おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Telegram CEOはなぜ逮捕されたのか?」というテーマで現段階(8/27)でわかっている内容をまとめていきます。
今回の逮捕に関する事実関係の整理に加え、今回逮捕されたCEOであるパヴェル・ドゥロフ氏の経歴とTelegramの設立背景についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。
🔵Telegram CEO逮捕の事実関係を整理
👤ドゥロフ氏の経歴とTelegramの設立背景
💬逮捕の理由と疑念
🔵Telegram CEO逮捕の事実関係を整理
まずは今回の逮捕に関する事実関係を整理します。
パリ北部の空港でフランス警察によって逮捕
8月24日、Telegram CEOのパヴェル・ドゥロフ氏がプライベートジェットでパリ北部のル・ブルジェ空港に到着した際にフランスの警察によって逮捕されました。
フランス当局は翌日、逮捕に関する公式声明を発表しました。
逮捕理由としては、「暗号学」サービスおよびツールの提供容疑を含む広範なサイバー犯罪捜査の一環として逮捕されたとしており、この措置は、パリ検察庁のJ3-JUNALCO(サイバー犯罪対策)セクションが開始した予備調査を受けて、2024年7月8日に開始された司法捜査の一環として行われたものとのことです。
他にも「未成年者のわいせつな画像の所持」や「組織犯罪から得た収益の洗浄」への共謀など、いくつかの容疑が挙げられています。
Telegram、TONが反対声明を発表
この逮捕を受けて、TelegramおよびTONは即座に反対の声明を出しました。
Telegramの声明では「TelegramがEUの法律を遵守していること」「プラットフォームまたはその所有者がそのプラットフォームの悪用の責任を負っていると主張するのは不合理であること」を主張しました。
TONブロックチェーンはドゥロフ氏への支援を強く表明しました。
また、TONコミュニティによる反対運動も始まりました。フードを被った犬が象徴的なクリエイティブとして、 #FREEDUROV を公式のハッシュタグとしての抗議運動です。
この抗議運動にTON上の多くのアプリケーションも賛同し、アプリのアイコンを変更するなどの動きを実施しています。
また、イーロン・マスク氏やTron創設者のジャスティン・サン氏も今回の逮捕に強く反対しており、資金的な援助も申し出ています。
ロシア当局も反対声明、マクロン大統領は政治的な動きであることを否定
ドゥロフ氏の経歴は後述しますが、ロシアは今でもドゥロフ氏をロシア国民とみなしている。よって今回の逮捕を受け、ロシア当局はフランス当局に領事アクセスを要求し、怒りを表明しています。一部のロシア当局者は、この逮捕をロシアに対する間接的な敵対行為と表現しています。
このような抗議運動を受けて、フランスのマクロン大統領は政治的な決定ではなく、独立した捜査の一環だとXの公式アカウントでコメントしました。一国の大統領がこのようなコメントを残すのは異例のことです。
以上が、ここ数日で起こった主要な出来事です。
👤ドゥロフ氏の経歴とTelegramの設立背景
今回の逮捕に至る出来事を理解するにはこれまでを線で理解する必要があります。ということで、続いてはドゥロフ氏の経歴とTelegramの設立背景について簡単に解説します。
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