2023.02.07追記
とある方からTwitterのDMで「こちら詐欺プロジェクトの可能性があります!」と教えていただきました。確かにHPも消えており、Twitter上でもそのような声があったので、情報として追記させていただきました。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「The Feline Experiment」についてリサーチしました。
«目次»
1、The Feline Experiment とは?
- NFT情報
- 仕組み
- レアリティの決定基準
- 運営チーム
2、未来の予期できない報酬か、短期の確実なリターンか
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The Feline Experiment とは?
「The Feline Experiment(ネコの実験)」は、ミント後のホルダーの行動によって、独自の進化を遂げるユーザー制御のNFTプロジェクトです。
ネコの”実験”という名前の通り、これは消費者の行動パターンを観察し、活動の流れを分析することを目的に作られました。
■NFT情報
個数:3,000体
価格:フリーミント
■仕組み
箱型のNFTがミントされる
ミント後のホルダーが取ったオンチェーン上の行動により、全5段階のステージを進化していく。(執筆時点はステージ2終了後、ステージ3の期間中)
ミントから72時間後に終了し、最終的なレアリティが確定。
実験データの回収が終了し、次回コレクションに活用。The Feline Experimentホルダーは次回の実験NFTも無料でエアドロップされる。
■レアリティの決定基準
詳細は明かされていませんが、より高く、より長くリストすることが高いレアリティへ変化する要因となるようです。
■運営チーム
詳細は明かされていませんが、ブロックチェーン開発に情熱を持つ、4 人の引退したビッグテックデータアナリストによって開発されたとのことです。
NFTを活用したオンチェーン上の消費者心理を分析することで、データドリブンでより良いNFTの形を模索するために生まれました。
未来の予期できない報酬か、短期の確実なリターンか
ここからはリサーチした感想を書きます。
今までにあまりない形の非常に面白いプロジェクトでした。目的にもある通り、心理的な実験の要素が散りばめられていますね。
ただ、「消費者の心理を実験する」とだけが書かれており、具体的にどこを重点的に見ているのかは明かされていません。なので、個人的にこの制約条件で何が起こるのかを考えてみました。
結論、僕は「未来の予期できない報酬か、短期の確実なリターンか」のどちらを選択するのかを見ているのではないか?と予想します。
この実験において促している行動は以下の2つです。
高値でリストする
長期間リストする
この2つによって猫のレアリティが増していきます。
普通に考えればステージ5まで高値でリストし続けて高いレアリティの猫をゲットした後に売る、もしくは猫のホルダーは次回以降の実験に使うNFTが無料でミントされることが予告されているので、そのまま保有し続けるか、をした方が良さそうです。
ただ、OpenSea見てもらえればわかりますが、275Eth分はすでに売れてるんですね。
これは、
無料ミントでは買えなかったけど今買っておけば今後上がっていくかも?という購入者の心理
この先ステージが進めば価格が上がるかもしれないが、上がらないかもしれないから、0.1Eth前後で売っちゃうか、、という初期ホルダーの心理
が交錯していると考えられます。
確かに、明確な条件を明示されていないので、保有し続けても絶対に価格が上がるとは限りません。むしろ低いレアリティとして確定してしまい、将来は価格が下がる可能性すらあります。
これだけ盛り上がっているプロジェクトで、且つ次回作のNFTまで無料ミントされることは確定しているので、確率論で言えば、初期からしっかりと高価格でリストして保有していれば、0.1Eth以下になることはあまりないと思いますが、不確実な未来なわけです。
つまり、
今売却すれば未来の期待値込みの値段となっていて、0.1Ethでも売れる
将来まで待つと上がるかもしれないが、レアリティが確定してしまい0.1Eth以下になる可能性もある
という狭間に立たされた時、人はどういう行動を取るのか、ですよね。これ無料で配布されているところもポイントですね。無料で貰って1日後に0.1Ethで売れるならまあいいかとなります。
なので、僕はこの実験は「未来の予期できない報酬か、短期の確実なリターンか」を一番見ているのではないかなと思いました。
「A. 100万円を無条件でもらえる or B. 200万円を確率1/2でもらえる、どちらを選びますか?」の心理実験に近いかもしれません。
且つ、この実験が面白いのは無料から0.1Ethに上がる時は未来の利益だけの判断でしたが、0.1Ethに上がっちゃった後は損失回避の心理も働くということです。人は損失回避の方が強く反応するので、少し価格が上がってきた後の方が下がるくらいならもう売ってしまいたい心理が働きます。
個人的には、高レアリティになる条件は「高価格でリスト」「長期間リスト」なので、途中で購入した人はすぐにリストしても初期からリストしている人には期間的に勝てません。そう考えると、途中で謎に売買する人が現れて脱落していくので、初期ホルダーはミントされた時点からおとなしく、高価格でステージ5が終わるまで(72時間)ずっとリストしておけば、ほぼ確実に高レアリティの猫がゲットできるはずです。
でも、自分が実際にやってみたら0円から価格が上がっていく状況に焦って、損失回避の方向に行くのかな、、?
心理学者だなーっていうテストの条件ですね。これがオンチェーン上のデータで収集できるのは新しい心理テストの形として今後流行るかもしれませんね。
実験結果も楽しみに待ちたいと思います!
«参考リンク»
・HP:https://the-feline-experiment.netlify.app/index.html
・OpenSea:https://opensea.io/collection/the-feline-experiment
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
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