おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
毎週月曜日は先週1週間のweb3市場についてのまとめ記事となります。ぜひ情報やトレンドのキャッチアップにご利用ください!
①Pickup
②Market & News
③Projects funded
①Pickup
1週間のニュースや資金調達プロジェクトの中で気になるプロジェクトをピックアップして解説。
1、Jump Crypto の Frankendancer クライアントが Solana メインネットでリリース、Firedancer がテストネットでリリース
Jump CryptoのKevin Bowers氏は、Solana Breakpointイベント中に、JumpのFrankendancerバリデータクライアントがSolanaメインネットでリリースされたと語った
Firedancer は現在テストネット上に存在しており、メインネットのリリース日はまだ発表されていない
Firedancerの構想は、Solanaが直面する度重なるネットワーク停止やスケーラビリティの限界などの課題を解決する必要性から生まれた
2、イーサリアム次期大型アップグレード「Pectra」、2分割での実施を検討
イーサリアムの次期大型アップグレード「Pectra」が、2分割での実施が検討されている
これまでの予定では、「Pectra」の実施は2025年の第1四半期の末に設定されていた。しかし、この分割が実際に選択された場合、前半のアップグレードは第1四半期の初めである2月にリリース可能であるとのこと
この分割案が検討されている理由は、「Pectra」がこれまで行われたイーサリアムのアップグレードの中で最も大規模なものになる可能性が高く、実装とテストを1回で行うには時間がかかりすぎる可能性があることに加え、高リスクであるから
Pectra のアップグレードでは、現在、9 つの標準 EIP と、別の 11 個の構成 EIP で構成される 1 つのメタ EIP が含まれる予定
📝 EIP-2537 — BLS12-381 曲線操作のプリコンパイルを導入し、BLS 署名操作を大幅に高速化および低コスト化。これにより、Ethereum バリデーターのアクセシビリティとパフォーマンスが向上し、ガス コストが削減される。
🧮 EIP-2935 — ステートレス実行の前に Ethereum のデータを検証する効率と信頼性を高めるために、以前のブロックのハッシュを特別なストレージスロットに保存する実装。
🚪 EIP-7002 — バリデーターが実行レイヤーの引き出し認証情報を使用して終了と部分引き出しをトリガーできるようにし、再ステーキングとステーキングプールに関するより柔軟なオプションを有効にします。
⏫ EIP-7251 — Ethereum バリデーターの最大有効残高を 32 ETH から 2048 ETH に増加し、必要なバリデーターの総数を減らし、ネットワークの計算負荷を簡素化します。
📊 EIP-7594 — Peer Data Availability Sampling (PeerDAS) を導入して L2 をさらに最適化し、トランザクション処理とスケーラビリティを強化します。
🤖 EIP-7702 — 1 回のトランザクション中に EOA (外部所有アカウント) のコードを設定する新しいトランザクション タイプを追加し、通常のウォレットを一時的にスマート コントラクト ウォレットに変換して UX を向上できるようにします。
💨 EIP-7692 — 契約の展開と実行の効率を向上させるために EVM オブジェクト形式 (EOF) を強化することを目的とした、11 個の構成 EIP で構成されたメタ EIP。
3、Solana Saga の暗号通貨電話の後継機が「Seeker」としてステルスから登場、事前販売台数が 14 万台を突破
Solana Mobileの最新のスマートフォンの名称が「Seeker」であると発表
現時点で14万台の予約を抱えているという
ハードウェア会社Fxtecと共同で開発されたSeekerは、2025年半ばに出荷される予定
Solana Seeker の機能には、Solflare と共同で作成された、デバイスに組み込まれた自己管理型シード ボールトとネイティブに統合されたモバイル ファーストの暗号通貨ウォレットである Seed Vault Wallet が含まれている
このデバイスには、支払い、DeFi、DePIN、NFT AI、ゲーム用のアプリの発見可能性を向上させるSolana dApp Storeの新バージョン、強化されたハードウェア仕様、そしてSeeker Genesis Tokenも含まれる
4、ヴィタリックがL2の分散化に圧力、ステージ1定義未達は来年以降認められず
Vitalik Buterin氏がイーサリアムのレイヤー2ネットワークについてXで言及
同氏はXにて、来年以降は原則として同氏が定義する「ステージ1」に到達しないL2ネットワークについては、公では支持しないとのこと
ブテリン氏は以前投稿したブログ内で、イーサリアムのL2ネットワークについて、分散化の段階を「ステージ0」、「ステージ1」、「ステージ2」に分類し定義している
「ステージ0」が「開発者がマルチシグによってシステムの問題解決に直接介入できる段階」、「ステージ1」が「不正証明や有効性証明に基本的に依存しており、限定的にマルチシグで介入できる部分を持つ段階」、「ステージ2」については「完全に分散化され、コードのみで稼働している段階」となっている
「L2Beat」によると、現在ステージ1のL2ネットワークは、「アービトラムワン(Arbitrum One)」と「OPメインネット(OP mainnet)」、「ZKsyncライト(ZKsync Lite)」、「dYdX v3」の4つのみである
②Market & News
⛓️Blockchain
L1
トークン価格はだいぶ戻って来ましたね。
Jump Crypto の Frankendancer クライアントが Solana メインネットでリリース、Firedancer がテストネットでリリース
Solana Saga の暗号通貨電話の後継機が「Seeker」としてステルスから登場、事前販売台数が 14 万台を突破
L2
TVLも戻りつつあります。
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