おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
先週1週間のweb3市場についてのまとめ記事となります。国内外の20以上のメディアやニュースレターから情報収集しており、その中からニュースをピックアップしています。ぜひ情報やトレンドのキャッチアップにご利用ください!
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📊Market & News
📰Pickup News
ERC-8004のv0.1ペーパーが公開
ERC-8004は、自律エージェントのための信頼基盤をEthereum上に構築する標準
Identity・Reputation・Validationの3つのオンチェーンレジストリで構成
v1.0ではIDをERC-721 NFT化し、エコシステム互換性と移転性を確保
評判スコアをオンチェーン化し、暗号署名付きフィードバックで不正を防止
検証レジストリは段階的検証(progressive validation)を可能にする設計
メインネット前の大幅刷新だが、クロス組織型エージェント経済の基盤を狙う
イーサリアムはブロックチェーンのトリレンマを「解決」した:ヴィタリク
Vitalik Buterinは、Ethereumが分散性・安全性・スケーラビリティのトリレンマを克服したと主張
中核となる技術はFusakaアップグレードによるPeerDASと、zkVMの成熟
PeerDASによりL2が送信できるデータ量が大幅に増え、コスト削減とスケールが可能に
zkVMはブロック検証コストを劇的に下げ、ノードの分散性を維持したまま性能を向上
ただし完全な恩恵が出るまでには数年を要し、2030年頃が本格普及の目安
Ethereumは「新しい分散型ネットワーク段階」に入ったとの認識
オプティミズム財団がOP買い戻しを提案
Optimismは、OPトークンの買い戻しをエコシステム成長戦略の一部として位置づけ
買い戻しは価格操作ではなく、長期的な公共財資金循環のための手段と説明
収益はまずエコシステム投資や公共財支援に充て、余剰が出た場合に買い戻しを検討
成長初期のプロジェクトでは再投資が優先され、恒常的な買い戻しは想定していない
トークンは「株式」ではなく、ネットワーク参加と公共財調整のための道具と定義
トークン価値は短期価格ではなく、Optimism Collective全体の健全性に依存
ビットコインステーキングのバビロン、a16zから15Mドル調達、「BTCVaults」開発資金で
ビットコインステーキングプロトコルBabylonがa16z Cryptoから約15Mドルを調達
資金は新インフラ「Trustless BTCVaults」の開発・拡張に使用
BTCVaultsは、ラッピングやカストディ不要でネイティブBTCを担保化可能
ゼロ知識証明技術を活用し、BTCが正しくロックされていることを検証可能
中立的で検証可能なBTC担保により、DeFi・レンディング・ステーブルコイン用途を拡大
「BTCを動かさずに使う」インフラとして、長期的なBTC金融化を狙う
ワイオミング州がSolanaで初の州支援ステーブルコインを発行
ワイオミング州は、米国で初となる州政府発行のドル連動ステーブルコイン「FRNT」を正式に公開
FRNTはSolanaをネイティブチェーンとし、Ethereumや主要L2など複数チェーンへも展開
準備金は州の信託により管理され、米ドルと短期米国債で過剰担保される
運用・カストディはFranklin Templetonが担当し、利息収入は州の教育基金に充当
公的主体による透明性・法的裏付けを強みとし、民間ステーブルコインとの差別化を図る
規制適合型ステーブルコインの「公共インフラ化」を象徴する事例
📗Pickup Article
面白いと思ったポストや記事を紹介。
Stablecoins Are a Rail, Not a Brand
ステーブルコインは「ブランド」ではなく、決済を効率化するためのインフラ(レール)である
多数の企業が独自ステーブルコインを発行する世界は、ユーザーにとって非効率
真の競争優位は、発行そのものではなく既存プロダクトへの統合にある
決済コスト削減、即時清算、国境を越えた送金が主要な価値提案
市場は自然にUSDT・USDCなど少数のトークンへ収斂していく
ステーブルコイン単体の発行ビジネスは持続的ではない
On token buybacks (and how to decide how much to do)
暗号資産業界は規制不在の中で歪んだ資本構造(トークンと株式の分離)を強いられてきた
その結果、多くのトークンは価値捕捉ができず「下がり続ける資産」になった
近年は実際に収益を生む「Revenue meta」プロジェクトが一部で台頭している
トークンの買い戻しは価格操作ではなく、本来は配当と同等の資本政策である
企業の成長段階やROICとWACCの関係を無視した一律・高率な買い戻しは有害
本質的な解決策は、トークンに正当なエクイティ的権利を持たせる制度設計にある
Mistakes to avoid while building in consumer crypto
著者は複雑なインフラ志向が失敗を招いたと反省し、消費者向けプロダクトへ転換
「複雑さ=価値」という思い込みは、実際のユーザー需要と乖離しやすい
若年層ユーザーを意識し、自然に共有される設計が成長の鍵になる
マーケティングよりもプロダクト自体を“配布手段”にすることが重要
ユーザーフィードバックは即時反映し、感情的なオーナーシップを生む
分かりやすさ・スピード・反復改善がB2Cクリプトでは最優先事項
Prediction markets barely make money; sportsbooks make money
Kalshiの取引・収益の約9割以上は実質的にスポーツベッティング由来
「真実を価格化する市場」という建前と実態が乖離している
スポーツは高頻度・短期決着・情報優位があり、収益性が高い
手数料設計もスポーツ取引で最大化されるよう最適化されている
規制上はグレーゾーンで、州政府やスポーツリーグとの摩擦が大きい
結果として「真実機械」は副産物で、本業はスポーツ賭博に近い
Why Prediction Markets Are Where They Are
PolymarketやKalshiは表面的な成功で「局所的最適(local maxima)」にある
取引量(notional volume)は実態以上に成功を誇張しやすい指標
流動性不足により、少額取引でも価格が大きく動いてしまう
スポーツブックと競合するには、パーレー等の機能拡張が不可欠
イベント解決やオラクル設計がスケーラビリティの制約になっている
新しい資産クラスとしての可能性はあるが、成熟には構造改革が必要
The Demise of Petro: A Reflection of Venezuela’s Failure
ベネズエラ政府は経済崩壊の打開策として国家発行暗号資産「Petro」を導入した
石油裏付けを謳ったが、実態は中央集権的で信頼性のない仕組みだった
技術的不整合、恣意的な価格変更、劣悪なUXが国民の不信を増幅
制裁回避どころか、汚職と資金洗浄の温床となった
最終的に大規模な汚職事件を経て、Petroと暗号産業自体が崩壊
技術は制度・信頼の欠如を代替できないことを象徴する事例
Agentic Payments and Crypto’s Emerging Role in the AI Economy
AIエージェントは自律的に行動・取引する経済主体になりつつあり、その基盤として「エージェント向け決済」が重要になる
x402はHTTP 402(Payment Required)を活用し、エージェントがAPIやデータ、サービスに対して暗号資産で直接支払える標準
APIキーやサブスクリプションを不要にし、リクエスト単位のマイクロペイメントを可能にする点が最大の価値
初期は投機的利用が多かったが、現在はAPI・データ・計算資源など実用的なエージェント間取引へ比重が移行
eコマースではStripeなど既存決済大手のエージェント対応が進み、x402は補完的に使われる可能性が高い
結論として、ブロックチェーンは前面に出るのではなく、AIエージェント経済を支える「見えないインフラ」として普及していく
📊Market & News
🟠市場全体
⛓️L1 Blockchain
⛓️L2 Blockchain
💰DeFi
🤑RWA・Stablecoin
🏢ETF・DAT
🖼️NFT
🤖AIエージェント
DeepNode はOpenLedgerと提携して、次世代 AI モデルとエージェント向けに検証可能で高品質のデータセットをプラットフォーム上に提供
Virtuals は、初期の実験から大規模な展開までのエージェント起動のための 3 トラック フレームワークであるPegasus、Unicorn、Titan を発表
Loosh AI はSN78 でCognition Engine ベータ版をリリースし、エージェントとロボット向けの検査可能な多段階推論、メモリ、倫理レイヤーを公開
国家、法律、規制関連
その他
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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