【VOX】ブロックチェーンゲームの最先端を走る!?ゲーム会社が手掛ける連続NFTコレクション
VOXとは、数々のブロックチェーンゲームを手掛ける”Gala”によるNFTコレクションです。Galaのゲーム内やメタバース内でアバターとして利用できます。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「VOX」というNFTプロジェクトについてリサーチしました。
«目次»
1、VOX とは?
- Soul
- ODYSSEY
- VOXVERSE
- ユーティリティ
2、“web3ネイティブ”と”web2サービスのweb3化”を考える
VOX とは?
VOXとは、数々のブロックチェーンゲームを手掛ける”Gala”によるNFTコレクションです。Galaのゲーム内やメタバース内でアバターとして利用できます。
今までに4つのコレクションを販売し、大人気となっています。それぞれのコレクションが8,888個のユニークな特徴を持つNFTです。
○第一弾:Town Star
○第二弾:Mirandus
○第三弾:The Walking Dead
○第四弾:DreamWorks Trolls
それぞれのOpenSeaを見ていただければわかる通り、全て大人気のコレクションとなっております。最新作の「DreamWorks Trolls」は10月14日に8,888体のNFTが0.888Ethで販売されました。
また、VOXに関連するNFTも度々販売しており、12月22日には「VOX Holiday Mystery Box」を販売しました。中にはランダムでNFT(アバターやメタバースの土地など)が入っています。また、翌日12月23日はOpenSeaトレンドランキング世界一位に輝きました。
その他の特徴に関しても解説します。
■Soul
各VOX1体に付き、1つのSoulを獲得できます。これは”ステータス”のようなもので、手に入れたSoulによって、その後のゲームをプレイするときのステータスが変化します。NFT発行時に固有で割り振られますが、交換や譲渡、売買は可能です。
■ODYSSEY
VOXのDiscord上でプレイできるゲーム。毎日プレイでき、簡単なタスクをクリアすると経験値が貯まり、VOXがレベルアップする。
■VOXVERSE
VOXアバターが参加し、ゲームをプレイできるメタバース。シムシティの開発者でもある「Will Wright」がプロジェクトに参加し、Will WrightとGalaが共同で開発している。
VOXcoinという独自通貨も存在し、Galaの他のゲームとの相互運用性も存在する。メタバースはまだ正式にはリリースされていないので、今後の発表が楽しみです。
■ユーティリティ
PFP利用可能な3Dアバター
Galaゲームのプレイ(ODYSSEYやVOXVERSE等)
次回以降のNFTドロップの優先販売
以上、VOXプロジェクトの概要でした!
日本で言えば、任天堂のような会社が任天堂のゲームで使えるアバターNFTを続々と販売している感じでしょうか。確かにスマブラで使えるNFTが出たらとんでもなく人気になりそうですね。その上で、メタバース空間も構築中ですので、まさにゲーム×NFTの最先端を走る会社と言えます。
“web3ネイティブ”と”web2サービスのweb3化”を考える
すぐ上の解説で「日本で言えば、任天堂のような会社が任天堂のゲームで使えるアバターNFTを続々と販売している感じでしょうか」と書きましたが、まさにこの辺で感じていることを考察として書いてみます。
正直、任天堂がスマブラで使えるNFTを出すのってかなりハードルが高いと思ってます。なぜならスマブラは既に完成されたゲームなので、既存ファンもいるし、既存のシステムもあるので、そこにNFTの要素を足すのは逆にコスパ悪い可能性が高いです。
なので、やるならNFTアバターだけのスマブラですね。UIUXはスマブラで、そこにオリジナルのNFTキャラクターを購入し、接続すれば使えるweb3スマブラはかなりバズりそうです。
ただこれは、web2のサービスをweb3化しているというよりも、web3ネイティブでサービスを作っています。
実は「web2からweb3への移行」は想像してるより難しいかもしれません。
例えば、どうぶつの森にNFTを入れるのも、ウォレットの仕組みやマーケットプレイスの開発、ユーザーへの周知と理解の促し、全てやる必要があります。そう考えると多分やらないです。
もっとNFTが一般化した世界であればアップデートくらいの感覚でいけるかもしれませんが、それは何年先になるかわかりません。
なので、大企業がweb3に参入するときも実は既存サービスにweb3を組み込むよりも、既存のブランドは使いつつ、全く新しいサービスとしてweb3を取り入れている印象です。というか、そういうサービスの方がうまくいっています。
Nikeはまさにそうです。既存のNikeアプリ内に組み込むのではなく、「.SWOOSH」という新しいweb3プラットフォームを立ち上げました。既存のブランドや影響力を駆使して、新しくweb3ネイティブで作り直したんです。
そう考えると、実はweb3ネイティブでブランドやサービスを作る会社には大きな可能性があって、Yuga LabsがLVMHのような規模の会社になる未来も割と可能性高いのかもしれません。
これ「リープフロッグ現象」と呼ばれる、社会インフラが整っていない発展途上国が先進国の技術を輸入することで階段飛ばしで成長する現象に似ています。固定電話が普及していない国で一気にスマホが普及する、みたいな現象です。
今まで作り上げてきて、整ってしまっている”何か”が邪魔して、新しいテクノロジーの普及を妨げることはよくあります。日本はATMの仕組みが整いすぎてどこでも現金使えるから電子決済が普及しないみたいなことです。
多分、web3もそうです。web2で作り上げた仕組みが邪魔して、いきなりブロックチェーンだ!NFTだ!DAOだ!みたいに舵を切れない。そっちの方がコスパが悪い選択になってしまう。
なので、今web3に参入するのは大きなチャンスだと改めて感じました。僕自身も頑張っていきたいです。
引用/参考リンク
VOX
・HP:https://collectvox.com/
・Twitter:https://twitter.com/TheVOXverse
・Medium:https://medium.com/@collectVOX
(※リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。)
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mitsui @web3リサーチャー
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