おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「2025年の個人的な大本命トレンド3選と大穴トレンド3選」と題して、2025年に盛り上がりそうなトレンドを考えてみます。但し、”個人的な”と付けていることから、業界全体を俯瞰した予想というよりも、結構主観が入っているのでご了承ください。
今日は後編です。前編はこちら。
1、SocialFi
2、ZKP
3、Intent & Chain Abstraction
2025年の個人的な大穴トレンド3選
何を持って大穴かというのは人によって異なるのであまり深い定義を気にせずにご覧ください。
1、SocialFi
SocilFiは一時的なバブルは生みますが、継続的に定着はしていない印象です。代表格はfriend[.]techかと思いますが、瞬間的なバブルは凄かったですが結局はサービスが事実上終了することになりました。
一方でBlastのFantasy[.]topはあまりユーザー数が下落せずに維持しています。このようにソーシャル要素を起点にしていても継続するアプリケーションも存在します。
また、SocialFiにはfriend[.]techやFantasy[.]topのようなソーシャル要素を用いたゲーム的なものだけでなく、LensやFarcasterのような分散型SNSも存在します。
そしてさらに、この2つに加えてKaitoのYapsのようにソーシャル情報を可視化するInfoFiと呼ばれる領域も注目を集めています。SNSを絡んだ領域なので、ここもSocialFiのジャンルに入れさせてください。
これらの領域が伸びるのではないかと考えています。特にLensやFarcasterのような分散型SNSとYapsのようなInfoFi的な領域に注目しています。
まず分散型SNS基盤については、フルオンチェーンのSNSは特にAIエージェント時代において真価を発揮するのではないかと考えています。ユーザー全員がウォレットアドレスを持っており、SNS上でインタラクティブにやり取りができるのは非常に強いです。実際、ai16zファウンダーのShawはFarcasterは未来のプログラマティックアプリだと称しており、Elizaをインテグレートしています。
さらに、Lensは2025年Q1にZKSyncのZKStackを活用した独自L2である「Lens Network」を公開予定です。その後にトークン発行までされるようになると一気に話題となりそうです。
Farcasterに関しても独自の経済圏を構築していると言えます。実はあまりDAUが下がっているわけではなく、利用している人は一定数居続けます。Framesというフレームワークのリリース、Clankerのリリースなど、フルオンチェーンでしかできない機能を続々と出しています。
また、Farcaster基盤に匿名投稿が可能なAnonworldがリリースされたり、Mirrorの元CTOが率いるKioskというプラットフォームが準備中であったりと、Warpcast以外のアプリケーションも出てくることでさらなる盛り上がりを見せそうです。
加えてFarcasterもSnapchainという独自チェーンを構築中とされています。
さらに分散型SNSの特徴としては、その収益性の高さが挙げられます。こちらは以前の記事で計算してみた結果ですが、Twitterの3倍以上のARPUを誇ります。
KaitoのYapsのようなサービスに関しても、最近はフォロワー数だけを見るのではなく本当のエンゲージメントを見るためにスマートフォロワーと呼ばれる概念が普及してきました。それらを可視化するためのサービスは今後も伸びていきそうだと感じます。
また、周辺サービスとしてはTownsのような分散型Discord、コミュニケーション系も少し伸びていくのかなと考えています。
2、ZKP
ここも大穴かわかりませんし、ZKPだと広すぎるかもしれませんが、そろそろZKP系のサービスやプロトコルが伸びてくるのではないかと考えています。
具体的にはETHのL2はOP Rollupが多いですが、ZKsync、Starknet、Linea、Scroll、Polygon zkEVMなどのZK Rollup系が躍進する年になるのではないのかと考えています。
Keep reading with a 7-day free trial
Subscribe to web3 Research JAPAN to keep reading this post and get 7 days of free access to the full post archives.