おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「Stride」についてリサーチしました。
«目次»
1、Stride とは?
- Cosmosとは?
- リキッドステーキングとは?
- 整理すると、、
- 特徴
- ロードマップ
2、少しずつハードの整備も整い始めている
その前に
本文の前に少しだけ。昨日、こちらのマガジンの購読者数が1,000名を突破しました。いつもご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます。
1,000名突破記念のブログ記事はまた後日書こうと思います。そして、今後も変わらずリサーチ記事を更新していくので、引き続き宜しくお願い致します!
では、本文です。
Stride とは?
「Stride」は、Cosmosエコシステム上で稼働するリキッドステーキングプロトコルです。
2022年9月にCosmos上で初のリキッドステーキングプロトコルとして、メインネットへローンチされ、現在720万ドルのTVL、56,406を超えるウォレット数を誇ります。
■Cosmosとは?
Cosmosは、ブロックチェーンにおける相互運用性(インターオペラビリティ)の問題を解決するために生まれたプロジェクトです。
その為に、異なるブロックチェーン同士をつなげることができる「インターブロックチェーンプロトコル」(IBC)を提供しています。これにより、異なるブロックチェーン同士でのデータやトークンの移動が可能になります。
また、CosmosにはCosmos Hubと呼ばれるハブがあり、異なるアプリケーションブロックチェーンが接続されています。Cosmos Hubは、IBCを通じて異なるブロックチェーンとの通信を可能にし、セキュリティと相互運用性を提供しています。
その他、開発者が独自のカスタマイズ可能なブロックチェーンを構築するためのSDK(ソフトウェア開発キット)を提供しています。これにより、開発者はCosmosプラットフォーム上で独自のアプリケーションを構築し、独自のトークンを発行することができます。
→より詳細はこちら
■リキッドステーキングとは?
リキッド ステーキングは、トークンをステーキングすることで、ステーキングされた証拠を表す別のトークンが発行される仕組みです。
たとえば、ユーザーがStrideでATOMを預け入れると、stATOMが発行されます。stATOMはステークされたATOMを表し、いつでもATOMを償還するために使用できます。しかし、ステーキングされロックされたATOMとは異なり、stATOMは流動的で、売却、譲渡、または DeFi での使用が可能です。
通常、トークンをステーキングするとそのトークンはロックされ、ステーキング報酬は受け取れますが、流動性は失われます(=そのトークンの譲渡や売買、運用は不可能)。なので、トークン保有者は流動性は無くなるがステーキング報酬が得られるステーキングか、自ら譲渡や売買、またはDeFiでの運用を行うかを選択する必要がありました。
リキッドステーキングはその二者択一の問題を解決し、どちらも可能にします。トークンを預け入れることでステーキング報酬を獲得しつつ、”ステーキング証明トークン”が発行され、そのトークンを譲渡や売買、DeFiの運用に使うことができます。
■整理すると、、
Cosmosは複数のブロックチェーンの相互運用性を担保するプロジェクト
Cosmos SDKを活用すればCosmos上にブロックチェーンを構築可能
つまり、Cosmosエコシステム上には多数のブロックチェーンが存在しており、トークンも多数存在している
そのCosmosエコシステム上のトークンをリキッドステーキングできる初のプロトコルがStrideである(Cosmosチェーン以外ではリキッドステーキングできるプロトコルは存在します)
■特徴
では、Strideの特徴を見ていきます。
Cosmosチェーン上に構築されている
現在はCosmos Hub (stATOM)、Osmosis (stOSMO)、Juno (stJUNO)、Stargaze (stSTARS)、Evmos (stEVMOS)、Terra 2 (stLUNA)の6トークンに対応しています。(今後、対応チェーンは拡大予定です)安心のセキュリティ
ここにかなりの力を入れており、3社の別会社に常に監査してもらう体制をとっています。また、バグ奨励金の設立しており、ユーザーからの指摘も随時受け付けています。シンプルなUX
Strideはリキッドステーキングの提供のみを行うミニマム機能のアプリケーションです。今後も多様な機能を追加せずにユーザーにとってシンプルでわかりやすい機能提供だけを追求していくと発言しています。
■ロードマップ
HPのブログに「Stride's 2023 Roadmap」が公開されていました。
Strideの特徴である「安全性」や「快適なUX」の追求を引き続き行い、「流動性ガバナンスの強化」も実施していくようです。
また、Cosmosに新しく実装されたInterchain accounts(ICA)の活用も検討しているとのことで、NEARやPolkadotなどのCosmos以外のエコシステムのトークンでもリキッドステーキングが可能な仕組みを構築していくとのことです。
少しずつハードの整備も整い始めている
僕は非エンジニアでweb3を学び始めたので、どうしてもわかりやすいプロジェクトベースでの事例リサーチが多いです。web3で出来ることを理解する為にも事例から勉強するのは間違ってないとは思いますが、より深く理解し、精度の高い未来予測のためには、ハード(ブロックチェーン)の理解が必須です。
流石に一度は一通り勉強したのですが、プロジェクト等も勉強してきた今、もう一度一つずつを勉強しなおした方が良いなと感じ始めてきています。
Cosmos SDKを利用したプロトコルの事例を目にする機会も増えてきましたし、イーサリアムもアップデートが進む中で生まれたプロジェクトを数多くリサーチしています。
技術はハードが整わないとソフトが普及することはありません。VRゴーグルが普及(進歩)しないとVRが普及しないように、Dappsもブロックチェーンが普及(進歩)しないと普及しません。
肌感覚ですが、少しずつブロックチェーン側のアップデートが加速し、マスアダプションできそうなDappsをようやく作れそうな気配も漂ってきました。
ただ、これはあくまで肌感覚でしかないので、近いうちに改めて時間をとって、ブロックチェーンを1つずつリサーチしていこうと思います。
相変わらずweb3業界は調べることが尽きません。今後もリサーチし続けます!
以上、「Stride」のリサーチでした!
«参考リンク»
・HP:https://stride.zone/
・Twitter:https://twitter.com/stride_zone
・Doc:https://docs.stride.zone/docs
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
web3に関する情報(プロジェクト・ニュース・単語の解説、プロジェクトオーナーへのインタビュー記事、リサーチからの学びや考察記事)を毎日発信中。
・web3に関する情報発信を毎日行うTwitterアカウントはこちら
・mitsuiと購読者で直接話せるSubStackのチャット利用はこちら
・法人向けのweb3サポート(リサーチ・新規事業立案や伴走・マーケ・開発など)の窓口はこちら
STOP - DO NOT INVEST IN SUBSTACK'S BROKEN MODEL!!!
Seriously if they are begging for money and VC bailed it means its a broken model. Think about it, how many regular people are paying per writer $5 to $10 per month? Not enough apparently and the next thing they will introduce is advertising which is 1million times worse. This monetization model is for elites, elite writers and elite readers who can afford to pay to "benefit" from their writing. Its not Twitter but its just as elitist as Twitter and will devolve into the same mess and control mechanism.
Go check out web3. Go check out crypto. Go check out the MVP of my solo hobbiest project "dplatform.me" The next platforms will be web3, crypto, micro-transactions, and governed by decentralized autonomous organizations (DAOs) or no one
The future is decentralized!