【Space】Solana上の10倍レバレッジ対応分散型予測市場プラットフォーム / Echoラウンドは募集額に対し1,360%も資金が集まる / @intodotspace
レバレッジ型予測市場が出てきた
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Space」についてリサーチしました。
Spaceとは?
変遷と展望
レバレッジ型予測市場が出てきた
TL;DR
SpaceはSolana上の10倍レバレッジ対応予測市場で、幅広い現実イベントをYES/NOで売買できるプラットフォーム。
既存市場の課題である「流動性不足・資本効率の悪さ・UXの弱さ・インセンティブ欠如」を、CLOB方式・ダイナミック手数料・流動性報酬・マルチアウトカム市場・レバレッジ機能で解決。
UFO Gamingから発展し、Solana移行・コミュニティ主導の資金調達(Echo/Seedify)・トークン報酬設計によって次世代予測市場インフラを目指している。
Spaceとは?
「Space」は、Solana上に構築された10倍レバレッジに対応した分散型予測市場プラットフォームです。
基本的な仕組みは一般的な予測市場と同じで、ユーザーは暗号資産、政治、スポーツ、テクノロジー、経済、文化など様々な現実世界のイベントについて「YES」または「NO」のポジションを売買できます。
「Space」では、Crypto、Politics、Sports、Technology、Economy、Culture、Beyondという7つのカテゴリがマーケットとして用意される予定です。
それでは、Spaceが指摘する既存の予測市場の問題点とそれに対するSpaceの特徴について解説していきます。
Spaceは現在の予測市場には、以下のような構造的な問題があると指摘しています。
流動性の低さ
最も深刻な課題は市場の流動性不足です。主要な米国大統領選など注目度の高いテーマ以外ではマーケットの板が極めて薄く、わずかな資金でオッズが大きく変動してしまう脆弱性があります。
例えば1万ドル程度の注文でも確率(オッズ)が10%以上も動いてしまい、価格指標として信頼できなくなるため、大口投資家や機関投資家が参入しづらい状況です。その結果、常時十分な板厚(マーケット深度)とアクティブ参加者を確保できていないことが多く、マーケットが成立しにくい傾向があります
資本効率の悪さと低い収益性
現行プラットフォームでは資金効率も低く、ユーザーは市場が決着するまで資金を長期間ロックしなければならない場合があります。数ヶ月から数年先の結果を待つ間、資金は拘束されたままで、有効に運用できません。また予測市場のベット(賭け)のリターンは原則0~1ドルに固定されており、大きなレバレッジ(倍率)をかけられないためリターン率が低く抑えられてしまいます。
さらに一つの市場(例えばYes/No二択)に資金を提供すると他の選択肢へ資金を融通できないなど、複数のアウトカム間で流動性を共有できない制約もあります。これらの構造上の制約により、ユーザーにとって予測市場で大きな利益を狙うインセンティブが生まれにくい状況です。
ユーザー体験の不備
多くのプラットフォームではUXに課題があります。例えば「どの市場(質問)で取引できるか」がプラットフォーム側により限定されていたり、取引手数料もすべて運営側に取られてしまうなど、ユーザー主体とは言い難い設計が見られます。
加えて、継続利用を促す仕組みが欠如しています。一般的なアプリに見られるようなデイリーミッションやログインボーナス、連続取引による特典といったゲーミフィケーション要素がなく、流動性提供者や頻繁なトレーダーに対する報酬も用意されていないため、ユーザーが単発の取引で離脱してしまいやすいです。
インセンティブ設計の欠如と専門家の不参加
上記のとおり現行の予測市場にはユーザーへの報酬やインセンティブ施策が乏しく、市場に貢献することへの見返りが十分用意されていません。そのため知見を持つ有能なトレーダーであっても、得られるリターンが小さい(レバレッジ不可で利益に上限がある)ことや市場流動性が低いことから、労力に見合わないとして参加を敬遠しがちです。
また自分の「予想精度」や「知識」を示す手段が一回きりの取引以外に無く、評価される仕組みもないため、専門家が力を発揮しにくい環境になっています。結果として、最も有用な洞察を持つはずの人々が市場から抜け落ちてしまい、予測市場本来の価値が発揮されていません。
Spaceは上記のような課題を解決し、予測市場を真に社会に根付いたインフラへと進化させることを目指しています。




