おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今週のお昼は「ステーブルコインを理解するための金融基礎知識」と題した連載をお届けします。お昼にサクッと読めるような文章量にしていますので、ぜひご覧ください!
前日の要約
昨日は電子マネーやモバイル決済の仕組みを整理し、中央管理型ならではの利便性とリスクを比較しました。特に国際送金や障害リスクの面で、ステーブルコイン(分散型)との違いが浮き彫りになりました。
本日の導入
本日は、中央管理を介さない分散型の筆頭例であるビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)などのブロックチェーン送金を取り上げます。これらは仲介者なしで世界中のノードが取引を検証する仕組みを採用しており、通貨発行や送金記録を一極集中で管理しない点が画期的です。
しかし、その一方でスケーラビリティ問題や価格変動リスクといった課題も指摘されてきました。ステーブルコインが注目される背景を知るうえでも、まずブロックチェーン送金の基礎を押さえておきましょう。
ビットコイン・イーサリアムの基礎
ビットコインの誕生
ビットコインは2008年に発表された論文をもとに、2009年に運用が始まった最初の大規模ブロックチェーン暗号資産です。中央銀行やクレジット会社のような管理主体を置かず、P2Pネットワークによって送金記録を共有する仕組みが革命的とされました。
発行上限が2,100万BTCと決められており、希少性による「デジタルゴールド」としての評価が高まっている。
1ブロック生成に約10分を要し、その間にトランザクションが承認・記録される。
イーサリアムとスマートコントラクト
ビットコインを送金特化とするなら、イーサリアムはプラットフォームとしての汎用性を持ちます。スマートコントラクトという仕組みにより、自動執行されるプログラムをチェーン上で動かすことができ、DeFiやNFTなど多彩なユースケースが生まれています。
かつてはPoW(Proof of Work)で運用されていたが、現在はPoS(Proof of Stake)へ移行し、消費エネルギーや手数料高騰への対策を進めている。
トランザクション(送金)やスマートコントラクト実行時に「ガス代」が必要で、混雑時には手数料が跳ね上がることが課題。
ブロックチェーン送金のメリット
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