【Wind】Polygon上に構築されたコントラクトウォレット / 法定通貨と暗号資産の保管と国際送金が安価で可能 / 預け入れ資産へ最大7%の利回りを提供
👛預けるだけで資産が7%増えます。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Wind」についてリサーチしました。
«目次»
1、概要|Wind とは?
- 機能
- 特徴
- 手数料/マネタイズ
2、技術|鍵管理とCA情報
3、変遷と展望:プレシードラウンドで380 万ドルの資金調達を完了
4、考察|法定通貨と暗号資産が混じった金融スーパーアプリの戦争が始まる
概要|Wind とは?
「Wind」はPolygon上に構築されたセルフカストディアルウォレットです。暗号資産の保有や送金、受信だけでなく、法定通貨の国際送金や受信、オンランプ・オフランプ取引も1つのサービス内から実施できます。
また、DeFiプロトコルと連携することで、預け入れている資産に対して7%を超える利回りを提供します。
◼️機能
細かい機能を見ていきますが、windは大きく3種類のプロダクトを提供しています。
個人向けウォレットアプリ
法人向け送金ソリューション
オフランプ・オンランプのAPI提供
基本は1のウォレットアプリの機能と同じで、その機能を法人向けの提供や一部をAPIとして外部アプリに組み込めるようにしています。よって、1の個人向けウォレットアプリの基本機能を見ていきます。
暗号資産の保有、送金、受信
法定通貨の保有、国際送金、受信
普通預金口座として機能し、資金から利回り (7% 以上) を獲得
1inch Networkと統合することで暗号資産のスワップ
オフランプ、オンランプ取引
◼️特徴
紹介した機能の中からwindの特徴となる機能をいくつか取り上げて紹介します。
1つ目は、ブロックチェーンを活用した国際送金によって、暗号資産も法定通貨も最低限のガス代(手数料)で国際送金ができる点です。
この機能は個人向けにもウォレットアプリで展開されていますが、特に法人向けの「wind Bussiness」でよく利用されます。世界で働く従業員に対してwind経由で国際送金することで低い手数料で送金が可能です。また、ステーブルコインで給与を送金しても、従業員側がwind内で自国通貨に変換できます。
wind内での法定通貨の保有も可能ですが、現在は東南アジア中心に既存の金融機関(銀行など)と連携しており、銀行口座への払い出しも可能です。
特徴2つ目はアイドル資産(預け入れ資産)の利回り提供です。
windはAaveとAffineを統合し、ステーブルコインで最大 7% 以上の利回りを実現しています。USDCを預け入れることで最大7%の利回りが提供されます。
特徴3つ目はオフランプ、オンランプ取引です。
現在、米国、フィリピン、インド、バングラデシュへのオン/オフランプをサポートしており、ユーザーが個人で利用するだけでなく、企業が自社アプリにAPIとして機能を導入できます。
◼️手数料/マネタイズ
利用は基本無料ですが、windウォレット以外に出金する場合のみ手数料が0.5%発生します。また、API利用時にも取引のたびに若干の手数料が発生します。
技術|鍵管理とCA情報
windはセルフカストディアルウォレットのため、ユーザーが秘密鍵を保管することなく、メールアドレスだけでウォレット構築が可能です。秘密鍵の管理はweb3Authを活用したMPCウォレットの形をとっています。
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