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【Blackbirdの今】累計8,500万ドルを調達するweb3×飲食のロイヤリティプラットフォーム / リリースから現在までの変遷とプロダクト群を解説 / @blackbird_xyz
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【Blackbirdの今】累計8,500万ドルを調達するweb3×飲食のロイヤリティプラットフォーム / リリースから現在までの変遷とプロダクト群を解説 / @blackbird_xyz

決済、ロイヤリティ、独自チェーンなどお手本のようなブロックチェーン事業の展開をしています。

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mitsui
Apr 24, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Blackbird」についてリサーチしました。

実は過去(2023年10月)にも記事を書いたことがありますが、そこからおよそ1年半が経ち、直近でも大型の資金調達を果たし、かなりアップデートが進んでいるので「Blackbirdの変遷と今」について解説していきます。

🦆Blackbirdとは?
📈リリースから現在までの変遷
💧2種類のトークン$FLYと$F2が存在
💬ブロックチェーン事業のお手本!?


🧵TL;DR

  • 飲食店がNFCタグ×NFT会員証で来店を自動記録し、会員ランクやサプライズ特典を付与するweb3ロイヤリティプラットフォーム。

  • 飲食・決済時に獲得・消費できる独自トークン「$FRY」を1枚=1セントで発行し、ネットワーク全体で共通エコシステムを構築。

  • 2022年Seed(1,100万ドル)→2023年Series A(2,400万ドル)→2025年Series B(5,000万ドル)と計3回調達し、加盟店はNY/SF/チャールストン中心に1,000店超に拡大。

  • 2025年4月に全店共通ポイント「Blackbird Club」を開始、従業員向け「Club Pro」も予定し、飲食店・従業員・顧客を巻き込む業界横断型ネットワーク化を推進。


🦆Blackbirdとは?

まずは過去記事を振り返りながら、「Blackbird」の概要についておさらいします。

👇詳細はこちら

【Blackbird】web3を活用した飲食店向けロイヤリティプログラムを提供 / 会員証NFTと独自トークンによる飲食業界の共通基盤を構築!

【Blackbird】web3を活用した飲食店向けロイヤリティプログラムを提供 / 会員証NFTと独自トークンによる飲食業界の共通基盤を構築!

mitsui
·
October 11, 2023
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◼️概要

Blackbirdは、飲食店がメンバーシップNFTを発行し、顧客がそれを取得することで特典を受けられるプラットフォームです。主な特徴は以下の通りです。

  1. NFCタグを使った訪問記録システム - 顧客は店舗訪問時にスマホでタップするだけで自動的にデータが記録され、会員ランクが上がります

  2. 独自トークン「$FRY」 - 航空業界のマイルのような仕組みで、店舗訪問時に顧客と店舗の両方に配布され、共通のエコシステムを構築します

  3. パワーアップ(サプライズ特典) - 会員カードに稲妻マークが表示されると、次回訪問時に特典が受けられます

  4. 有料メンバーシップNFTの販売による資金調達 - クラウドファンディングのような仕組みで店舗開業前に資金調達できます

※当時の情報を中心に紹介していますので、後述しますが現在はより機能が増えています。

◼️解決する課題

Blackbirdはコロナ禍以降の飲食ビジネスの課題に挑む革新的なソリューションとして位置付けられています。パンデミック後、多くの独立系レストランが閉店を余儀なくされ、既存店も高コストと低利益率に苦しんでいます。

アメリカでは2023年時点でレストランの平均営業利益率が5%を下回り、2000年代初頭の20%前後から大幅に低下しました​。こうした状況下でBlackbirdはブロックチェーンを活用しながら「常連客(リピーター)の創出」によって売上を支えると同時に、「決済手数料など中間コストの圧縮」によって利益率を改善する道を提示しています。

2024年にはTIME誌が「レストラン業界の苦境を救う答えになり得るか?」との見出しで特集を組み、2025年のFast Company「飲食業界の最も革新的な企業」リストではBlackbird Labsが名指しで紹介されました​。

◼️ファウンダー

CEO兼ファウンダーのBen Leventhal氏は2005年にユーザー投稿型のグルメサイトEaterを立ち上げ、その後世界で最も人気のあるレストランの予約を管理するプラットフォームであるResyの共同創設者兼CEOを務め、2019年にAmerican Expressに売却した経験があります。

彼が20年間の経験の集大成として作るプロダクトこそが「Blackbird」とのことです。

◼️資金調達の変遷

  • シード(Seed)ラウンド – 2022年10月:1,100万ドル(約14億円)を調達。リード投資家はUnion Square Ventures(USV)、Shine Capital、Multicoin Capitalで、Variant FundやCircle Ventures、IACなども参加しました。この資金でまずはレストランと顧客を直接結びつけるweb3プラットフォームの開発に着手しました。

  • シリーズAラウンド – 2023年(発表:10月):2,400万ドル(約32億円)を調達。リード投資家はa16zで、QED Investors、USV、Shine、Variantなど複数のVCに加え、Quality BrandedやRustic Canyon Groupといったレストラン運営企業、および外食業界の起業家であるBrooks Reitz氏など戦略的投資家も参加しました​。調達資金はプロダクトの本格展開とスケールに充てられました。

  • シリーズBラウンド – 2025年4月:5,000万ドル(約65億円)を新たに調達​。リードは新規投資家のSpark Capitalで、既存投資家のCoinbase Ventures、Amex Ventures、a16zも参加しました。評価額(時価総額)は非公開ですが、前回ラウンド(シリーズA)終了時点で約1億2,400万ドルとPitchBookが推定しており​、シリーズB後の評価額もそれを大きく上回ると見られます。今回調達した資金の使途について、CEOのレヴェンサル氏は新プロダクト「Blackbird Club」(後述)のローンチと、現在拠点とするニューヨーク・サンフランシスコ・チャールストン以外の市場への事業拡大に充当する計画であると述べています。

◼️まとめ

  • Blackbirdは飲食業界(レストラン)向けのアプリケーション。

  • ブロックチェーンを活用したロイヤリティプログラムの展開と決済ソリューションを展開し、利益率の低下と低収益の現状の解決を目指す。

  • 飲食業界含め過去に2回の事業売却に成功しているファウンダーが牽引。

  • 累計3回の資金調達を経て、順調に成長を続ける。


📈リリースから現在までの変遷

2023年から現在までの約2年間で、Blackbirdの事業は急速に立ち上がりと拡大を見せています。主要な出来事を時系列で整理します。

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