーンのメインストリームの1つは金融領域の変革じゃないかなと感じています。
ミクロな視点で学ぶ
また、古来からの歴史で大局を読み、古来の仕組みを現実に実現することで事業を作るだけでなく、ミクロな視点からも学ぶことができます。
例えば、今週「mava」というカスタマーサポートツールをリサーチしました。これはWeb2.0で起こった現象とweb3も全く同じ現象を辿っていくことを証明しています。
規模が大きくなり、問い合わせチャネルが多くなりすぎると対応が大変なのでCRM系のツールが多く生まれました。web3も少しずつ規模が大きなプロジェクトが生まれてきています。なので、全く同じような課題感が生まれるものの、既存のCRMツールはweb3ネイティブではないので使いづらい。そこを解決したweb3ネイティブなCRMツールがmavaです。
このようにWeb2.0の世界ですでに起こったサービス誕生と流行の時系列を把握すると、web3業界で近いうちに流行ることが見えてきます。
「ゴールドラッシュにはツルハシを売れ」という言葉は非常に有名ですが、これより先見性を持った言葉として「ゴールドラッシュを見越してそこに鉄道をひけ」という言葉があります(どこかで聞いたことがあるので誰かの造語かもしれません)。
盛り上がっている領域で関連事業をやることは賢いです。ですがもっと賢いのは予め盛り上がる領域を見据えてそこで一番使われるであろう領域で事業展開しておくことです。
web3はAIに食われて盛り下がってきていると言われているので、ここでどこにポジションを張って、何を仕込んでおくのかが肝になってきそうです。そしてこの先どこが盛り上がるのかは、マクロな歴史から、そしてミクロなWeb2.0の歴史から学ぶことができます。
個人の感覚
今現状、僕が考えている個人的にどこが熱いと思っているのかを最後に書いてみます。あくまで現状なので変化する可能性は全然あります。
僕は上でも書きましたが、なんだかんだブロックチェーンの大本命の1つは金融にあると感じています。
この辺りは法規制がどうなっていくのか次第ではありますが、DeFiの発展、ステーブルコインの流通、セキュリティトークンの流通、ReFiの発展など、非常に大きな市場が隠れており、もし現時点で構想されていることが実現したら資本主義市場が大きく変革するほどのインパクトが起こるとすら思っています。
なので、この辺りでの知見は貯めつつ実績を作っていきたいと思ってます。
加えて、一般の人がDeFiを始めとするブロックチェーンの金融領域にアクセスする難易度の高さも感じています。それは知識面と法律面の2軸です。
例えば、上でも説明したjiaは発展途上国のマイクロファイナンス支援プロトコルですが、自分でも融資する場合にどうすればいいんだっけ?と思いますし、日本から融資して報酬獲得していいんだっけ?と躊躇します。
また、海外でカーボンクレジットのNFT化による売買が盛り上がってますが、日本から投資していいんだっけ?と躊躇します。
なので、もし自分の想定通り金融領域が盛り上がってきたら、必ず日本人と海外プロジェクトを繋ぐ存在は必要となるので、その辺りの在り方も模索していきたいなと思っています。
他にも幾つか考えている領域があるのですが、最近個人的にホットなのは金融領域です。もう少しリサーチ進めていきます!!
以上、少し抽象的な話も多かったかもしれませんが、最近考えていることをまとめてみました。
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