【Supply / Circulating Supply / Total Supply 】 「供給量」で見るトークンの生命線
トークンの価値を正しく評価するために不可欠な「供給量(Supply)」に関する様々な定義と、それがなぜ重要なのかを解説します。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
毎週土日の昼にはweb3の基礎レポートをお送りしていましたが、少し派生して1つ1つの「単語」解説記事を更新してみます。各記事をサクッと読めるような文量にして、改めて振り返れる、また勉強できるような記事を目指していきます。
本日は「トークンの供給量」です。
ぜひ最後までご覧ください!
トークンの価格は日々変動します。「1ETH=3000ドルになった」「あのトークンが10倍になった」といった話はよく耳にしますが、価格だけを見ていても、そのトークンの本質的な価値を見誤る可能性があります。
この記事では、トークンの価値を正しく評価するために不可欠な「供給量(Supply)」に関する様々な定義と、それがなぜ重要なのかを解説します。
① 導入:「価格」だけ見ても本質は見えない
トークンの経済的な規模、すなわち時価総額(Market Capitalization)は、以下の計算式で決まります。
時価総額 = トークン価格 × 流通量
例えば、1枚3000ドルの価値があるトークンAがあったとします。もしトークンAが世界に100枚しか存在しなければ、その時価総額は30万ドルです。しかし、もし1億枚存在すれば、時価総額は3000億ドルになります。同じ価格でも、流通量が違えばその経済規模は桁違いになるのです。
したがって、プロジェクトの将来性や現在の価値を分析する第一歩は、そのトークンが「どれだけの量、発行されているのか」を正確に理解することにあります。


