おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「sloth」についてリサーチしました。
«目次»
1、sloth とは?
- コンセプト
- 特徴
- 設立背景
- mint情報
2、事業としてのNFTプロジェクト
sloth とは?
「sloth(すろーす)」とは、素体となるNFTの上に、衣装のNFTを重ねることができ、合成したNFTを作成できるプロジェクトです。
IT起業家としても有名で、marimoのNFTも運営するけんすうさんが手掛けるNFTプロジェクトです。
本体、衣装、アイテムの3種類を購入でき、自分なりにカスタマイズしたオリジナルのNFTを作成できます。
■コンセプト
“あなただけの怠惰な友達”をテーマにしており、毎日終電まで働くslothが生活する世界と物語が準備されています。また、全体のコンセプトは「Festina lente(フェスティナ・レンテ)」で、ラテン語で「ゆっくり急げ」という意味です。
■特徴
保有しているslothは3社の中から選択して出社させることが可能です。出社した会社によってslothのステータスが変化すると共に、報酬が貰えます。
その報酬を使うと、スタンプNFTが購入でき、スタンプNFTを使えばさらに自分のslothをカスタマイズ可能になります。
つまり、素体NFT、衣装NFT、アイテムNFT、スタンプNFTの4種類が存在し、それらを組み合わせることでオリジナルのslothを作ることができる着せ替えNFTです。
■設立背景
これらの衣装やアイテムなどのNFTは、NFTへの参入を検討している企業さんやまだ知名度の少ないクリエイターさんともコラボして制作することで、企業のNFT参入やクリエイターの認知度獲得の一歩目のハードルを下げるプラットフォームになることを目指しているそうです。
これは、けんすうさん自身が多くの企業さんからNFTの相談を受ける際に感じる課題感から生まれたそうです。
確かにNFTを0から自社だけで立ち上げることはweb3に詳しい人がいないとできませんし、一度スタートしたら続けなければいけないのである程度の予算を確保し続ける必要があります。
そこで、まずslothで衣装NFTを作って販売してみることで、単発でNFTを体験できる機会になるということです。
■mint情報
まだ販売されておらず、個数や価格も不明です。
素体NFTと衣装NFTはセットで購入できおひとり様1セットまで、アイテムは9個まで購入可能
初期は素体NFTのリビール前NFT「egg」と衣装とアイテムのリビール前NFT「ticket」が販売予定。
1月からALの応募が始まるらしいので、興味ある方はTwitterやDiscordで情報収集してみてください!!
事業としてのNFTプロジェクト
ここからはリサーチした感想を書きます。
まずクリエイティブ可愛いですね。完全に個人の価値観ですが、NFTのクリエイティブはクール系よりも可愛い系の方が好きなんですよね。slothはとても可愛かったのでまずはそこでキャッチされました。
そして、設立背景のあった「企業のNFT参入の一歩目をまずはslothのコラボNFTで!」という切り口はすごく需要ありそうだなと感じました。
というのも、まだまだ規模は小さいですが、僕自身もNFTの相談を受けることも増えてきて、「いきなりNFTプロジェクトを運営するハードル高い」という課題が存在することを実感しています。
少し前の記事でも書いたのですが、僕は既存事業(価値の裏付けが存在し単発で終えられるもの)をNFT化して販売したり、企業の初めてのNFTだけを出品する「はじめてのNFTショップ」があれば、Discord運営も継続運営もしなくて良いので、良さそうだなと考えていました。
slothの着せ替えコラボ型NFTは、その辺りの課題解決もしつつ、NFTっぽさを残している塩梅がとても面白いなと感じました。NFTを体感するにはコミュニティ含めたあの独特の文化を体験しないと理解できないと思っているので、そこを体験しつつ、自社で継続的な運営をしなくて良いのは、企業からすればとてもありがたいです。
且つ、どういうマネタイズをするのかわかりませんが、企業側からもコラボNFTの制作時にお金を貰う仕組みにすると、「NFTの販売売上」の他に「企業からのコラボNFT制作売上」の売上軸が追加されます。
売上軸が増えることによって、NFTプロジェクトは安定した運営が可能になります。極論、NFTの販売売上で利益をあげなくて良くなるので、その売り上げを全てユーティリティの追加に使うことができ、フロア価格の安定や向上に繋がります。
そう考えると、NFTプロジェクトの安定した成長は、実は開始前のマネタイズ設計でほとんど決まっているんじゃないかと最近は思っています。(この辺りのNFTプロジェクトのグロースサイクルに関しての仮説は別途記事を執筆予定です)
何はともあれ、僕自身はmarimoも購入させていただいたので、次回NFTもすごく楽しみにしています!!
«参考リンク»
・HP:https://sloth-nft.life/
・Twitter:https://twitter.com/sloth_life_nft
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
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