【Web3Auth】ウォレットSDKの頂点に君臨 / MPC技術により安全で分散型の秘密鍵管理を実現 / MagicやPrivyとの違いは?
概要とMPCの解説、他のソリューションとの違いにも言及しました。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Web3Auth」についてリサーチしました。
«目次»
1、概要|Web3Auth とは?
- 機能
- 価格
2、技術解説|MPCウォレットとは?
- セルフカストディアルとカストディアル
- MPC
3、比較|Web3Auth vs Magic
4、考察|Web3Authの強さの理由がわかった
概要|Web3Auth とは?
「Web3Auth」は自社アプリケーションにソーシャルログインで作成できるウォレット機能を組み込むことができるソリューションです。SDKとして提供しており、数行のコードを組み込むだけで、web3企業でもWeb2企業でもウォレット機能を持ったアプリケーションを構築することができます。
基本はSDKなので自社アプリに導入する形ですが、簡単に導入できる「プラグアンドプレイ型」か「コアキット型」の2パターンに分かれています。
プラグアンドプレイはわずか8分で導入が可能です。自社アプリのロゴ挿入やカラーの変更など、ある程度のカスタマイズは可能です。
コアキットはよりカスタマイズされたウォレットをオリジナルで構築することができます。プラグアンドプレイが事前に準備されたテンプレートから選ぶイメージで、コアキットはオリジナルの開発ができるイメージです。
Web3Authでは主に以下の機能が存在します。
MPC技術によるユーザーが秘密鍵を保持しない形でのセルフカストディアルウォレット(※後程解説)
ソーシャルログイン
カスタマイズ可能な要素認証
UIのカスタマイズ
法定通貨から暗号資産への変換API
本人確認
AAを利用したガスレス決済等の機能
ほぼ全てのブロックチェーンに対応
ウォレットコネクト
ユーザー視点から見るとソーシャルログインでウォレット作成が可能になります。Web3Authによればこのオンボーディングによって2.3倍もオンボーディングの確率が上がるそうです。
Web3Authは同様のウォレットソリューションを提供する会社の中でもトップクラスの実績を誇り、すでに数百万人のウォレットを作成しています。Bainance WalletやSafe Wallet、Trust Walletの基盤になっており、有名なWeb2企業とも提携しています。
◼️価格
価格は1,000MAWまでは無料で、以降は3,000MAWまでが69ドル、それ以上が399ドルで、エンタープライズがカスタムです。
技術解説|MPCウォレットとは?
同様のサービスもありますし、最近のニュースレターでも解説を続けているので、Web3Authのイメージはつきやすいかと思います。
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