【WineFi】高級ワインを小口化し誰でも投資できる共同投資プラットフォーム / 金融とブロックチェーンの相性はやはり良い / @winefihq
RWAスタートアップのお手本のような座組みな気がします。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「WineFi」についてリサーチしました。
🍷WineFiとは?
⚙️具体的な商品と仕組み
👤ファウンダーと資金調達情報
💬金融とブロックチェーンの相性はやはり良い
🧵TL;DR
WineFiは2023年設立のフィンテック企業で、ファインワインを小口化し、誰でも£3,000(約50万円)から投資できる共同投資プラットフォームを提供。
ブロックチェーン(Lympid提携)を活用し、ワイン資産をトークン化して透明性と将来的な流動性を向上。
年間2.5%の一律手数料に保管・保険・売却手数料を含み、従来の10%前後のコミッションを排除しコスト効率を実現。
Coterie Holdingsなど業界大手と提携し、専門家チームが厳選・管理・売却まで一括サポート、年率10–14%程度のリターン実績を目指す。
🍷WineFiとは?
「WineFi」は、ファインワイン(高級ワイン)を投資資産として誰もがアクセスできるようにすることを目的に2023年に設立されたフィンテック企業です。ブロックチェーンを活用しワイン投資を小口化し、また透明性高く誰もが投資できるような仕組みを提供しています。
従来、ワイン投資の世界は「飲用・コレクション志向のワイン商」と「投資をうたうワイン販売業者」に分断され、専門家以外には参入障壁が高いものでした。WineFiの創業者たちはこのギャップに着目し、「ワインを純粋な投資対象として捉える投資家」に向けたサービスを構築しました。
背景には、世界的な代替資産への注目の高まりがあります。特に近年の市場不安定性を受け、株式や債券と相関の低い実物資産としてワインへの関心が増しています。マッキンゼーの予測では今後5年で世界の投資資金の30%が代替資産(オルタナティブ資産)に振り向けられ、2~3兆ドル規模にシフトするとも言われています。
こうした潮流の中、WineFiは伝統的に専門家だけの領域だったワイン投資を一般の投資家にも開放しようとしています。
ここで、WineFiが提示している情報を元に投資としてのワインの基礎を幾つかのデータを用いながら説明します。
①10年間で300%成長
高級ワインは、配当金の再投資を考慮しても、主流の株価指数と比べても遜色ない、または超えるパフォーマンスを出している。
②既存アセットと相関が薄い
高級ワインは、株式、債券、商品などの伝統的な資産クラスとは相関関係がないため、貴重な分散投資対象となる。
③低いボラティリティ
高級ワインのリターン特性は、他の多くの資産クラスよりもボラティリティが低いです。
④地域によってパフォーマンスが異なる
ワイン産地ごとにパフォーマンスがわずかに異なるため、資産クラス内でのさらなる分散投資が可能になる。これは石油などのコモディティとは対照的で、「ミニ株式市場」に近いと言える。
⑤キャピタルゲイン税の免除
イギリスでは、多くの場合、高級ワインは歳入関税庁(HMRC)によって「消耗資産」とみなされます。消耗資産とは、耐用年数が50年未満の資産を指します。この場合、キャピタルゲイン税は課税されません。
これらの投資的な特徴を持ちますが、それはワインの持つ以下のような特徴に起因します。希少性、時間経過と共に供給量が減少していく、それに伴い需要は増加する、典型的なヴェブレン財です。
直近はトランプ関税ショックもあり、暗号資産も株式も国債も価格が下落しました。ここまで大きな変動は滅多にありませんが、今後の世界経済の不透明さも相まって、既存の伝統的なアセットと相関関係がなく、パフォーマンスの高い資産に注目が集まっています。
その1つがワインです。
ただし、これまでのワイン業界は専門家や一部の富裕層にだけしか情報が公開されず、また1口当たりの投資が高く、売買の流動性が低いものでした。WineFiはこれを民主化し、ブロックチェーンによる小口投資を実現します。
⚙️具体的な商品と仕組み
WineFiが提供する主なサービスは、専門家が厳選した分散型ワインポートフォリオへの共同投資プラットフォームです。
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