【Walt's Vault】ウォルト・ディズニーに敬意を表したアートが特徴のNFT / 新時代のアニメーションの形を目指す
1930年代のウォルトディズニーのアニメーションに敬意を表したアートが特徴のNFTプロジェクトです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「Walt's Vault」についてリサーチしました。
«目次»
1、Walt's Vault とは?
- NFT情報
- チーム
- 展望
2、NFTプロジェクトは実名の時代に入った!?
Walt's Vault とは?
「Walt's Vault」は1930年代のウォルトディズニーのアニメーションに敬意を表したアートが特徴のNFTプロジェクトです。
ブロックチェーンを活用することで、伝統に敬意を払いながらも新しい形の物語を制作することを目的に設立されました。そのために、世界トップレベルのクリエイターが集められたことがHPには記載されています。
■NFT情報
個数:6,888体
日程:2023年5月3日
価格:0.0628ETH
ミントから1日が経ち、TVLは100ETHを突破し、フロア価格はやや上昇しています。OpenSeaの世界トレンドランキング3位にもランクインしていました。
■チーム
匿名のチームでファウンダーは「Cohl」と呼ばれる人物です。詳細な経歴は不明ですが、彼のHPより抜粋して紹介します。
聴覚障害を持って生まれ、ディズニーで働く叔父の影響で子供の頃からストーリーテリングとアニメーションにハマっていたそうです。また、インターネットが遊び場でインターネットを活用した新しい芸術を模索してきました。
そこから新しい芸術の形として「Walt's Vault」をリリースしました。
■展望
具体的なロードマップは公開していませんが、ストーリーテリングとアニメーションの力で新時代の芸術、アート、アニメーションの形を模索することがビジョンとして掲げられています。
NFTプロジェクトは実名の時代に入った!?
ここからはリサーチした感想を書きます。
普段からリサーチする際はTwitterでエゴサしてプロジェクトの反応を見ることが多いのですが、プロジェクトに対して批判的な意見もちらほら見受けられました。
その内容を大きく4つにまとめるとこうなります。
チームが匿名で誰かわからない
コミュニティの構築が甘い(力を入れてないように見える)
ロードマップがあまりにも見えない
ウォルトの名前とディズニーっぽいアニメーション勝手に使って大丈夫?
これは「Walt's Vault」が悪いというよりも、判断する材料があまりにも少なすぎるため、警戒せざるを得ないという状況だと思います。
NFT業界では匿名ファウンダーが過剰に宣伝してNFTを販売。売り切った後にあまり活動せず、フロア価格が暴落し、ファウンダーだけが儲けるといったプロジェクトが多数存在しているため、”誰が何をやろうとしているのかの具体性”が判断基準として求められるようになってきています。
元々、NFT業界は匿名の世界で、現実世界のキャリアや人間関係とは別の箇所で成立していた業界ですが、詐欺プロジェクトが蔓延したことで、現実世界のキャリアや人間関係によってファウンダーやチームの与信判断が行われるようになってきました。
今までの価値判断の中でしかどんな人かを判断することができないので、仕方のない部分ではあると思いつつ、その判断基準では、今のWeb2.0業界の勝者が引き続きweb3業界でも信頼されていくことになります。
もちろん今の信頼が必ずしもリセットされなくても良いとは思いますが、新しい業界なので新しい評価基準が浸透すれば良いなと思っています。多分、それがDID/VCsとかの領域なのだと思いますが、現状それだけで判断するにはあまりにも配布しているVCが少なすぎます。数年後に一般化すれば、本当に匿名だけで与信判断ができるようになるかもしれません。
個人的に、昔のディズニーを彷彿させるような「Walt's Vault」のアニメーションは好きなので、クリエイティブに関してはとてもワクワクするものでした。
まだ今後の展開は情報がなさすぎてわからないので、引き続き追いかけていきたいと思います。
以上、リサーチが面白いと思った方や勉強になったと思った方はぜひいいねやコメント、SNSでのシェアにご協力いただけると幸いです。ご覧いただき、ありがとうございます!
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