おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
先週1週間のweb3市場についてのまとめ記事となります。国内外の20以上のメディアやニュースレターから情報収集しており、その中からニュースをピックアップしています。ぜひ情報やトレンドのキャッチアップにご利用ください!
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EFのステートレスコンセンサスチームは、ステート肥大化に対処するアップデートをリリース
Ethereumの最大のスケーリング課題は「state(状態)」の肥大化にあり、分散性と運用コストを圧迫している
フルノードが全stateを保持し続ける設計は限界に近づいており、中央集権化リスクが高まっている
対策として「state expiry(状態の期限切れ)」や「部分的ステートレス化」が検討されている
将来のEthereumは、stateを誰が・どのようなインセンティブで保持・提供するかが重要論点となる
Uniswapガバナンスが「UNIfication」提案を承認、1億トークンのバーンが間近に迫る
Uniswap DAOは、取引手数料の一部をプロトコルに還流させる「UNIfication」提案を圧倒的賛成で可決
プロトコル収益はUNIの買い戻し・バーンに使われ、UNIは明確にデフレ設計へ移行
初期措置として約1億UNIのバーンが予定されている
Uniswapは「手数料を生むインフラ」として、トークン価値とプロトコル収益を結びつける段階に入った
Lido、リキッドステーキングを超えて拡大する6000万ドルの計画を発表
Lido DAOは2026年に向け、約6,000万ドルの予算で「ETHリキッドステーキング一本足」からの脱却を計画
ステーブルコイン利回りや新たなVault構造など、機関投資家向けプロダクト拡張を検討
収益源の多角化と、長期的なプロトコル耐久性の確保が主目的
Lidoは依然としてEthereum最大のステーキング事業者であり、その影響力を新領域に広げようとしている
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面白いと思ったポストや記事を紹介。
Payments in the Agentic Economy
AIエージェントが自律的に支払いを行うには、従来のカード決済とは異なる設計が必要
x402やACP、AP2などにより、機械同士のマイクロペイメントは技術的に可能になった
しかし、即時・不可逆決済ゆえに「不正・誤動作時の救済」が存在しないという問題がある
人間社会で機能してきたKYC、与信、チャージバックに相当する仕組みがエージェントには欠如している
今後の巨大な機会は「Agent Identity」「Recourse(保険・エスクロー)」「Reputation」層にある
エージェント経済の勝者は、最速の決済ではなく「最も信頼されたインフラ」を作るプレイヤー
CT Vibe Check: 2026 Predictions
2026年は「投機的アルトコインの淘汰」と「実需プロトコルへの集中」が進む年になる
DeFi、特にPerps・Prediction Markets・RWA・Tokenized Equitiesが主戦場になる
プライバシー技術(ZK、選択的開示)は、機関投資家オンボーディングの必須条件になる
Hyperliquidを中心としたオンチェーン取引インフラが、CEXの代替として本格化
トークンは「物語」よりも、収益・権利・ユーティリティが厳しく問われる
業界は成熟フェーズに入り、「ビジネスとして成立するプロトコル」だけが生き残る
Why the defi lending moat is bigger than you think
DeFiレンディングでは、表面上目立つVaultや戦略家よりも、レンディングプロトコルが最も価値を捕捉している
AaveやSparkLendは、Vaultが得る手数料以上の利回りを安定的に獲得している
クレジット・バリューチェーン全体を見ると、レンディング層が中核インフラとして機能している
VaultやIssuerは重要だが、価格決定力と安定収益はプロトコル側に集中している
TradFi比較では低収益に見えても、オンチェーン信用市場内では強固な競争優位がある
DeFiレンディングは「薄利多売」ではなく、構造的な堀を持つインフラビジネスである





