おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日は日本初でOpenSea世界ランキング1位を獲得したNFTプロジェクト「新星ギャルバース」についてリサーチしました。
新星ギャルバースとは?
「新星ギャルバース(Shinsei Galverse)」とは、1980~90年代の日本少女マンガのようなデザインのコレクタブルNFTです。
2022年4月14日に8,888種類のクリエイティブが販売開始され、即座に完売。初期mint価格は0.07ETHだったが、翌日にはフロア価格が0.55ETHとなり、1日で約8倍の価格となった。その結果、OpenSeaの24時間世界ランキングで一位を獲得しました。
2022年8月時点では、フロア価格0.09ethとなっており、市場の状況も相まって高騰は少し落ち着いていますが、依然として人気のプロジェクトになっています。
https://opensea.io/collection/galverse
新星ギャルバースの特徴は?
そんな新星ギャルバースの特徴(人気の理由)についても解説していきます。
■2人の創業メンバー
新星ギャルバースは「大平彩華」さんと「草野絵美」さんの2人の女性が立ち上げたプロジェクトです。
大平彩華さんは実写とアニメーションを掛け合わせた作風や昭和タッチのセル画風アニメが特徴的なデザイナーです。公式HPに過去ポートフォリオも掲載されていましたが、とてもかわいいクリエイティブが多かったです。
草野絵美さんは東京藝術大学の非常勤講師を勤めながら、アートや音楽の分野で活動されています。NFTにも非常に早い段階から取り組んでおり、新星ギャルバースを始める前から、NFT業界では非常に有名な方でした。
その一つで全国ニュースにもなり、各種ワイドショーでも取り上げられた話題がこちら。9歳の息子が描いたNFT(Zombie Zoo)が1枚380万円で売れたことです。
そんなデザインやアニメーションに強い大平さんと、アートや音楽に造詣が深くNFTにも詳しい草野さんのお二人で始めたNFTプロジェクトということもあり、初期からの注目度が非常に高かったと言えます。
ちなみに、お二人で2020年に作成したこちらの動画やデザインがギャルバースの元となっているとのことです。
■アニメを目指す!明確なロードマップ
ギャルバースは、アニメ制作をゴールに置いたNFTプロジェクトです。
かわいい女子の代名詞「ギャル」が銀河系に平和をもたらすために宇宙を駆け巡る物語となっており、「ギャルバース」というのは、「ギャル」「メタバース」「ユニバース」を掛け合わせた言葉です。
しかも、コミュニティー主導でアニメを制作すると明言しています。その為、単にNFTをコレクションとして保有するのではなく、NFTがコミュニティーへのアクセスキーとなり、このアニメ制作に関わることが出来ます。自身が保有するNFTがアニメのどんなキャラクターになるのか、どこで出てくるのか、そういった期待やワクワクも人気の理由の一つです。
その他、細かいロードマップはHPに掲載されているのでご覧ください。
また、NFTを保有することでアニメ制作に携われるようになるだけでなく、NFTホルダーにはその他にも多くの特典が用意されています。
保有しているキャラクターの限定アート
新星ギャルバースのテーマソング
限定漫画
ステッカーやフィギュアなどのグッズ
etc..
このように、信頼に足る創業メンバーと明確なゴール設計がギャルバースの大きな特徴となっています。
わかりやすいゴール設定とNFTとの親和性
個人的に「アニメ制作」はNFTプロジェクトのゴールとしてかなり親和性が高く、絶妙だと感じています。Azukiも確かアニメ化を目指していたし、最近はweb3のアニメスタジオを作るプロジェクトもイケヤハさんとパジさんで初めており、すでに実績がある人たちも注目をしています。
なぜアニメとNFTの親和性が高いのかを個人的に考察していきます。
NFTプロジェクトの評価基準の一つとして「ロードマップ(ゴール設定)」が存在します。
NFTはあくまで手段です。今までと異なる関係値を多くの人と築くことができるツールです。それは株式のようなもので、初期からプロジェクトを応援してくれていた人がプロジェクト成功時に大きなリターンを得ることができます。プロジェクトの成功が運営チームだけでなく全員にとっての成功になります。
NFTとは、インセンティブ革命です。クラウドファンディングの進化版のようなものです。
なので、「どう活用するか」が最も大切で、株式会社でいうミッション、クラウドファンディングでいうゴール、ここがNFTにも求められます。
実は、このゴール設定こそが長期的にNFTプロジェクトの価値を担保し続ける大きな要素になり得ると僕は思っています。
創業メンバーが有名であったり、著名人が購入することで、短期的な爆発は起こり得ますが、長期的に価値あるNFTプロジェクトを作り上げていくには、継続した進捗が必要です。
そうなった時に、そのプロジェクトが掲げるゴールが以下5つを満たしている必要があると僕は考えています。
理解ができる
面白い、ワクワクする
コミュニティーメンバーが参加する余地がある
全く無理ではなさそうだけど、結構難しい難易度
そのゴールがNFTの価値を変動させる要素を持っている
NFTプロジェクトの価値はコミュニティーの熱狂で決まるので、そのメンバーが理解できて、ワクワクするものでなければいけません。そして、常に一方的に進捗を聞くのではなく、参加する余地が存在している必要があります。
そして、成し遂げた感と適度な失敗がある絶妙な難易度のゲーム設定こそがみんなが楽しめるので、その難易度調整も大切です。
最後に、NFTである理由として「ゴール設定と投機性」の観点です。やはりNFTを購入する理由に投機性は外せません。プロジェクト成功時にNFTホルダーにちゃんとリターンが返ってくる構造なので、NFTはインセンティブ革命なんです。
で、普通にプロジェクトが有名になればNFTの価値も上がりますが、NFTでやっているからには、プロジェクトのゴールが達成されることとNFTの価値が跳ね上がることが結びついていた方が”良いよね”と思っています。
”良いよね”というのは、一貫性の綺麗さもそうですが、その方が投機性が上がるので購入されやすいし、応援もされやすいという意味です。その結果、多くの支持を獲得しています。
今後が非常に楽しみです。